概要
フルネーム「ファリス・シェルヴィッツ(Faris Scherwiz)」。主人公バッツの仲間の1人。
20歳の海賊のおかしら。トゥールの村近くの洞窟をアジトにしており、ファリスの船を盗もうとアジトへ忍び込んだバッツたちを捕らえたことからバッツたちのと縁が始まる。
自分のことを「おれ」と呼び、当初は男性を自称していたが、実は女性。
海賊のおかしらが女ではナメられると思っており、男装して自分の子分以外には女性であることを隠している。
しかし、バッツたちにはあるシーンで女であることがバレる(その後も自分のことはずっと「おれ」と呼んでいる)。
ジョブを変えても基本的には男装しているが、水のクリスタル入手後は女らしい衣装もある。
ちなみに発売当時、女性であることは事前の雑誌情報や取説等では基本的に明かされていなかった。その事が判明したときは当時のプレイヤーを大層驚かせたと思われる(「美形キャラ」を強調する説明、バッツより腰の位置が高い、白魔道士の時、フードを被っているなどの伏線はあったものの)。
強さ・美しさ・かっこよさを兼ね備えたキャラであることから、男女ともに高い人気を誇る。
女性であることがばれる以前の序盤のシナリオで、ファリスの美しい寝顔にバッツとガラフが悩殺されそうになるというシーンは有名である。
ファリスの子分も全員ファリスに悩殺されており、ファリスが歴代FFの女性キャラの中でも屈指の美女であることを示唆している。
酒が大好きだが、飲むとすぐに眠ってしまうあたりアルコールには強くなさそうである。
海竜のシルドラを手なずけている。物語の序盤、風が止まっている中でファリスの船が自由に動けたのは、シルドラが船を引っ張っていたからである。
ファリスとシルドラは強い絆で結ばれており、ファリスがシルドラを一方的に飼いならしているわけではない。
トゥールの村の酒場の常連であり、村民から好意的に見られていることから、ファリスの海賊稼業は義賊的なものであると思われる。
ファリスの正体
ファリスの「海賊のおかしら」という立場は実は仮の物である。
ファリスの正体はレナの姉、つまりタイクーン王国のお姫様であり、本名は「サリサ・シュヴィール・タイクーン(Sarisa Scherwil Tycoon)」である。
しかし、幼い頃海難事故で海に落ちてしまったために、タイクーン王国では行方不明とされていた。
ファリスはたまたま海賊によって助けられ、そこで育ってやがてその海賊のおかしらになった。その中で自分がお姫様であることはほぼ忘れていた。
アジトの一件でレナを捕えたときも、当初はそれが自分の妹だとは気がつかなかった(レナもまだファリスは男だと思っていた上、そもそも姉が生きているとは思っていなかったので、やはり自分の姉だとは気づかなかった)。
しかし、レナが持っていたペンダントがファリスとおそろいの物であったことから、自分の過去やレナが生き別れの妹だということを徐々に思い出していく。
ファリスという偽名は、自分を助けた海賊に「サリサ」と名乗ろうとしたが幼くて舌足らずだったため「ファリファ」としか言えなかったことからついた。
序盤では性格は明るく豪快な性格に見えるが、タイクーン城でのレナとの会話やリックス村でのバッツとの会話から、感情を押し殺してわざと明るく振舞っているような様子が垣間見える。その生い立ちを考えれば当然だろう。また、相棒シルドラとの別れや、やっと出会えたばかりの父親が目の前で亡くなるなどの経験を経て、次第に無口になっていき、後半でのセリフは「…」が目立つ。
北米向けバージョンではミドルネームがレナと同じ「シャルロット」に修正されている。
ワールドオブファイナルファンタジー
FFレジェンドキャラクターの一人として、シルドラを引き連れ出演。
サロニアの港に停泊している、海賊船の船長。なお本作では、海賊子分はバンダナを巻いたモーグリ達がつとめている。カワイイ。
とある事情から海賊船を無断借用しようと忍び込んだレェンとラァン姉妹に、問答無用で戦闘を仕掛ける。
なお、同じくFF5からはバッツとギルガメッシュが出演しているが、劇中で対面する事は無い(面識があるのかも不明)。
関連イラスト
基本的にはゲーム版の容姿(長い紫髪、緑ハチマキ、青い海賊ベスト、水色のシャツとスカート、緑色のマント、宝石のようなアクセサリ)で描かれることが多いが、
ゲームCGがドット絵用のデフォルメされた物しかないことと、ゲームCGと天野喜孝による原画イラストが大きく異なることもあって、オリジナルの服を着せている作品も多い。
タイクーン城のダンスパーティーの時の、普段の紫髪をポニーテールにし、黄色いドレスを着た姿を描いた作品も多い。
ちなみに「レナとおそろいのペンダント」が描かれることは少ない(ファリスはマフラー、レナはチョーカーが邪魔で付けづらいからだと思われる。お互いケースに入れて持ち歩いているのだろうか?)。
シアトリズムやDFFOOでは天野版で登場しており、髪色は金髪だったが以降の作品では薄紫に変更されている。後者では、のちに上記の原作のドット絵準拠のものと踊り子のジョブの姿、それぞれに変えられるスキンが配信されている。
関連タグ
FF5 バッツ レナ ガラフ シルドラ クルル タイクーン王
ルージュ(FF・OVA):本作の後日談であるFF(OVA)の主要人物。当初は金目当てで動く女海賊(空賊)で主人公たちを捕らえたが、敵襲によって本拠地が崩壊。そのまま成り行きで仲間となる。
二次創作設定
- 姉バカ(シスコン)・・・作中で明確に姉バカになっているわけではないが、15年近く生き別れの末に奇跡の再会を果たしたタイクーン姉妹が、普通の姉妹よりも姉妹愛が強いのは当然である。
- さらし・・・男装の定番アイテム。西洋的設定なのでさらしがあるかどうかは定かではないが、侍や忍者があってさらしが無いはずがない、と考えることもできる。
- バツファリ / ファリバツ / ギルファリ・・・恋愛に疎いのにいろいろな人に惚れられてしまうファリスらしいシチュエーション。
- ファリレナ(姉妹百合)・・・姉バカが過ぎるとこうなる。
- ツンデレ・・・実際はツンもデレもしないが、普段の豪放なキャラが、女であることがばれそうになると一転してあわてる姿がツンデレを連想させる。
- 実は巨乳?・・・公式でスリーサイズは設定されていないので真相は不明。…というか現実的な話をしてしまえば、「巨」がつくほど胸が目立っていては男装してもバレバレなのは明白である。恐らく前述のファリスの人気が波及して生まれた、一種の萌え要素(男装キャラなのに実は巨乳というギャップ萌え狙い?)なのかもしれない。全くの余談だがレナにはスリーサイズの設定があったらしい(公式ではないと思われるが)。
- ロープテクニック・・・飛竜の谷で向こう岸に渡る際に使ったロープ、落とし穴に嵌まったバッツとクルルをなぶりつつ、引き上げる際に使ったロープ。様々な画面で登場する(主にギャグ用途)。