「これでまた飛べるわ!」
「これさえ使えば俺たちは超人になれる」
データ
身長 | 278.0cm |
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体重 | 119.0kg |
生体コネクタ | 左腕 |
頭文字デザイン | 羽を丸めた鳥(b) |
特色/力 | 飛翔能力と風圧攻撃、羽根手裏剣攻撃、発達した爪と強力な火炎弾による攻撃(強化態の能力) |
概要
「鳥(始祖鳥)」の記憶を内包したバードメモリを風都南中学の3年生4人が使用して変身したドーパント。
このメモリは通常の売人が販売したものではなく、スランプで陸上競技での記録に伸び悩んでいた一人の女子生徒がある女性のメモリ売人からもらったもの。
始祖鳥を思わせる独特な風貌で、最高速度マッハ2.5という高速飛行能力を持ち、風圧や羽手裏剣で攻撃できる。
また、コネクタを持った正規使用者である一人の女生徒は変身しなくても体に力がみなぎり身体能力の向上するなどの結果が見られる。
バード・ドーパント強化態
「始祖鳥の記憶」を内包したバードメモリの真のホストである茜の変身したバード・ドーパントがWとの交戦中に進化したまたは真の力を発揮したと思われる強化形態。
頭部が金属質に変化し、腕の鉤爪が巨大化して一層鋭くなっている。
また、飛躍的に攻撃力が増加しているほか、攻撃方法も羽手裏剣から火炎弾を発射する能力に変貌している。
正体・行動
(ネタバレ注意)
正体は風都南中学校の三年生であり、陸上部のエースであった江草茜(演:今野真菜)及び友人の藤川統馬(演:木村遼希)、金村有一(演:吉原拓弥)、久保田弥生(演:伊倉愛美)。
大会を前に記録が伸びず、落ち込んでいた頃に喪服の女(園咲冴子)と遭遇する。
そしてバードメモリを受け取ると共にガイアメモリの生体コネクタの手術を施され、バード・ドーパントへと変身。
その影響により変身していない状態でも体に力が漲るようになり、今までのスランプが嘘のように記録を伸ばすことができた。
だが、怖くなった江草茜は友人の藤川統馬に相談。
結果、彼を含む友人らと4人でバードメモリを使い回すようになり、最初ただ空を飛ぶだけが目的だったが、元が中学生ということやガイアメモリの毒素に呑まれていたこともあってか、悪乗りして遊び感覚で風都のあちこち(女生徒の一人の陸上競技のライバルの親の職場)を空から襲撃するようになった(この事が風都で「鳥人間」の都市伝説になった)。
その後、家に帰らない茜を連れ戻してほしいとバーバー風のマスター(茜の父親)から依頼を受けた左翔太郎らが現れて事件の調査を開始。
仲間を救ってもらった茜は事の経緯を正直に打ち明ける。
その後、自身も想像以上にメモリの悪影響を受けており、喪服の女から再び手渡されたバードメモリを使ってしまうのだった(この際、完全に薬中のような状態になっていた)。
さらにはバード・ドーパント 強化態へと進化を遂げ仮面ライダーW(ダブル)とナスカ・ドーパントの共闘に。さらに上述のメモリブレイクの難しさもあってWを苦しめたが、非道な実験に疑念を抱いた霧彦が変身したナスカ・ドーパントのアシストで正確なメモリの位置が判明し、最後はサイクロントリガーの『トリガーバットシューティング』により的確にメモリへと風の弾丸を撃ち込まれてメモリブレイクされた。
そして茜の命も助かり無事元の状態に戻り、父の待つ家へと帰ることができた。
また、統馬と有一は生体コネクタを介さずにメモリを使用したため副作用に苦しみ入院したが、一週間後に無事退院した(なお弥生は副作用がない程度で済んでいる)。
他のガイアメモリとの違い
通常のガイアメモリはコネクタ手術をして生体コネクタを体に刻まなければ使用できないが、「純粋無垢な若者が使用した結果」を実験するためにこのメモリはコネクタ手術なしでも使用できるように改造(チート)されており、1本を4人で使い回していた。
しかしその代償は大きく、コネクタ手術をしないで使用するとメモリが取り込まれる際にメモリを挿した周辺が赤黒く変色する。さらに使用し続けた者はメモリ痕が爛れてメモリの毒素に苦しむ事になり、その上に正規使用者でもあってもメモリを使い続ければやがて死に至る危険極まりないガイアメモリ。
なお使用者がバードメモリへの依存が強く特に一人の女生徒は悪影響を受けすぎてバードメモリを求めるようになってしまった。
また、依存度が他の使用者達より高く見受けられるが、使用者が若いと(厨二病的要素も含めてか)依存度が上がりやすくなると思われる。
メモリ本来の持ち主以外の者が変身した個体は倒してもメモリブレイクには至らず、メモリのみを的確にメモリブレイクしないと正規使用者の命が危機に曝られるという独特の特徴を持っている。
派生作品
仮面ライダーWForeverAtoZ運命のガイアメモリ
T2バードメモリとしてメモリのみの登場。仮面ライダーエターナルに飛行能力を与える。
そもそもバードメモリはメモリブレイク不可、コネクタ無しで使用可などT2ガイアメモリとの共通点が多い。
小説仮面ライダーW『Zを継ぐ者』
『ミュージアム』縁のZENONリゾートホテルの社員が変身する別個体が登場。
なお、その際にバードのメモリが“鳥”ではなく“始祖鳥”の記憶を内包したものであったことが判明している。
ちなみに小説版に登場したバードメモリは改造されていない通常のメモリだと思われる。それと既に一度解析済み(再生怪人扱い)だったこともあって、サイクロンジョーカーエクストリームによって強化態に進化することもなく、あっさりとメモリブレイクされてしまった(通常のメモリなのでそもそも強化態になる能力があったのかも不明である)。
MOVIE大戦アルティメイタム
アンダーワールドの怪人として登場。フクロウヤミー共々仮面ライダーアクセルに焼き鳥にされてしまった。
風都探偵
第13集において、G研メンバーの銀野真希の回想に強化態と思しき個体が登場。交通機動隊に所属していた頃の真希を上空から襲い大怪我を負わせたが仮面ライダーアクセルによって撃退された模様。
余談
統馬役の木村遼希と弥生役の伊倉愛美は『天才てれびくん』のてれび戦士としても有名で05、06は二人ともに同年に出演していたこともある。
関連タグ
薬物中毒:当該エピソードはこれを強く風刺した内容となっている。
アルコール・ドーパント:wの続編に登場したドーパントでこちらも複数人の人間が変身した共通点を持つ(しかも、素体となった人はバード以上の危険要素で命を落とすと言うバードのエピソードの風刺を超えた事件を起こしている)。とはいえ、こちらはバードとは異なり使用者全員生体コネクタ処理がされている。