「わかったわ…あなたがもう私には必要ないって事」
CV:生井亜実、斉藤佑圭(仮面ライダー バトライド・ウォー創生)、佐藤聡美(memory of heroez、仮面ライダースカルの肖像)
スペック
身長 | 200.0cm |
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体重 | 72.0kg |
頭文字デザイン | 舌舐めずりをする唇(筆記体のT) |
特色/力 | 空中浮遊能力、破壊光球の発射 |
概要
園咲冴子がタブーメモリとガイアドライバーで変身した上級ドーパント。
逆だった根元が黒っぽく他が金髪っぽい髪に顔には眼に当たる部分が無く裂けた口を持つ赤い女性の上半身(腹部は小さな開いたドアを思わせる臍出し)に芋虫のように拘束されたような下半身とその先に目がついており浮遊しているのが特徴。
名前の「TABOO」はポリネシア語の「tabu」を語源とする英語で『禁忌』を意味し、共同体における行動のありようを規制するという意味から自身が琉兵衛を自ら倒して当主となることで父や妹を超えるという彼女の意思自体を指しているダブルミーニングと思われる。
もしかしたら、適合率的にナスカを霧彦に使わせ自身がタブーを利用していた事も指している可能性もあるのかもしれない。
口封じのように縫いつけられた状態になっている(会話は普通にできる)口、頭には心の中の秘密を表すかのように髪の中に燃えるような紅い女性型の人形が居たり、タブーに触れた者の末路を思わせる左肩の骸骨、タブーに触れたものを縛るかのような右腕のベルト、裏の顔のように存在する襟の後ろ部分の顔、タブーを見ているかのような左掌の眼等、体の各所に浮かぶ異業の模様がそれぞれに「タブー」への何かしらの繋がりを思わせる姿。
ミュージアムの上級ドーパントだが、手から対象にかなりのダメージを与える紅い光弾を放つ能力はあるがWとの対戦ではほとんど有利に立ち回れたことはなく、ファングジョーカーを見た際には即座に戦いを諦めて撤退する(それ以前にビギンズナイトの際に暴走寸前のファングジョーカーにダメージを負わされている)、浮遊による移動速度もハードボイルダーにあっさりと振り切られたり追い付かれたりする程度(冴子自身は移動や上記のダブルからの逃亡にも当初は通常の自家用車を使っていた為、移動速度は普通の車より遅い模様)。
後には井坂深紅郎による改造により能力を強化され、ドーパントの能力に対する抵抗力を身に付けているが焼け石に水みたいなもんである。
光弾・空中浮遊以外の能力しか使わず、加えてタブーメモリに内包された記憶に関わる様な特殊能力を見せていないが、これは冴子の適合率が低い可能性が高い(これは冴子がナスカの方に高い適性を示していたことからの推察)。
行動
井坂亡き後スミロドン・ドーパントに敗れ、メモリを園咲琉兵衛に回収されてしまい冴子は変身できなくなったが、ミュージアムの機能を掌握した財団X・加頭順より返却される。
以降は井坂の信念に基づき、ガイアドライバーを用いず直挿しで変身(というよりもこの時点でガイアドライバーは加頭が使っている物を除けばすべて破損していたので、使いようもなかったのだが)、以前より数の増した光弾を放てるようになるなど能力も強化された。
しかしユートピア・ドーパントの力には及ばず、最終的にはその能力ですべてのエネルギーを吸収されてメモリは消滅、冴子も息絶えた。
風都探偵においては、ビギンズナイト編において登場。
マスカレイド・ドーパントを多数従えて、スカルと交戦、お互いが決め手に欠けた互角の戦いを演じる。戦況を打開するために圧縮した光弾による渾身の一撃を食らわせようとするもスカルもマキシマムドライブで対抗。マスカレイドの一体がスカルを抑えることで命中させ、ロストドライバーを破損させることに成功するが自らもダメージを受け、制限装置が作動し、しばらく変身不能になってしまった。
『スカルの肖像』では戦闘シーンが強化されており、蛇のように配管に身体を巻き付きながらの高速移動や、自身の体で相手を締め付けて拘束するなどと非人間型のアドバンテージを存分に活かしてスカルを翻弄していた。
ロストヒーローズ
ショッカー・キューブにある博物館を管理している。
ガオウ盗賊団を使って世界中の品を集めていた(展示品のほとんどがドーパント用のガイアメモリだが、中にはタジャドルコンボのメダルやエクストリームメモリも奪われて展示されている)。
配下にはジュエル・ドーパント、アームズ・ドーパント(ガオウ傘下)、ゾーン・ドーパント×2と見事にドーパント尽くし(そして殆どが女性が関わる依頼で登場した個体ばかりである)。
ヒーロー達に敗れても尚、しぶとく生きていたが、力を取り戻したサイクロンジョーカーエクストリームの『ビッカーチャージブレイク』で倒された。
ちなみにミックや若菜姫、霧彦さんが登場しないので、本作に登場する園咲家の人物はW、テラーと彼女だけである。とはいえ、ヒーロー達からはあくまで倒すべき敵と認識されている。
memory of heroez
コアエナジーによって復活した怪人の一体で、人格は園崎冴子そのもの。
ただし、本質は黒幕に従う心のない人形であり、W一行が廃棄物処理セクターで助け出したゼロワンと戦って駆逐される。
後にコアエナジーを過剰摂取した状態で荒野セクターにてWと戦い、苦戦させるが、ナスカ・ドーパントが寄越したナスカブレードを受け取ったWの一太刀で撃破された。
余談
- アクション
足がないこともあって、アクションはできず、ヒーローショー『ファイナルステージ』や『MOVIE大戦MEGAMAX』での出番はRナスカ・ドーパントにとって代わられている。
- 撮影
足がないこともあって、撮影では吊り下げたり合成したりと、かなり手間がかかったためスタッフから不評であった。アクターを務める小野友紀氏は常々「足生えないでしょうか」と塚田英明プロデューサーに言っていたという。
そしてクレイドールエクストリームも撮影がそれ以上に大変であり、スタッフからは「姉妹揃って手間がかかる」と愚痴られていた。
- デザイン元
足がないデザインにしたのは、特撮に不慣れな寺田氏がどれくらいデザインで挑戦していいか見極めるというのもあった。
また足について、デザインした寺田氏曰く「中に足が包まれているイメージ」。タブーのデザインイメージは『拘束』であり、それは右腕や頭部の腕の自由が利かないであろう人形にも出ている。
塚田Pにその気はなかったため実現しなかったが、もしシナリオや塚田Pの考えが違えば足や腕の拘束の取れたタブーの強化態が登場したかもしれない。
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外部リンク
明かされた本質
続編「風都探偵」のときめが如何にして裏風都と関わり、そして記憶を失い「T字路の魔女」となったかを語る「xの残影」編5話(第148話)にて財団Xのメンバー12人が変身するタブー・ドーパント軍団が其々異なる姿や武装をして登場。目的についてはこちらを参照。
タブーメモリには「変身者の内面性によって外観と能力が大きく変化する」特性を持っていることが判明。例えるなら使用した人間の触れてはならない心理状態を形にするといったところだろうか。
冴子が変身した姿や能力はあくまでもタブーメモリの性質によって体現された一つに過ぎず、ゴールドメモリとしての高い出力こそ持つものの使用者によって強さが変動してしまうという非常に癖の強い代物だった様子。
以下、各変身体の概要
番号 | 外見、能力の特徴 |
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1 | 男性的な人型。日本刀と髑髏型の盾を武器とする。 |
2 | 男性的な人型。2本のレイピアを武器とする。 |
3 | 男性的な人型。両腕が大型ナイフになっている。 |
4 | 男性的な人型。右腕が戦斧になっている。 |
5 | 男性的な人型(※下部画像右)。両腕が巨大な髑髏(恐らく打撃武器)になっている。 |
6 | 女性的な人型。両手から鉤爪が伸びている。 |
7 | 女性的な人型。両腕が鞭状になっており、胴体はドレス風。 |
8 | 男性的な象型。両目が縫い付けられた四足歩行で、鼻の先が手になっている。 |
9 | 男性的な蛇型(※下部画像左)。頭が蛇の頭部で、両腕の生えたラミア形態。 |
10 | 男性的な翼竜型。一本足であり、全変身体の中で最も小柄。 |
11 | 女性的な蛸型(※上部画像左)。男性が変身するが、唇が女性型個体と同じく目立ち、胸元も大きくなっている。腹部の髑髏から本来の頭部が生えており、溶解液を噴射する。 |
12 | 女性的な蟷螂型(※上部画像右)。両腕が鎌状で、下半身が四足歩行の昆虫形態。 |
なお、人型の個体は目の無い顔や逆立った髪の中の人形、縫い付けられた口元に肩の骸骨、下半身の巨大な目玉と光弾発射など冴子と共通する特徴を持っていた。
余談
明かされた特性から、かのミュージアムのトップが彼女にタブーメモリを与えたのは、娘の潜在能力を信用していた可能性もある。
また12体のタブー・ドーパントが登場した場面に鉤爪の個体は連載時いなかったが、単行本で加筆されている。