当記事は風都探偵最新話のネタバレを含んでいます。
クエスト・ドーパント事件解決後、彼女は左翔太郎と初めて出会い、彼の過去を聞いた波止場に現れた。
フィリップの配慮でラブホテル「ジョーカー」に移ったところで衝撃の過去を語り始める(なお、フィリップはラブホテルがどういう場所か知らず、店名や「ラブ」の単語から選んだ模様。このことを後に知ったフィリップは項垂れる程に反省していた。一応、亜樹子からは「フィリップくんだからこそ出せたキラーパス」とよく分からないフォローをされている。)。
「知りたい?私のビギンズナイト…!」
概要
風都探偵第144話から始まる新章「xの残影」で語られた本作の重要人物であるときめの本名。彼女は記憶を失っていたが、ある出来事を切っ掛けに記憶を取り戻し、裏風都に戻っていた。
彼女の正体は万灯雪侍の双子の姉。名前の由来に関して、様々な考察がなされていた(詳しくは本人の記事を参照)が、その考察が正しいことが裏付けられた。
尚、本人は漢字で書いたことは一度もないとのこと。
活躍
2人は異国の果ての生体実験場で生まれ育っており、「非常に優れた遺伝子の持ち主を配合した結果生み出された子供」として作られたため、両親の顔すら知らずに育ったが財団Xが拾い上げ、戸籍を与えられた。
ときめは雪侍とは対照的に財団の実験という形で多くの犠牲を出すガイアメモリに傾倒する姿勢や歪な選民思想を快く思っておらず、世界を放浪していた。一方で彼からは本気で愛されており、彼女自身も家族として大切に思うからこそ足を洗って欲しいと思っていたようだ。
また、トワという異母妹がおり、彼女こそが裏風都の創造主であることもわかったが、これを巡り取り返しのつかない大事件が起きる…(詳細は上記記事を参照)。
その後、雪侍との連絡が取れなくなっていた上に試作ビゼルを出紋大騎に預かられ、行動も出来なくなっていた。そんな彼女の前に千葉秀夫が現れた(なお、このシャワーシーンにて、いつもの服装はwindscaleブランドで自分で購入したものであることが判明した)。
彼の案内で裏風都に戻った彼女を迎えたのは、ほぼ完成したあの禍々しい大都市と改築、増強された裏風都タワー内でドーパントのまま植物状態におかれ、その名の通り半永久的に封印されることとなった妹、そして人間の心を失ったかのように一層自らの野望を追い求めるようになった弟の姿だった。
彼から新型ドライバーを与えられ、好きなメモリを選ぶよう迫られるも当然断固拒否。しかし雪侍は、Wがミュージアム頭領、その協力者を倒したことで財団Xがガイアメモリ計画の打ち切りを決めたことと妹を守るために協力して欲しいことを訴えられ、自分の肉親をはじめ沢山の人間がメモリに人生を狂わされてしまったことに強い悲しみと怒りを抱えるも妹を守るためという言葉を受けて渋々計画に参加する。
そんな中、裏風都に財団Xのメンバー12人が押し寄せる。目的はガイアメモリ出資の打ち切りを受けたあらゆる関連設備の破却と撤退指示を無視した雪侍たちへの制裁だった。
彼らはタブー・ドーパントに変身。しかも園咲冴子の変身個体とは異なり、銘々異なる姿と超能力を持ち、裏風都側戦闘員のロード・ドーパント達を蹴散らしていく(異なる姿と能力についてはこちらを参照)。
その様子を見て、「禁忌を犯している」ことを暗示させるための演出と判断し、戦闘に向かおうとする秀夫と雪侍。その言葉とトワの末路のきっかけを作っていながら一方的な理屈で行動する財団Xにときめはこれまでに見せたことのない憤怒の表情を浮かべていた。その唯ならぬ様子をみて宥めようとする秀夫。しかし彼の思念波を跳ね返してガイアドライバーREXをひったくり、あるメモリをまるで引き寄せられたように手に取る。
そして、そのままタブー・ドーパント軍団の前に現れたときめ。その一方的な理屈に真っ黒な笑顔を浮かべながらジョーカー・ドーパントに変身。
終始彼らを圧倒し、日本刀持ちの個体以外を惨殺。彼にもとどめを刺そうとするも雪侍に「報告者を残すため」に止められる。その際、変身解除した彼に「魔女」と呼ばれ、その言葉は彼女の心に深い傷を残した…。
それ以降も財団の干渉(作中ではスミロドン・ドーパントが描かれている)を跳ね返し続け、彼らの手を引かせることに成功したときめは、秀夫や雪侍から「裏風都の守護神」と呼ばれるようになるもガイアメモリで人を傷つけることに嫌気がさしたこともあって処刑人の座を五条一葉に明け渡した。
そんなある日、シティ・ドーパント封印室がもぬけの殻になっていることに気付く。
雪侍との戦闘(詳細はこちら)の末にメモリとドライバー、そして自身の記憶を破壊されたときめは間もなくしてT字路の魔女となったのだった…。
余談
カラーイラストやアニメでは、雪侍と似た髪色をしていたことから、ファンの間では「万灯の肉親(妹ないし娘)」ではないかと早い時点で考察されていた。