「少し……お話を聞かせてよ……。あなたの……憎しみについて……!」
CV:藤原夏海
概要
『風都探偵』第28話「pは悪魔だ1/彷徨う右腕」(怪人態としては第15話「最悪のm7/ゲームオーバー」)より登場。
新型ガイアドライバー『ガイアドライバーrex』が支給されている裏風都の幹部の1人で、ブラキオサウルス・ドーパントの正体である正装姿の少年。
ショートヘアの小柄な体格の少年で、ブローチを着けたネクタイに上着と半ズボンで身を固めている。本人の佇まいから、まるで旧組織のメモリ売人を思わせる出で立ちをしている。
他のメンバーと同じくハイドープに覚醒しており、思念波で相手の行動を自在に操ったりできるが、詳しい詳細については今の所分かっていない。他にも相手の身体を見ただけで、どのくらいの力が育っているのかが分かるような発言をしているが、これも特殊能力によるものなのかも不明。
また、ハイドープの能力なのかドーパントの能力なのかは定かではないが、怪人態の姿にならなくても化石兵ボーンズの生産が可能。
敵対者である仮面ライダーWの片割れ・フィリップには、自身と同じように幼い頃から、ガイアメモリ絡みの暗部に深く関わって生きてきた「魔少年」の点でシンパシーを抱いており、フィリップ中心のエピソードとなった「bたちの宝物」ではその興味から、フィリップに接触した際、ある意味己の「先輩」に相当するフィリップに「そんな少年時代を過ごして心中にどんな憎しみが渦巻いていたのか?」と問いかける一幕もあった(この記事冒頭のセリフはそのシーンのもの)。
人物像
怪人態と人間態のアンバランスさが物語っている様に、どことなく大人びた近寄りがたい雰囲気の漂う魔少年で、何かにつけて暴走しがちな一葉のお目付け役を担うなど、主に万灯の補佐役を務めている一方で、時には独自の判断で彼の指示を無視して行動するシーンもある。
第41話の「超人r」では思念波で子供らしかぬセクハラ行為をしている。
ときめがビゼルを胸の谷間に隠した際に思念波で動きを封じ、自分の背丈と同じくらいの高さまでに膝を付かせて胸元を弄り、ビゼルを回収。
それだけでは終わらず、ときめが動けないのを利用して自分に逆らって刺激的な行為をした仕返し故か「あなた自身も回収するべきだと思うなあ。」と耳打ちしながら両手でときめの胸を背後から必要以上に揺らして撫で回している。揉む手付きも子供とは思えないほどいやらしく、ときめは抵抗する表情ではなく口元が緩み感じている。 ショタおねとか口にしてはいけない。
そして身体を調べるために「脱いでください」と思念波で自ら服を脱ぐように仕向けて上裸にさせ、身体を調べる際に見上げるように胸を凝視して、身体の育ち具合を発言している(アニメ版からするに「ときめの『身体』ではなく『ある能力』が育ちすぎ」だと発言しているようだ)。
その後、ときめに思念波を跳ね返されて吹き飛ばされて逃げられる。
しかし、そんな年相応の少年らしからぬ言動とは裏腹に、何故か本人は「子供扱い」されるのを強く望んでおり、台詞の端々にもそれが表れている。そのためか、新しく加入した幹部や接触したドーパントに対しても、常にタメ口で話すように強要している。
余談
名前の由来は千円札+野口英世と思われる。
関連タグ
ネタバレ注意
「迷路棟のh」で彼の正体の一端が垣間見える。
ヘルスタイン博士の肖像画に故意に消された部分があるのを突き止めたフィリップ、それを解析すると……そこには今と変わらない秀夫の姿が確認できた(尚、この肖像画が描かれたのは70年以上前の過去である)。
そこから導き出されたのは財団Xの前身である組織に属していた「ハルバー・ヘルスタイン」の実子であり、本名は「フィルデオ・ヘルスタイン」。偽名は父に捨てられた彼の母親である「千葉房枝」から。
不老不死の実験をしていたヘルスタイン博士は息子を実験台にしており、秀夫の年齢は子供のままで止まっていたのだった。故に実年齢は70歳以上。
この事実から大人びた態度や性格、上述のときめに対するセクハラ行為などが合点するであろう。
尚、その過去が理由だろうが実父に対しては、憎悪を強く抱いている様子。
ある意味、裏風都では最重要メンバーでもあり、万灯も裏風都の重鎮にして年上である実態から、2人になった時に敬語を使うシーンもあるが、秀夫自身は大人扱いされるのが嫌いらしい。それもあって新人だろうと敬語で話されるのを嫌う。
上記で説明されているフィリップへの態度も、同じく父親の所為で人生を歪められた人間に対する対応であった。
真の関連タグ
ショタジジイ ピーターパン症候群
出紋大騎:元裏風都のメンバーで老人、こちらは61歳と秀夫より少し下。ときめにセクハラをした点も共通する。
ピーターパン:「大人になるのを否定し、ずっと子供でいたい」と願うキャラクターの元祖。物語の主役=ヒーローであるが、その実態は原作者に過去のトラウマのシンボルにしてヴィランでもある。
累:ある理由で不老なおかつ、少年の姿を保ち子供であるのに執着しているヴィラン繋がり。そして家族仲が弱い点も共通。ただし累の場合そこらの鬼を家族として仕立てあげていただけで、人間時代の本来の家族から愛されていた。ちなみに中の人はアニメ版でフィリップ役だったりする。
エルダ:同じく子供扱いされるのを好むヴィラン繋がり。ただし秀夫とは違いれっきとした子供で、なおかつ根は素直かつ憎めない性格である。
イワン・ウイスキー:原作者繋がりでもある『サイボーグ009』の登場人物。こちらも父親に改造を施された結果肉体的な成長が著しくゆるやかになった人物で念動力の行使もできる。また秀夫の真実が明かされた事件では『009』に登場する組織を連想させる「黒い幽霊」なるワードも登場している。