「エルダ、まだ子供だもん!『エルダちゃん』と呼んでくれなきゃ、や!」
CV:高垣彩陽
概要
第6話より初登場するあとまわしの魔女の召使いの1人。役職はメイドでエプロンドレスとホワイトブリムを身につけている。
頭から長い触角が伸びている、黄緑に近い金髪(2つ結び)だが前髪の一部だけが赤く甲殻類の第二触角のように見える、瞳がエビやシャコの偽瞳孔のように横長である、下半身に体節構造と尾扇のようなものが見られる等、全体的にエビに似た姿を持つ(ただし、現実のエビであれば下半身の腹側には、腹肢と呼ばれる小さな足が1体節ごとに1対備わっているが、彼女にはそれが見られない)。
人間界への出撃の際は桃色の浮遊する舟に搭乗する。
人物像
奔放で無責任な幼女
生意気盛りなお子様だが、今までの悪の組織にいたような小憎らしく悪賢い子供幹部とはちょっと毛色が違い、ヌメリーに抱っこされたり、チョンギーレからお菓子をもらう等、可愛がられているようで、人懐っこく周囲の庇護欲を掻き立たせる性格の様子。
大人ばかりの環境に居る子供にしては珍しく、大人扱いされるのを嫌い「飽くまでも自分は子供」のスタンスを貫く。それ故に「エルダさん」と呼ばれると怒り、「エルダちゃん」と呼ばないと拗ねる等、悪い意味で背伸びをしない性格である。
表面的には天真爛漫であるのだが、『自分は大人の保護本能をくすぐるキュートな子供である』のをしっかり自覚しており、それを利用してワガママを押し通そうとする一面から、かなり計算高いタイプ。主の最側近であるバトラーの出撃要請すら、「エルダ、子供だから責任のある仕事したくない」と堂々と断る辺りは、ある意味で大物。
ただし、「お駄賃がもらえる」と聞くとあっさり掌を返すところもあって、『目先の利益に弱い』単純さも有している。
相手が自分の要求に応じないと駄々を捏ねる他、キュアパパイアを始めとするプリキュア達に対して皮肉な態度を取り、自分が有利な時はマシンガントークで相手を煽り、劣勢に陥ればヤラネーダを容赦なく罵倒する等、その言動も正に等身大の子供そのものである。
メイドとしての手腕・力量については不明。
第18話で「お屋敷の掃除があるから出撃は無理」と断っている場面から、少なくとも家事等の務めを日常的にこなしているのは確かなようだ。
上記の「責任のある仕事をしたくない」宣言に加え、バトラーの要請を聞き流して人形遊びに興じている事等から、プロ意識に欠けている面も見られるが、「(責任を問われない程度での)お手伝いをしてくれる子供」の立ち位置としては仲間内での評判も良いようだ。
実際、エルダは「お手伝い」で褒められるのを好んでおり、お駄賃を約束すれば喜んでプリキュア討伐にも向かうので、魔女の手下メンバーの中ではやる気がある(或いは扱い易い)方とも言える。
チョンギーレやヌメリーと比べると出撃率は少ないが、彼女の召喚するヤラネーダ及びゼンゼンヤラネーダは意外にも強敵揃いなのが多い。
ままごと遊び
エルダは時々顔だけのおもちゃでままごと遊びをしている。彼女の幼児性の現れなのだろうが、ままごとの内容は親子のやり取りと思われるものである。
戦闘能力
OP映像で使用していた触角からテッポウエビの如く電撃を発射する能力で戦う。同じくビームを出せるキュアパパイアの対抗馬&マッチアップと予想されていたが、プリキュア達とは直接戦うことはなく、第45話にてコワスンダー相手に能力を使用していた。
ただ、第16話ではまだプリキュアに覚醒していないローラの不意打ちで、あっさり牢屋に閉じ込められたりしている。
エルダの過去
第34話でのまなつとのやり取りから、「周りのみんなが勝手に大人になって、自分だけ置いていかれた」風な過去が示唆されている。詳細が本編で明かされる事はなかったが、この過去が原因で「”大人”にはなりたくはない思い」を強く持つようになったようだ。
本編では明かされなかったが、オフィシャルコンプリートブックのキャストスペシャルメッセージでエルダの過去についてもう少し詳しく触れられている。
第34話の収録の際に土田豊シリーズディレクターから、「エルダは子どもの期間がほかの生き物よりとても長い種族なので、一緒に遊んでいた子たちが自分より先に大人になっていくのを見送っていた」と説明を受けて、エルダ役の高垣彩陽氏はエルダのこれまでの言動にもハッとさせられたとのこと。
活躍
■第6話
- 初登場するも、この回は他の召し使い達にお茶を淹れ、雑談に興じるぐらいの出番だった。
■第7話
- 初出撃回。バトラーの命令によりくるるんの持つ届け物の包みを狙う。
- それを見つけたローラとみのりの前に現れるや「その包み……頂戴!」と要求するも拒否されてしまい怒りを露にする。直後に巻貝の貝殻を見つけると「遊ぼ♪ヤラネーダ」とイタズラっぽい笑顔を浮かべるや、それを素体にヤラネーダを召喚。そこにまなつ達が合流するも、ローラに「遅い!」と怒られプリキュアに変身する。
- ヤラネーダの猛突進に、高速回転で棘を飛ばす攻撃でプリキュア達を一方的に追い詰める。その間、「人魚と妖精見~っけ」とローラとくるるんを発見したエルダ。包みを要求するもローラは拒否、駄々を捏ねて包みを要求するエルダと拒否するローラとの言い争いに発展する。
- そんなエルダに脅すように「包みの中身はパワーアップアイテム」と言ったローラはプリキュアを助けようと包みを開け、「うわぁ~っ!やられる~!」とエルダが驚くも、その中身はお菓子だった。聞いていた物と全く違う物が出てきた事にエルダはローラを嘲笑(「お菓子だけに可笑しい」か……)。「お菓子を持って帰ればお駄賃が貰える」とお菓子を要求するも拒否される。
- ヤラネーダに苦戦するプリキュア達。「私に考えがあるわ」とキュアパパイアの案で砂浜に落ちていた縄をヤラネーダに巻き付けて引っ張り、独楽のように回して吹き飛ばしエルダの上に落下、ヤラネーダの回転を止める。
- 「何やられてるのよ!」とヤラネーダを罵倒し、「エルダちゃんに明け渡しなさい」とお菓子を要求するも、キュアパパイアも賛同し「このお菓子は、人魚の女王様がローラのためを思って用意した贈り物。だから、あなたには渡さない!」と強く拒否した。
- 最後はキュアパパイアの「ぱんぱかパパイアショット」でヤラネーダが浄化されてしまい、形勢が不利となり「んも~っ、弱っちぃヤラネーダね! エルダちゃん帰る!! プンプン💢」と言い残して撤退した。当然、略奪ができなかった以上、お駄賃は貰えずじまいに……(だったら、お菓子の代わりにあの子の水兵帽の方が良かったのでは?)。
■第9話
- 毎回やる気パワーの略奪の失敗と、日々プリキュア達が確実に強くなっている事が合わさって、従来のヤラネーダでは通用しないことに不満を言う。が、チョンギーレに「これ食うか?」とゼリーらしきおやつをもらい機嫌を直す。チョンギーレも彼女には甘いようだ。
- さて本題に入り、バトラーからあとまわしの魔女が新たに作った緑色の核と、それから誕生する更に強力なモンスター『ゼンゼンヤラネーダ』の情報を聞かされる。
■第11話
- 久々に2度目の出撃(というか遊び?)。
- 公園にある遊具をゼンゼンヤラネーダ化してプリキュア達を誘き寄せるも、運良くローラがいなかったのかプリキュア達を追い詰めて圧倒する(プリキュア達が来る前にやる気パワーを奪いながら遊んでいた)。
- やる気パワーを奪うのは今回が初。
- プリキュア達をピンチに追い詰めるエルダ。「ミックストロピカルが使えれば……」と言い出すサマーにパパイアに「ダメ!」、コーラルに「戻らない」と却下されてしまう。そこに、風紀委員角田正美に没収されてマーメイドアクアポットを取り戻した制服姿のローラが現れ、やる気パワーがカムバックされてプリキュア・ミックストロピカルで浄化されてしまい形勢が不利となり、またしても「んも~っ、つまんないから帰る~っ(・´з`・)」と言い残して撤退した。
■第14話
- 今回は3度目の出撃。ままごと遊びをするエルダ。バトラーにはままごと遊びは理解出来ず、遊び相手にならないと憤慨し、嫌々ながらも出撃する。
- 保育園に現れたエルダ。積み木を素体にゼンゼンヤラネーダを召喚する。積み木がバラバラになっても色々な形に変形するためプリキュアを圧倒し「強い」と誇っていた。
- しかし、ローラ、ワタル、ルリの応援、サマーの作戦により隙ができたことでプリキュア・ミックストロピカルで浄化されてしまい形勢が不利となり、またしても「何よ~っ!応援されたからってやる気出しちゃって~っ(´Д`)あ~あ、つまんないの~(・´з`・)」と言い残して撤退した。…っていうか、相当皆と遊びたかったかもね…。
■第16話
- あとまわしの魔女のアジトにてチョンギーレとヌメリーと愚痴を言い合っている際に、二人が地上侵略の任務のせいで自分の本来の仕事がおろそかになるのを嘆いていたのに対して、エルダは「エルダなんてまだ子供なんだよ~(・´з`・)」という観点から職場の待遇に不満を漏らしていた。いや確かにリアルで言うと児童を働かせてる時点でダメなのだが。
■第17話
- 一人ままごと遊びに興じる中、地下牢の鍵を盗りに来たくるるんを発見。拘束して地下牢に叩き込もうとするも、ローラが牢から消えているのを見つけてあわてて牢の中に入ったところ、扉の上に隠れていたローラに一撃を加えられ、逆に牢に閉じ込められてしまった。
- 余談だが、ままごと遊びのセリフは、「晩ご飯は、ワカメのステーキの海ブドウソースかけにモズクのふわふわスープよ」「素敵(すてーき)!」だった…。
- また、ローラの奇襲を受けたエルダの叫び声は「エビャーッ!」だった……。
- その後は「出して~っ!ここからだして~っ!!」と大声で助けを呼び、バトラーがローラの脱走に気づくきっかけとなったが、出してもらえたかどうかは不明。事態が事態だけにあとまわしにされてしまった可能性もある。
■第18話
- ローラが新たなプリキュアであるキュアラメールに変身したことをバトラーから報告を受け、面倒くさくなり、やる気を更になくしてしまう。
- バトラーにやる気パワーを奪ってくるように指示されるが、「エルダ、お屋敷の掃除があるから無理〜。」と言って用事があるチョンギーレと共に逃げ出す(結果的にヌメリーがやる気パワーを奪う当番となるハメになった)。
■第19話
- 今回はエルダの主役回というべきエピソード。敵幹部をフォーカスした話は本作ではエルダが一番手となった。
- 番組冒頭でいきなりプリキュアに敗北する瞬間のシーンから始まる。ラメールの加入で気分絶好調のプリキュアに対してやる気が全然ないエルダでは勝てるわけがなかった。戦闘後はいつものように憎まれ口を叩いて撤退するのだが、その道中に自身が乗っていた浮遊船が故障してしまい、学校裏山にたたずむ無人の洋館に不時着してしまう。そして船が壊れたせいで海底へ帰還することができなくなってしまった。仕方なく、この洋館で仲間たちが救出に来るのを待つことになる。
- その数日後、「裏山のお屋敷に幽霊が出る」という噂を調査にやって来たトロピカる部一同。人間の気配に慌ててベッドの下に隠れたエルダは、近くにやって来た人間の顔は見えなかったが、この人間がお化け嫌いの怖がりであることに気づき、たまたまベッドの上に置いてあった人形が喋ってるかのような演技で怖がらせる。その人間はなんでもするから許してと涙目状態。これは利用できそうとエルダはその人間に「毎日お供え物をするように」と要求、「他の人には内緒」と釘を刺した。
- 最初はトロピカルメロンパン、マリングミケース付、弁当の残り物の卵焼き、リンゴを供えてくれた。特にメロンパンと卵焼きが気に入った模様。
- ある日、その人間からどうしてあなたは無人になったこの洋館に一人でいるのかと問われた際、エルダは適当な作り話として「自分の持ち主だった女の子がいつの間にかここからいなくなり、戻ってくるまで待っている」という話をでっちあげる。その人間はこの話を信じ込んでしまい、友達を信じて寂しさを耐え抜いているなんてすごいと同情されてしまった。
- その後、自分に食べ物をくれていた人間がキュアサマーであった事を知り、驚く。
- エルダを助けに来たチョンギーレとヌメリー。だが二人がエルダを洋館から助けだそうとゼンゼンヤラネーダを召喚した際、キュアサマーはその衝撃で洋館が崩れそうになっているのを危惧。「友達を待ち続けるお人形さんの思いを邪魔しないで」という思いでゼンゼンヤラネーダが洋館に近づくのを妨害するが、召喚したチョンギーレは「何が何でもエルダを助けないと」という友情からサマーを排除しようと必死になる。互いが互いの立場を知らないから仕方ないのだが、友情の思い同士がぶつかりあうどこかもの悲しい戦いが展開される。
- その戦いの隙にエルダはヌメリーに助けられる。サマーが苦戦してるのを見たエルダは何を思ったか突然「お腹が痛い!」と叫び出す。ヌメリーはちゃんと治療しないといけないから早く帰ろうと提案し、チョンギーレはそれに同意してゼンゼンヤラネーダに攻撃停止指令を出す。その隙にプリキュアたちがゼンゼンヤラネーダを浄化するが、その時はもうエルダ達は去って行っていた。
- 戦いが終わった後、チョンギーレに食事が出来た事を伝えられて呼ばれ、食堂へ向かうエルダだったが、部屋のテーブルにはお屋敷にあった人形が置かれていた。どうやら情が移って持ち帰った様だ。今回の話で、何度もまなつからお供え物を要求しているうちに奇妙な関係が芽生えてきた。いつかエルダも先輩元敵少女幹部達のようになるかもしれない?
■第20話
- チョンギーレのおやつのゼリーを彼のものとは知らず、食べてしまっていた。
- 「名前が書いてなかったから分からなかった〜。」と一言。
■第21話
- 出撃を命令するバトラーに椅子?でうつ伏せになりながら、「だって、地上はエルダには暑すぎるんだもん、行きたくない、夏はもうお休みにしようよ〜。」と一言。チョンギーレとヌメリーも賛成。
■第22話
- あとまわしの魔女以外にも愚者の棺を開こうとした者が昔にいたことをバトラーから聞かされたエルダは、「(愚者の棺が開かれれば)本当にエルダたちの望みを叶えてくれるの?」とバトラーに念を押すかのように尋ねた。このセリフにより、エルダをはじめとした三幹部には「愚者の棺」を解放することでメリットが得られるから面倒ながらも地上侵略をやっていることが明らかになった。
- ちなみにエルダの問いに対するバトラーの答えは「もちろんですよ」という無難なものだったが、その問いを投げかけたエルダをじっと注視していた。これには不穏な雰囲気を感じた視聴者も多かったようだが、果たして!?
■第23話
- 21話の出撃の報酬でチョンギーレが夏休みをとり、同じくヌメリーも22話の出撃報酬で夏休みを取得したため、魔女の館で一人仕事をするエルダは超不機嫌。そんな中で夏休みを満喫する二人からの絵はがきが届いてエルダは仕事なんかやってられないモードに。
- 見かねたバトラーは、前話でヌメリーが回収できなかった杯をさがせば夏休みを与えるとしてエルダを地上へ出撃させる。エルダは南乃島の洞窟をブツクサ言いながら探索。洞窟から海へと流れ出たことを運良く発見した。
- 海の中へと杯を取りに行くエルダ。一方、全く同じ時間に、島の祭りでローラが「願いが書かれた石」を海の中に放り込んでいた。その石が沈んでくるのを見たエルダは海上では人間たちが賑わっているのを感じ取る。そんな人々の様子をうざがったエルダはローラの願い石を素体にゼッタイヤラネーダを初召喚して暴れさせた
- 恥ずかしい願いが衆目に晒されるのを怖れたローラがバーサークしたことでゼンゼンタラネーダは浄化されてしまうが、当初の目的であった杯はちゃんと回収して撤退した。
- そしてこの杯に納められていた大量のやる気パワーはあと回しの魔女のものとなる。その結果、魔女が所有するやる気パワーの総量は愚者の棺を開くために必要な量の半分までに至った。
■第25話
- 23話で手柄を挙げたので夏休みは無事貰えたようだが、休み明けの疲れがドッと出てやる気をなくしかけていた。「なんかボーッとするしだるいしお風邪ひいちゃったかも」という症状からバトラーはヤバい病気かと心配したが、ヌメリーは「夏休みボケね」と素っ気ない診断でずっこける。
- もちろんバトラーはそんなエルダを甘やかしたりはせず、今回のやる気パワー回収にいかせる。エルダが普段から出撃したがらないツケが回ってきたともいえるだろうか。ただ、やはり心身の不調に対する配慮はあるようで、エルダを診察したヌメリーをサポート役兼監視役に付けて一緒に出撃させた。
■第26話
- チョンギーレとヌメリーと一緒に流星群を見た。
- まさに家族のようである。
- このときローラのように尾びれで直立できるところを見せている。
■第28話
- 海底地震のような振動に怯えるがバトラーから「これは地震ではありません。あとまわしの魔女様が悪夢にうなされてるのです」と説明が入りあとまわしの魔女たちがやる気パワーを集めている理由がまた判明した。
■第29話
- あとまわしの魔女から誰が邪魔しているのかと聞かれ、疲れていた。
- 自分と違って大人だからなんでそんなに怖がっているのか呆れていた。
■第32話
- バトラーがヌメリーを褒めているところを気だるそうに見ていた。
■第33話
- 今回は『特別編』!
まなつの回想だが、滝沢あすかが5話で遊んでいたうさぎのゲームをやっていた。
■第34話
- 積み木でお城を作ったエルダ。そこにバトラーが部屋に訪問、扉を強く開けた衝撃でお城を壊され絶叫、バトラーに「今日はエルダさんがやる気パワーを取りに行く当番です」と命令される。「せっかくお城を作ったのに!」「嫌だ!エルダ、もっと遊んでたい!」「嫌だ!エルダ、大人になんかなりたくない!」「エルダさんはやめて!エルダちゃんって呼んで!」と怒って反発しバトラーと衝突、「言うことが聞けないのなら、出て行って貰いますよ。やる気パワーを奪えないのなら屋敷には入れませんから」とバトラーに釘を刺され、「いいもん!だったらエルダ、こんな所、戻らない!」と反発して屋敷を飛び出してしまう。
- まなつ達が大人になったら何になるという話をトロピカる部の屋根で聞いていた。
- その夜、深夜のスーパーマーケットに侵入してお菓子を食べ漁るも、警備員に見つかりそうになり、死角に隠れる。砂浜でくるるんと遭遇、くるるんに当たり散らして、その場を離れ「別に寂しくなんかない!」と苛立ちを露にした。
スーパーのお菓子を勝手に食べるのはやめましょう
- 翌朝、チョンギーレと遭遇。超ゼッタイヤラネーダの球体を手渡され、工作のロボットを素体にしたヤラネーダを召喚、エルダと一体化しエルダロボと化す。
- やる気パワーを奪っていたところへサマーが問いかけた為、少しだけ話し合う。「大人なったら遊べないし、お菓子だって食べられなくなる」「アンタだって言ってたじゃん!大人になったら何になるか分からない、今が一番大事だって、エルダ聞いてたもん!」「みんなそうやって勝手に大人になって、エルダの事置いてっちゃうんだ!」とエルダも反論、初めてプリキュアの鉄拳制裁を受け、エルダとヤラネーダに分離した。
- 最後はランドビート・ダイナミックで浄化されてしまい撤退、屋敷へ戻るも手ぶらでは帰れず困っていると、ヌメリーにやる気パワーの入ったボトルを手渡され(以前奪ったものをこんな時のためにとタンス貯金していたらしい)、大泣きしてヌメリーにしがみついた。
■第36話
- 和解フラグが立ち始めていたかと思いきや、今回はあとまわしの魔女の召使い達の本気を出したグランオーシャン乗っ取り、海のリング強奪作戦に加わっており、まなつたちに罠を用意して待ち構えていた。
- まなつたちを歓迎していたように見えたグランオーシャンの住民たちは魔女の蜃気楼の魔法で出来た幻であり、女王様もヌメリーの化けた偽物。エルダは見張りを頼まれていたのか、本物の海の妖精と囚えられた女王様の所にいた。
- ヌメリーが初めての生物素体である蛸をヤラネーダにした姿を見て「強そう!」と興奮していた。
■第37話
- あとまわしの魔女の屋敷にて不老不死の世界にした時の目標について語っていた。
- バトラーに対して「バトラーの奴、何か隠している気がするんだよね」と言っていた。君のような勘のいいガキは嫌いだよ…なんて事態にはならないでね?
■第40話
- あとまわしの魔女の屋敷近くの海でアカザエビらしきエビを追いかけて遊んでいた所、バトラーに「このままでは永遠に子どものままではいられなくなりますよ」とせっつかれ、出撃。(アカザエビ、と言っても彼とは関係ない)
- 不機嫌になって、「あんた達と遊んでいる暇ないから!今日のエルダは本気だよ!」とエビをヤラネーダにして戦わせる。苦戦した際に、立ち上がったキュアパパイアの「パパイアは太陽の光を浴びて育つ!」という言葉に「何それ?意味わかんない。」と反論した。パパイアは「私がキュアパパイアだってこと!」と返答した。
- エビのヤラネーダはパパイアの頭の働きによって目からビームでぱんぱかパパイアショットのコンビネーションで弱まったところをマリンビートダイナミックで倒された。ちなみにエルダが召喚したヤラネーダにビームを発射したのは今回が初めてである。
■第41話
- 今回はヒープリに続く総集編。
- チョンギーレとヌメリーと共に怠そうに作戦会議を行っていた。
■第42話
- あとまわしの魔女の様子を見て、「魔女様のことは心配だけど、エルダ、やる気パワーを取りに行くのはめんどくさ〜い!」と嫌がっていた。
■第43話
- 雑務を終えたエルダは自室(?)で廃屋の人形とままごとに興じていると、まさかのまなつが闖入し当然のように驚く。だが、直後にチョンギーレの声が響いた為まなつが退散、それ以上の事態にならなかった。
- 遂に『愚者の棺』が解放され、その場面をヌメリーと共に見ていた。しかし、バトラーの口から発せられた「『愚者の棺』の実態=世界を滅ぼし全て生き物の生命を奪い、解放した者にのみ不老不死をもたらす」だと知って、ヌメリーとチョンギーレとそろって驚愕する。
- その後「世界を滅ぼすなんて聞いてない」と、チョンギーレがいち早く離叛の意志を示した瞬間、バトラーは無慈悲にも彼をヤラネーダにし、その光景にエルダは驚きと心配の叫ぶしかなかった……。
■第44話
- 「これ以上、めちゃくちゃにされたらお掃除が大変」として、チョンギーレヤラネーダにやられて、変身解除されたまなつを地下に落として助けた。(その時の表情から、後述の行動を含めて、もしかすると第19話の出来事が影響して、ワザとそうなる様に仕組んだのかもしれない)。
- 彼女が地下のドアに鍵をしていなかったのもあって、まなつ達は一旦は戦闘から逃れられたのだった(まなつ達に伝わらないのは、些かじれったいが……)。
- 「だけど世界が滅びちゃうっていうなら、それもまたいいかもね。」というヌメリーに対して、「良くない!死んじゃったらお菓子が食べられなくなっちゃうじゃない!」と反論する。
- その後、ヤラネーダ化したバトラーにチョンギーレやヌメリーと共にやる気パワーを奪われて気を失う。
■第45話
- 元々奪われるほどのやる気パワーを持っていなかった為、チョンギーレ達とともに復活し、バトラーに反旗を翻す。「裏切る……おつもりですか?」と言うバトラーに「先に裏切ったのはバトラーじゃん!?願いが叶うなんて嘘ついてさ!」と反論。
- バトラーに「裏切るなんてズルい事は大人のする事ですよ!エルダちゃんはいつまでも子供でいたいんでしょ?」と言われるが、「そうだよ!でも、これがエルダの今1番やりたい事だから!受け取りなさい!!」と落ちていたトロピカルパクトを空中でんぐり返しをしてまなつに投げ渡す。
- ここでオープニングのエルダの電撃ビームとヌメリーの聴診器の触手攻撃が初披露された。
- 愚者の棺は破壊され、世界は救われた。だがエルダが廃屋から持ってきた人形は、館の爆発によって消失した…と思われた。
- バトラーが浄化された後、チョンギーレやヌメリーと共にプリキュア達に謝罪をして、去って行った。
まなつ達(ローラ以外)は彼女の名前を最後まで呼ぶ事はなかったが、「いつかあのおじさん達もみんなと一緒にトロピカれる日が来るといいね。」と見送られて良かったのかもしれない。
■第46話
- ローラから「私が記憶を無くして、ここに来たら、色々教えてほしいの。」と頼まれていた。召使い達はグランオーシャンの民でも地上の生物でもないため、グランオーシャンの掟の対象にはならず、全ての記憶を保持しているのだ。
- 持ちだせていたあるいは後で回収していた人形を抱いて「無事、あいつ(=夏海まなつ)に会えてるかな…。」と呟いた。エルダが元々持っていたままごと遊びのおもちゃも無事。
- エンディングにてチョンギーレはたくさんの海の生き物(衣服を着た海の深海魚たち)に料理を振る舞い、ヌメリーは診察、エルダはしわしわになったバトラーにご飯をあげているシーンが流れていた。どうやら新しい仕事を見つけたらしい。
- よく見ると彼らの後ろの壁が壊れている事から、崩壊したあとまわしの魔女の屋敷の跡地にチョンギーレは屋台を作りそのまま生活している模様。
- ストーリー展開上ほとんどカメオ出演だったが、最後の最後で重要な役割を果たした。召使い達の中では唯一声付きだった。
余談
名前の由来・モチーフ
モチーフは容姿の通りエビと思われる。
名前の由来は、エビの漢字表記「海老」から、年長者や老年を意味する英単語「elder(エルダー)」と思われる。人物像の項目もあるように、当人は外見・精神性ともに幹部連では幼く、あくまで名前の由来に止まる…と思われていた。
- しかし、本編では明かされなかったが、オフィシャルコンプリートブックのキャストスペシャルメッセージにてエルダの過去について触れられ、エルダは子どもの期間がほかの生き物よりとても長い種族であると判明した。
なお、「海老」の表記はイセエビやロブスターなど、大型のエビ(英名lobster)に用いられるものであり、スジエビやモエビなど、小型のエビ(英名shrimp シュリンプ)に用いられる表記は「蝦」、クルマエビやテナガエビなど、中型のエビ(英名prawn プローン)に用いられる表記は「蛯・鰕」とされる。
エルダの正確な身長は不明だが、チョンギーレやバトラー、ヌメリー達と比べる限り1m前後である。
幹部連より圧倒的に巨体である、あとまわしの魔女の視点からは「蝦」相当と見なしうるが、実存するエビで最大級の種であるアメリカウミザリガニやニシキエビは、平均サイズが60〜80㎝ほどであり、人間視点では「海老」と区分しても差し支えないと思われる。
更に余談だが、インド洋などの南海にはウミウシやナマコと共生する「ウミウシカクレエビ」がいる。ヌメリーとの仲が良いのはここからきているのかもしれない。
演者について
演じる高垣女史は前々作『スター☆トゥインクルプリキュア』で天宮えれなの母・天宮かえでを演じており、本作が2度目のプリキュアシリーズ出演。前回はプリキュアの母親役、今回は敵キャラクターで近年では珍しい子供の役での再登板となる。菱川六花/キュアダイヤモンド役の寿美菜子女史から始まったスフィアのメンバーのプリキュアシリーズ起用としては氷川いおな/キュアフォーチュン役の戸松遥女史以来7年振り、通算3人目のレギュラー出演である。⇒スフィアプリキュア
Pixivでの扱い
そのかわいらしい容姿からか、あとまわしの魔女たちの中でも人気が高く、本編登場前からイラストが投稿されていた。
エビなのでこんなネタも…。