海亀(ウミガメ)。四肢が鰭状に進化し、水中生活に特化している。亀特有の『引っ込め動作』は苦手だが、游泳速度はかなりのもである。食材や工芸品の材料として乱獲されたり、海洋汚染の影響で絶滅に瀕しているものも多い。
四肢が鰭状に変形し、海中での生活に適応したカメ類。因みに、カメの仲間で最大級の種(オサガメ)もウミガメである。
陸棲のカメのように四肢や頸を甲羅に引き込める事は出来ない。また、泳ぐ為の軽量化の結果、腹の甲羅の大部分が軟骨で形成されている。雑食性の種が多く、クラゲを好んで食べる。猛毒のハブクラゲやキロネックスを食うことすらある。
基本的に産卵の時にしか陸に上がらない(南洋では甲羅干しをすることもあるが、日本ではまず見られない)。産卵の折、余分な塩分を目から排出する様子が「産みの苦しみによる涙」と誤解され、多くの識者の関心を集め続けた。
ウミガメは、オサガメ科とウミガメ科、クテノセリス科で構成される。
現在種
7種(もしくは8種)が現存する。
ウミガメ科 Cheloniidae
- アカウミガメ属 Caretta
- アカウミガメ C. caretta
- タイマイ属 Eretmochelys
- タイマイ E. imbricata
- ヒラタウミガメ属 Natator
- ヒラタウミガメ N. depressus:
オサガメ科 Dermochelyidae
- オサガメ属 Dermochelys
- オサガメ D.coriacea
絶滅種
オサガメ科 Dermochelyidae
- エオスファルギス属 Eosphargis
- メソダーモケリス属 Mesodermochelys
- コスフェリス属 Cosmochelys
- プセフォフォルス属 Psephophorus
- プセフォフォルス・ポリゴヌス
- プセフォフォルス・カルヴェルテンシス
- プセフォフォルス・エオカエヌス
- プセフォフォルス・オレゴネシス
- プセフォフォルス・カリフォルニエンシス
- プセフォフォルス・テリプラトゥチェティ
- プセフォフォルス・ルペリエンシス
- プセフォフォルス・スカルディ
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