概要
別名「オリーブヒメウミガメ」「タイヘイヨウヒメウミガメ」。
甲長65~72㎝。
太平洋・大西洋・インド洋の熱帯域、メキシコ湾、西太平洋(アメリカ合衆国東岸)の浅い海に生息する。
他の種類のウミガメに比べて、背甲を形作る角質版の数が多いのが特徴。肋甲板は左右に6~9枚
日本近海では見かけないウミガメで、稀に回遊して来る個体がいるくらいである。
水族館では、美ら海水族館で見られる。
アリバダ
真夜中過ぎの海岸に、母ガメ達が産卵しにやって来る。年に数回、それがとてつもない大集団になる夜がある。それは「アリバダ」と呼ばれる。集団産卵である。アリバダとは、スペイン語で「アリバール(到着する)」が由来である。集団で産卵し、一度に孵化する数が多くなる程、天敵に襲われる確率が低くなる。それでも、孵化した子ガメが無事に海に辿り着けるのは全体の7%と言われている。これほで集団で産卵しに来るのはこのヒメウミガメ属のウミガメだけである。産卵期は年に1~3回で、1回に30~168個の卵を産む。
ヒメウミガメ属の仲間
2種が分類される。
- ヒメウミガメ(メイン画像)
- ヒメウミガメ属のタイプ種。本記事で解説。
- ケンプヒメウミガメ
- 肋甲板は左右に5枚つづ。