概要
タイマイ(Eretmochelys imbricata)は、爬虫綱カメ目ウミガメ科に属するカメの仲間である。タイマイ属はタイマイのみが属する。漢字表記は「玳瑁」「瑇瑁」。
太平洋とインド洋の暖かい海に棲息する。日本での目撃例は南西諸島近辺のみで確認されている。
瓦状に重なる鋭く尖った背甲と、鷹の嘴のように鋭利になった口先が特徴(英語圏での通称「Hawkbill Turtle」はこの嘴に由来)。雑食性だが、貝やエビ、カニなどが好物。
椎甲板は5枚、肋甲板は4対である。甲羅は黄色と黒のモザイク模様になっており、非常に美しい。
人間との関係
背中の甲羅を研磨したものは「鼈甲」(べっこう)と呼ばれ、装飾品の原料として珍重されていた。その為乱獲され、個体数が大幅に減少している。
卵は食用とされる。ただし、成長した個体はその食性から体内に毒素を溜め込んでしまう上に、解毒剤が存在しないので絶対に食べてはいけない。
キャベツが好き
水族館で餌としてキャベツが与えられているが2~3玉を一食で必要なほど大食漢。
噛む力が恐ろしく強力なためえさやりの際には飼育員は棒等でタイマイの口を遠ざける等の工夫を『強いられているんだ!』。