DATA
肩書き | 虫歯怪獣 |
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身長 | 48m |
体重 | 3万2千t |
出身地 | 九州の海底 |
概要
第13話「怪獣の虫歯が痛い!」に登場。
九州の海底に住んでいたスッポンの怪獣で、目の前に来たものに飛びつくという習性を持つ。毛は敏感なセンサーとなっている。
武器は口から吐く火炎放射と噛み付き攻撃。スッポンの怪獣故、一度獲物に噛み付くと離さない。また、甲羅は堅く、ウルトラマンタロウのストリウム光線すら弾くほど堅牢。
肩書きは「虫歯怪獣」ではあるが、実際は虫歯じゃない(理由は後述)。
海底で近づいてきた大型の魚を食べて生活していたところに、ZATが訓練のために海に放った水中ロケットを魚と勘違いして喰いつく。しかし運悪く歯の間に挟まっていた為、余りの痛さに海から出て青島に上陸する。
悪意や敵意といったものは一切無く、ただ歯に挟まったロケットを取ろうとしていた。それを見かねたZATはシェルターからロケットを抜き取ろうと試みるも、光太郎のミスでロケットではなく自分の歯を抜かれてしまう(健全な歯でしかも歯肉の一部諸共麻酔無しで抜かれたため、痛みは尋常じゃない)。
その激痛に暴走したシェルターは炎を吐きながら宮崎県宮崎市を襲撃、大暴れを開始する(あまりの痛みに時速60kmで走り回っている)
タロウと戦い、ロケットを外してもらえるものの、大暴れを続けた為ウルトラマンタロウの指示を受けたZATから火薬を詰めた水中ロケットを口の中に受けてしまい爆死するという悲惨な目に遭った。
ラストで光太郎は「自分の所為で歯を抜かれ倒された」事に憐れんで敬礼した。
派生作品
ヤングチャンピオンで連載されていた『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat. POP Comic code』では、ヤプールの経営する歯科医の常連客として名前のみ登場(シェルター本人は登場しなかった)。怪獣墓場で(恐らく擬人化された姿に)生まれ変わっても、虫歯に悩まされる生活までは変えられなかったようだ。トホホ…。
余談
上記のあまりに悲惨な経緯から「可哀想なウルトラ怪獣筆頭」として扱われており、これ以降ウルトラシリーズにおいて「悪さをしない怪獣や、何かしら止むを得ない事情(餌や産卵場所の確保、住処を失った、道に迷った等)で人間の居住地に出現してしまった怪獣は極力殺さない」というスタンスが強化されていった。さらに、後の『ウルトラマンコスモス』と『ウルトラマンX』では「怪獣保護」という概念が確立した。怪獣保護をテーマとしていない作品でも、無害な怪獣や悪意があって暴れているわけではない怪獣は、殺さず追い払うだけにとどめようとするなどの対策が可能な限り講じられる事が多い。
そもそもシリーズ全体を通して見ると、登場する怪獣の多くは地上に現れた明確な理由も分からずただ出て来てただ殺されるものも多い為、怪獣だから殺すという短絡的な思考自体が危険であり、シリーズ中でもその事を問いただすストーリーはしばしば見られた。このため、例え殺すにしても人間の生活を守るために命を奪う覚悟を決めるという展開がなされる事もある。
光太郎がスカイホエールで脱出するシーンでは何故か第10話のスーパースワローの脱出シーンになっている。
鳴き声はゴモラの流用。