概要
ウルトラマンタロウを代表する必殺技の一つ。第1話でアストロモンスを倒して以降、数多くの強敵を粉砕している。
発動時は「ストリウム光線!」と技名をコールし、両手を頭上で合わせた後両腰に当てることでエネルギーを充填(このとき全身が発光)。そして両手をT字に組んで発射する。ちなみにこの組み方、タロウのみが使用する独特のもの。
なお、エピソードによって光線が出る範囲が変わっているのが特徴的で、一番有名なのはアストロモンス戦でのT字に組んだ腕全体から虹色の光線が出るタイプ。
しかし技名を叫ぶのは第14話で使用された後第42話までお預けで、エネルギー充填時の描写は第23話が最後(当時の雑誌などでは技の上達が理由と解説されていた)。
とはいえ『ウルトラマンメビウス』以降の作品ではこの描写が復活している他、発光演出は『タロウ』とそれ以降とで微妙に違う。
『タロウ』では両手を両腰に当ててから発光するが、客演時には頭上で手を合わせてからすぐに発光する。『ウルトラマンオーブ』最終回では久々に前者の演出が使用された。
なお『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』ではどういうわけか、発射時のSEが異なる。
ウルトラマンのスペシウム光線などに比べ、チャージ時間がかなり長いものの、ウルトラ戦士の中でもトップクラスの威力を誇る。
その強さは、エースのメタリウム光線の2倍、メビウスのメビュームシュートの数倍と評されている。
基本的に相手を爆発させる光線だが、エネルギーの使用量を調節することで相手を消滅させたり、爆発させずに倒すこともできる。
派生としてはエネルギーを充填せずに使用できる簡易版ストリウム光線(クイントータス戦で使用。効果音が異なる他、真一文字の青い光線が出るという違いがある)や、テンペラー星人を倒した腕をX字に組んで発射する強化版ネオストリウム光線が存在する。また、スーパーウルトラマンタロウになって、グランドキングに大ダメージを与えた。スーパーストリウム光線も存在する。
ただし、エンマーゴの盾やシェルターの甲羅でガードされたり、アリンドウ、ガラキング、テンペラー星人には通じなかったり、ボルケラーに避けられたりと効かなかったことも何度かあった上、ダークルギエルとの光線の打ち合いでは互角(途中でバリヤーに切り替えている)、ロードラの光線で相殺されたりしているため絶対無敵というわけではない(とはいえタロウの相手は超獣より強い宇宙大怪獣であり、強化改造された超獣程度であれば十分に通用する)。
ちなみに『タロウ』での使用回数は25回で、倒した敵の数は16体と少ない。
ウルトラマンギンガストリウムも使用可能。
第3話でインペライザーの大軍を薙ぎ払い、第6話では(ヒヨリがライブしたゴモラを庇う形でとはいえ)シェパードンにダメージを与えている。
また第8話では中ボスのファイブキングを撃破して前半の山場を飾った……が、なぜか後半では一度も使用されなかった。しかもギンガストリウムの技の中では唯一である。
しかし、『ウルトラギャラクシーファイト』では巨大化したウルトラダークキラーに対して使用した。タロウが物語のキーパーソンの1人であったのが大きいか。
またウルトラマンジードのフュージョンライズ形態の1つロイヤルメガマスターは、ストリウム光線と炎を同時に放つ「ストリウムフラッシャー」という技を持つ。
タロウの息子ウルトラマンタイガも『ストリウムブラスター』という似た技を使用する(構えが父とは左右逆)。ウルトラタイガアクセサリーを使用することで、より強化された技を放つこともできる。
漫画『ウルトラマンSTORY0』では、タロウの師匠にあたるカラレスも使用している(こちらは握り拳で腕をX字に組む)ほか、タロウやカラレスに化けたババルウ星人も使用していた。
アーケードゲームの『ウルトラ警備隊空想特撮ゲーム』では自機の一つコンドル1号のボムとして登場。
”エネルギーをためる>「ストリウム光線!」と叫びながらかなりの広範囲を薙ぎ払う>ボムを撃ち終わった後飛び去る”という挙動のため、無敵時間が一番長いという利点がある。
ゲーム『ロストヒーローズ』ではウルトラ戦士の必殺光線で唯一スキル技(必殺技じゃない)として採用された技として登場した。ただ、第2ヒーロースキル(単体最強の必殺技)としてアトミックパンチを合わせた「ストリウム光線コンボ」が実装している為、ド派手尚且つ強いストリウム光線が見たかった人にも安心である。
ウルトラシリーズにおいて叫ぶ必殺技の代表格とでもいうべき技であり(最初に技名を叫んだ技はウルトラマンジャックのウルトラハリケーンだが、メインの必殺技で叫ぶのはストリウム光線が初である)、タロウ自身の人気の高さもあり、近年になって技名を発するウルトラマンが増えたことにも多分に影響を与えている。
訓練生時代
本編とは一部描写を除きパラレル設定である『ウルトラマン物語』においては幼少期のタロウは腕をL字に組む光線技「タロウショット」を特訓していたが、空中に投げた岩に全く当たっていなかった。
その後、タロウショットは一切使用せず、成人後はいつの間にかストリウム光線を身につけた事になっており、ウルトラの父や円盤型ターゲットとの特訓でも使用しており、円盤型ターゲットにはチャージを行わないタイプを使用した。
なお、こちらの世界線では未熟な身ながらもメフィラス星人(二代目)を撃破に成功している。
この技で倒した敵
『タロウ』
ムカデンダー(首)
後のシリーズ
インペライザー(SD)(ギンガストリウム使用時)
ファイブキング(ギンガストリウム使用時)
パロディ
TCGデュエル・マスターズ第19弾「不死鳥編スペクタクル・ノヴァ第1弾」では闇文明のクリーチャー『光線人形ストリウム』としてパロディされた(デザイン自体がタロウのパロディ)。イラストではゾフィーらしきキャラクターが倒れていたり、構えがストリウム光線を縦に傾けたようなもの(中国の「拱手礼」のそれ)になっていたりとパロディが満載である。
ちなみに第20弾版のフレーバーテキストによれば放っているのは「冷凍光線」らしい。
ちなみに、この後もデュエマはエキスパンションパック「超天篇ガチャレンジ・シリーズ第2弾 青きC.A.P.と漆黒の大卍罪」にてウルトラマンゼロのパロディである『光線人形イメリウム』を登場させている。