「"ウルトラ"の名を冠する者は全て抹殺する…!!」
データ
別名: | 暗黒超邪 |
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身長: | 66メートル |
体重: | 6万6千トン |
出身地: | 怪獣墓場 |
CV: | 河村隆一(特別出演) |
外島孝一(ウルフェス2017以降の登場作品) | |
英語版CV: | エリック・ケルソー(ウルトラギャラクシーファイト) |
初登場:『CRぱちんこウルトラマンタロウ〜戦え!!ウルトラ6兄弟〜』
概要
京楽『CRぱちんこウルトラマンタロウ』にて初登場したキャラクター。
当初は遊技機媒体限定のオリジナルキャラクターであったが、後に他媒体への出演も果たす(勘違いされがちだが、遊技機メーカーのオリジナルではなく、れっきとした円谷プロ制作のキャラクターである)。
ウルトラ兄弟に倒された怪獣や宇宙人たちの怨念が生み出した闇の超人で、「暗黒超邪」の別名を持つ。闇の化身"キラープラズマ"を使って、地球や宇宙を暗黒に閉ざそうと目論んでいるほか、ウルトラ戦士への復讐という野望を抱いている。
ウルトラシリーズにおいて、タイラントやグランドキングのように、怪獣たちの怨念によって誕生したウルトラ怪獣はしばしば登場するが、彼は怨念から誕生した怪獣の中では珍しく、会話が可能なほどの自我と高度な知能を持っている。
登場作品
遊技機媒体
- 『CRぱちんこウルトラマンタロウ〜戦え!!ウルトラ6兄弟〜』(2012年)
- 『ぱちんこウルトラマンタロウ 暗黒の逆襲』(2013年)
- 『ぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』(2016年)
- 『CRぱちんこウルトラセブン2』(2018年)
イベント・ショー
- 『ウルトラマンフェスティバル2017』(2017年)
- 『ウルトラヒーローズEXPO2019』(2019年)
- 『ウルトラヒーローからのメッセージ《SPECIAL LIVE MOVIE》』(2020年)
映像作品
- 『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』(2019年)
容姿
体色はグレー。ウルトラヒーローと非常によく似た姿をしており、再生怪獣というよりは悪のウルトラマンとの印象が強い。「謎の黒いウルトラマン」と形容されることもある。
顔はウルトラ族でいうシルバー族寄りの端正な顔立ちで、公式からイケメン認定されている。
「カラータイマー」・「アイスラッガー」・「ウルトラホーン」・「プロテクター」などのウルトラ兄弟のそれぞれの身体的特徴を取り入れたような意匠が多く、それらのパーツが肥大化し歪んだ外骨格として暗黒の身体を内包している。
プロテクターのラインはタロウのものと酷似しているが全体的な形状はかなり歪で、カラータイマーを囲み込むようなデザインとなっている。カラータイマーと額のビームランプらしき部位は紫色に発光しているものの、ウルトラ戦士と違いそれぞれの部位が点滅する描写は見られない。
アイスラッガーは形状の異なるものが両腕に2本装着されていて、右腕の方はゼロスラッガーのような鋭利な形状なのに対し、左腕の方はセブンのそれを彷彿とさせる形状が特徴で、オーラの色(青と赤)も左右で異なっている。
遊技機媒体ではスリムな体つきだったが、実写のスーツはガタイが良くなり、顔付きもわずかに厳つくなっている。
強化形態
『ウルトラバトル烈伝』より登場した、ダークキラーの強化形態。
いずれの形態も非常にウルトラマン然としていた第一形態の風貌から豹変し、人型怪獣のそれに近くなっていく。一方、カラータイマーを残していることや、赤と青と金色の変身など外見以外のところでそれらしさも残してはいる。
- 第二形態 ダークキラーシャドー&ダークキラーマイト
ダークキラーが二体に分身した形態。
シャドーはヒュドラを彷彿とさせるスリムかつ邪悪な風貌の形態で、スピードを武器とする。マイトは赤いエタルガーとも言うべき屈強な悪魔のような姿に変化し、強力なパワーで相手を捻じ伏せる。
それぞれ単体では能力に偏りがあるため、二体同時で戦うことによりお互いをフォローし合う形態となったのだろう。
- 最終形態 ダークキラーデルタ
ダークキラーの最強形態。
これまでの形態に比べ更に身体が肥大化し、アーマー状となった外骨格と胸のカラータイマーの双方が黄金に輝き、背部には分裂したデススラッガーから構成される後光のような翼が出現する。その姿は強烈な威圧感を放つ一方で、どことなく神秘的かつ荘厳な雰囲気を漂わせている。
全エネルギーを集めた超パワーでゼロを倒そうとした。
人物像
ウルトラ怪獣の怨念が結集して誕生した存在であるためか、身を焦がすほどの怒りや憎しみの感情を抱いている。怨念の力も影響してか非常に執念深く、幾度となく復活してはウルトラ戦士にリベンジを挑む。
基本的にはクールなキャラクターとして設定されているが、デビュー作の『CRタロウシリーズ』ではやたらテンションが高く、極めてコテコテでどこか昭和臭が漂う悪役台詞や高笑いが目立つ、妙に豪胆なキャラクターだった。続編の『ウルトラバトル烈伝』では打って変わり、無口でクールな武人肌の性格になっている。一方、ゼロとの戦いでは勝負を楽しんでいるかのような描写が見られ、デルタ形態時に至っては「お前の全てを示せ」「もっとだ」などといった、全力での戦闘を煽るかのような発言すらしている(ただし、ゼロ打倒が目的ではなかった模様)。
なお、このときの一人称は"我"。
怨念の集合体とは思えぬほど高い知能も持っており、最初は自ら手を下さず復活させた怪獣をけしかけたり、形態変化や持ち前の特殊能力を駆使して相手を追い詰めるなど、狡猾な策士としての一面も併せ持つ。『ウルフェス2017』では、高い戦闘能力で翻弄しながら、ジードの心の闇につけ込んで精神攻撃を行うといった、狡猾な面が強調して描かれた。
元々遊技機出身のキャラであるためしょうがないところもあるが、作品や媒体によって人格や行動指針の描写が異なっており、設定が安定していない節も見られる。特に遊技機とショー展開で一区切りがあるようで、キャラとしての連続性がこの間でだいぶ切り離されている。
具体的に言えば、遊技機の方は「凄まじい強さを秘めるがまだまだ能力と精神性ともに発展途上のヴィラン」として、ショー展開や映像作品では「完成された悪の哲学を持つ恐ろしい闇の戦士」という描かれ方が目立つ。
媒体ごとにキャラクターの設定に違いが出ているという意味では、彼に似ているとも言える。
必殺技・能力
怨念による闇の力"キラープラズマ"を利用して怪獣を復活させられるほか、自身の身体を分裂させてウルトラ戦士を模した闇の超人を生み出して使役することができる。
何度倒されても蘇る凄まじい再生能力を誇り、何度消滅しても何事もなく復活するという怨念故に非常に厄介な特性を持っている。
また、先述にも示したように戦況に合わせた形態変化も可能。
『ウルフェス2017』にて、マイナスエネルギーが彼のエネルギー源なのではないかと推測されている。
- ダークキラーシュート
胸のカラータイマーにパワーをチャージしたのち、そこから極太の怨念破壊光線を放つ。いわゆるタイマーフラッシュ
- ダークキラーダイナマイト
タロウのウルトラダイナマイトを元にした最強技。
- デススラッガー
両腕のアイスラッガーを飛ばして敵を切り刻む。スラッガーはそれぞれ赤と青のオーラを放っている。また二本のスラッガーの力を一点に集中させると強烈な紫の怨念光弾となり敵めがけて飛んでいく。
- キラークラスター
怨念エネルギーの光弾を無数に飛ばすけん制技。
- 高速切り裂き攻撃
シャドー形態時に見せる高速乱舞。空間を泳ぐように飛び回り、県のように鋭いカギ爪から無数の斬撃を浴びせる。単体でもなかなか手ごわいが、その本質は相方ダークキラーマイトの攻撃への繋ぎにあるようだ。
- 巨大光弾
マイト形態の必殺技。ダークキラーシャドーが敵を羽交い絞めにして押さえつけている間、片手にエネルギーを集中チャージして思い切り敵にぶつける。
- 破壊光線
デルタ形態時にカラータイマーから発射する破壊光線。ダークキラーシュートのパワーアップ版と思われる。ファイナルウルティメイトゼロと同威力というとんでもない技で、光線同士の押し合いになった。
- 異次元空間生成能力
ダークキラーがキラープラズマの力で生み出したと思しき小宇宙サイズの異空間。
キラープラズマワームホールの先にあり、ダークキラーはこの空間の中心の灼熱のマグマと荒野が広がる地球型惑星で、召喚した亡霊怪獣軍団と共におびき寄せた敵を待ち受けている。
まさしく地獄絵図のような環境だったが、後述するようにゼロとの戦いでは謎の黄金ゲートを介して移動するようになり、景色も美しく一変している。
余談だが、ウルトラヒーロー側に似た能力を駆使する戦士が存在する。
- ダークキラーゾーン
ウルトラギャラクシーファイトにてダークキラーが作り出した謎の多い闇の異空間。
ダークキラーの両腕から放たれる暗黒波動がワームホールを開き、これを浴びた敵はワームホールに吸い込まれ、ダークキラーゾーンに封じられることを余儀なくされる。(異空間のためウルティメイトゼロでも脱出は不可能と思われる)
閉じ込められたウルトラ戦士は光エネルギーが少しずつ空間に吸われてしまうらしい。
よく似た異空間生成能力だが、上述のダークキラーの二つの異空間との関連は現在明言されておらず、もしかすると全く同じものなのかもしれない。
なおタロウとの戦いを描いた『暗黒の逆襲』において、巨大なキラープラズマが画面中央に居座って暗黒の渦を巻いている同名のステージ演出「ダークキラーゾーン」が存在した。
- 暗黒邪念体キラープラズマ
ダークキラーが駆る千変万化・変幻自在の暗黒の力。より正確には、ダークキラーの分身であり正体でもあるヒトダマ怪獣。
あらゆる形状に変化できる蒸気型生命体で、かつてウルトラ戦士に倒された怪獣・宇宙人たちの怨念そのもの。
外見としては紫色のモヤに目と口があり、ガディバやチェレーザと瓜二つ。額部には緑のエメリウムランプを思わせる水晶体がある。
ドビシやゾイガーに似たハイブマインド生命体で、基本的には群れで行動し、合体することで質量や変態能力を増し、さまざまな異変を引き起こす。そしてこの群体が一つに合体して生まれる巨大な集合知性がウルトラダークキラーを名乗り、リーダーとしてキラープラズマの群体を統率している。
ダークキラーの戦闘時には、中型サイズの個体群がキラークラスターに並ぶ飛び道具としても使役されることも。キラークラスターがショットガンならキラープラズマ弾は誘導弾といえよう。この攻撃は複数体が噛み付くことで、怪力のゼロの動きを一時的に封じるほど。
とはいえ単体の力はZAT隊員が一人で処理できるほどか弱い。ただし合体により質量と能力を増すことで強くなっていき、果てはダークキラー実体やダークキラーブラザーズが構成される。
中型キラープラズマでも、群れることで地割れや落石などポルターガイスト現象を引き起こし、都市をパニックに陥れる。
さらに特大質量の強力な群れは暗黒の雲と化してベリアルやエンペラ星人が如く太陽光を遮断したり、闇の竜巻や全てを飲み込むダークホールを形成したりする。
またダークキラーと怨念怪獣軍団が巣くう、灼熱のマグマと荒野が広がる謎の異界へ繋がるワームホールを開くこともできるようだ。
ダークキラーの異次元空間の中では怨念の力が増すのか、さらに今まで見せなかった様々な能力を発揮する。たとえば亡霊怪獣軍団を召喚できる他、強靭な暗黒の檻や闇の電流チェーンと化して、亡霊怪獣に敗れたタロウを捕らえたり磔にしようとする。
戦闘スタイル
基本的には便利なキラープラズマの群れを使役しての攻撃や、数々の強烈な光線技を駆使した遠距離戦を中心として戦うタイプ。形態が変わってもファイトスタイルに大きな差はない。
とはいえタロウへの対抗心から生まれたこともあるのか格闘戦も手練れである。もし距離を詰めて接近戦に持ち込まれても、自慢の自己再生能力やキラープラズマによる強靭な暗黒バリア、また自身の高い見切りのセンスを駆使して無駄なく攻撃を防ぎつつ、敵の隙を見計らってピンポイントで強烈なカウンター攻撃を叩き込んでくる。
なお近年、ショー展開から『ギャラクシーファイト』にかけて肉弾戦メインの戦い方もメインになってきている(新造スーツの存在やショー演出の限界、CGの予算といった大人の都合の話もあると思われるのだが)。
特に両腕のスラッガーをそのまま使って敵を切り刻む戦法が得意なようで、『ギャラクシーファイト』でも存分にその切れ味を披露している。
総じて強靭な耐久力に物を言わせた移動砲台型で遠近ともに隙がない。しかし耐久性はキラープラズマのバリアに起因しているらしく、光線技を放った後の消耗している隙や光線の打ち合い中などはバリアを張れないようで、ストリウム光線やゼロツインシュートで一発撃退できてしまう。
もちろん最後の砦として、サーガマキシマムやスーパータロウのウルトラダイナマイトなどでしか完全消滅させられないレベルの自己再生能力がある。だが再生まで少し時間がかかるため、敵側に救援が到着してしまうことも。またダークキラー自身、自らの再生能力に過信があるのか能動的に敵の必殺技を回避しようとする意思があまり見られないというのもある種弱点かもしれない。
ただし、レイバトスでいう攻撃回数というような再生上の弱点は見られない。更にダークキラーデルタはこの再生時間の弱点をほぼ克服し、瞬時の再生を可能にしている。
ダークキラーマイト&シャドーのコンビは連携攻撃が得意で、シャドーが素早い動きで翻弄して隙をつき敵を捕らえ、そこにマイトが強力な光弾を浴びせる。またマイトは外見に違わず腕力も強く光弾以外の攻撃も脅威である。
ただしシャドーの腕力が弱くしばしば敵を捕縛しきれないというどこか間抜けな欠点があり、また第一形態から続く耐久上の弱点は代わっておらず、見ようによってはむしろ弱体化しているようにすら見える。
黄金ゲート
タロウとの戦いの後、復活したダークキラーが新たに手に入れた力。ゼロとダークキラーの戦場にもなった。『ウルトラバトル列伝』にのみ登場。
かつてのマグマ宇宙とはまた異なる新たなダークキラー空間の中央に鎮座している。聖杯やトロフィをイメージさせる器状の構造体で、黄金一色。上部には七支刀を思わせる枝分かれした装飾とトロフィーの翅のような装飾が左右対称に設けられている。器の口には次元ゲートが開いており、ここを介してゼロを連れてくるようだ。大きさは小惑星サイズの巨大質量で、ダークキラーとゼロが足場として使うにも十分すぎる大きさとなっている。
翼と剣を思わせる装飾や黄金のカラーリングはダークキラーデルタのイメージと一致するが、両者の関係は謎。どうやら各形態のダークキラーたちの力の源となっているかのような演出映像が存在するが…
この黄金ゲートが鎮座する新しいダークキラーの世界は、広大で周囲に何もない銀河に包まれており、遠くに瞬く星雲が美しい。黄金の杯の荘厳さと相まって怨念と闇の巨人の根城とは思えないほど神秘的な雰囲気を醸し出している。
ウルトラダークキラーブラザーズ
ダークキラーが自らの体から切り離した大型キラープラズマに、ウルトラ兄弟の記憶を転写・再現させて生み出したコピーウルトラマン軍団。
詳しくは当該項目を参照。
暗黒軍団(ダークネス)
『UGF』にて登場。ダークキラーがウルトラヒーローから奪った光の力とキラープラズマを融合させて生み出した存在。ウルトラ戦士そっくりの姿をしているが、黒と赤の体色が特徴。ダークキラーの命令によりニュージェネレーションヒーローズを追い詰める。
今のところ、エックスダークネス・ジードダークネス・オーブダークネス・ゼロダークネスの存在が判明している。
未完成のオーブダークネスすらオーブを圧倒し、ジードダークネスなどはジードの必殺技の数々をいなしていくなどその戦闘能力は非常に高い軍団でもある。
活躍
遊技機媒体
『戦え!!ウルトラ6兄弟』
当初はウルトラ戦士たちと戦った怪獣や宇宙人を復活させ、タロウや他の兄弟たちに仕向けていたが、やがて自ら正体を現し、タロウと対峙する。
タロウが対峙する怪獣・宇宙人たちの戦闘能力を表す指標「危険度」は堂々の測定不能。
ウルトラ兄弟と同等かそれ以上のパワーを秘めており、その圧倒的なパワーでタロウを追い詰める。また何度やられても蘇る驚異の再生能力を有している。さらにキラープラズマの力でウルトラ兄弟の技をパワーアップさせた必殺技を駆使し、タロウを苦しめた。
だが、最後まで諦めなかったタロウの反撃に遭い、最期は集結したウルトラ兄弟たちと融合してスーパーウルトラマンとなったタロウの「ウルトラダイナマイト」を喰らい消滅した。
その際、必死に抵抗するも、「自らの身を犠牲にして戦うタロウを前に、新たな感情が芽生えるのを感じた」と憎しみ以外の感情を知ったかのように抵抗を止め、死に際に赤い目が青色に変化した。
『暗黒の逆襲』
その後、怨念の力で再び蘇り、タロウにリベンジを挑む。
この時、自らの身体から切り離したキラープラズマを使い、ウルトラ5兄弟の能力をコピーした「ウルトラダークキラーブラザーズ」を生みだした。
ブラザーズを引き連れてウルトラ6兄弟に復讐しに行くも、失敗し再び消滅する。
なお、形式上は"続編"とされているものの、『戦えウルトラ6兄弟』と『暗黒の逆襲』の実質的な関係は単なるマイナーチェンジにあたり、両台の演出上のストーリーにも連続性のようなものは一切見られない。このためダークキラーがダークキラーブラザーズを使役するに至る時系列については議論の余地がある。つまり、上述の「ダークキラーの復活」というのが単純にゲーム中でのタロウとの戦闘中のことなのか、「戦えウルトラ6兄弟」エンディング演出においてタロウのウルトラダイナマイトで一度トドメを刺されたあとのことを指しているのかは明言されていない、ということに留意が必要である。
『暗黒の逆襲』でもダークキラーは全く同じようにウルトラダイナマイトを喰らい、改心の兆候を見せつつ消滅していく。
『ウルトラバトル烈伝』
作中時間でおよそ数千年の時を超えてまさかの復活を遂げ、新たな力もひっさげて再登場した。
異次元空間にてウルトラマンゼロを待ち構えており、彼と死闘を繰り広げる。
ゼロの連続パンチを暗黒のバリアと掌で軽く受け止めはじき返すなど、タロウとの対決を彷彿とさせるような戦いをみせる。
本作では上記の第二形態シャドー&マイト、そして最終形態デルタへの変身を披露。
シャドー&マイトに変身・分裂して二体同時に出現し、パワーとスピードのコンビプレイでゼロを追い詰める。追い討ちをかけるようにデルタに変身し凄まじいパワーでゼロを追い詰めるも、最後はゼロが放った渾身のファイナルウルティメイトゼロと自身の放った破壊光線の押合いに敗れ、完全に消滅したかと思われたが…。
『ぱちんこウルトラセブン2』
ゼロに敗れて消滅したかと思いきや、またもや復活。何回復活すれば気が済むんだアンタは。
今回は時を超えて、現役時代のウルトラセブンに戦いを挑んだ。
イベント・ショー
『ウルフェス2017』
本公演のボス兼サプライズキャラクターとして登場。
カオスロイドやカオスウルトラマン、ダークロプスゼロといった悪トラマン達を引き連れ、会場で大暴れした。また、口の巧さを駆使して言葉巧みにジードの負の感情に付け入り、一時的に彼の心を闇に閉ざすことに成功している。
もっとも、ステージ終盤にて、このとき登場したウルトラダークキラーは、実はとある意外な宇宙人が裏で糸を引いていた存在であったことが判明する。
なお、当公演でダークキラーを演じたのはウルトラシリーズと関わりが深い外島孝一氏。これ以降、ほぼ全ての作品において氏が同役を担当することとなる。
『ウルトラヒーローズEXPO2019』
チェレーザによって、記憶の彼方から再登場。
ウルフェス2017と同様、ジードの闇に付け込もうとした。
『ウルトラヒーローからのメッセージ《SPECIAL LIVE MOVIE》』
少女の心の闇に引き寄せられた怪獣軍団の一体として登場。ウルトラマンタロウ親子、ウルトラウーマングリージョを相手に戦った。
映像作品
『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』
かつてタロウに倒されたものの、怨念の力で復活。
ウルトラヒーローの光の力と自身のキラープラズマを利用し、ニュージェネレーションヒーローズのダークネス軍団を作り上げ、全てのウルトラマンの抹殺を企てている。手始めにウルトラマンエックスダークネスとウルトラマンジードダークネスを生み出している。さらに、以前ニュージェネヒーローズに倒された強敵達も「暗黒軍団(ダークネス)」の一員として復活させ、マイナスエネルギーに満ちた惑星テンネブリスにあるダーク宮殿を根城として彼らに戦いを挑む。
その悪名は様々な宇宙に届いていたようで、ジードはAIBからの要請を受けて討伐に乗り出していた。
本編開始前にゼロと交戦していたらしく、その最中に地球の綾香市に出現。グリージョを人質に選び、彼女を庇ったゼロもろともダークキラーゾーンに幽閉、高笑いをあげて姿を消した。
EPISODE 5ではタロウの過去回想シーンにて、ウルトラ5兄弟の力を受け取ったタロウのスーパーウルトラダイナマイトで倒されたことが判明している(状況が微妙に異なるが、兄弟の力で強化されたウルトラダイナマイトで倒された点は遊技機の物語とほぼ同じ展開だった様子)。
EPISODE 6では同じく光の国と関わりのある青い巨人と繋がっていることが判明。一方、彼がダークネスの創造に拘っていることには疑問を呈してもいる。
本拠地である惑星テンネブリスのダーク宮殿にてオーブダークネスを生み出し、着々と軍団を整えた後、光の国に宣戦布告。連れ去ったゼロとグリージョを人質にしてニュージェネヒーローズを誘き寄せ、残るギンガ、ビクトリー、ロッソとブルのダークネスを生み出そうと目論む。
駆けつけたニュージェネヒーローズがそれぞれの宿敵やダークネスと戦う中、自身はゼロとグリージョを救出すべくダークキラーゾーンに侵入したロッソ、ブルと交戦。ダークキラーゾーンのエネルギー吸収特性も相俟って優位に戦いを進め二人を追い詰めるばかりか、「光は闇に勝てない」ことを証明すべく、ダメ押しとばかりにウルトラマンゼロダークネスを生み出した。
だが、奮起したグリージョの力でダークキラーフィールドが後退し、(ロッソとブルから光を奪っていた最中の不意打ち同然だったとはいえ)自身も彼女の放った光の波動を受けて吹き飛ばされてしまう。
ウルトラマンルーブにゼロダークネスと揃って翻弄された末、コウリンショットを弾いた隙に叩き込まれたルービウム光線が直撃、一度は撃破された。
だが、トレギアの干渉を受けゼロダークネスとともに再復活。
さらに闇のエネルギーが暴走したことで新世代ヒーローズを上回るほど超巨大化した超巨大ウルトラダークキラーとなる。
それに対抗するように各々の最強形態となった新世代ヒーローズと戦い、追い詰められるも悪あがきとばかりにダークネス4体を生成(恐らく奪っていた光がまだ残っていたためできたと思われる)、それを自らに取り込んで更なる巨大化を行うが、現れたタロウの助言で最強形態の新世代ヒーローズの力を集結したギンガストリウムのニュージェネレーションダイナマイトによりダーク宮殿を巻き込んで爆散した。
なお、タロウが駆けつけた際、
『タァロォォォォォォッ!!』
と激昂していた辺り、タロウに二度も倒された事をかなり根に持っていたと思われる。
ウルトラヒーローズEXPO2021ニューイヤーフェスティバル
『ウルトラマンZ』の後日談である本作ではアブソリュートタルタロスがナラクの力で召喚した並行同位体あるいは再生怪獣として登場。
ダークネス軍団(今回はウルトラマンオーブダークネスの代わりにウルトラウーマングリージョダークネス)を生成、駆けつけたジードとグリージョに差し向け、Zに対しては人間が怪獣化した存在であるジャミラをぶつけてハルキのトラウマを刺激する事で、セブンガーを含む4人のヒーローの撃破に成功する。
しかし、ウルトラマンを必要とする子供達の心が歌に乗ってヒーロー達に届いた事でZ達は復活。更にタイガトライストリウム、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンエックスが救援に現れ、ウルトラ戦士達の合体光線とセブンガーの攻撃を受けてダークネス軍団諸共爆散した。
余談
遊技機限定のキャラだったにもかかわらず、強烈な存在感や秀逸なデザイン・設定から隠れた人気があり、立体化や実写作品への出演を求める声が相次いでいた。
しかし、当初は遊技機媒体以外での話題がほとんどなく、せいぜい2013年にフィギュアのプレゼントキャンペーン(※抽選で5名)が展開されただけ、というあまりにも寂しい有様だった。そんなこともあり、ウルトラファンから活躍の場の少なさを惜しまれていたが、遊技機限定のキャラクターという事情もあってイベント出演や映像化は絶望視されていた。
そんな中、『ウルフェス2017』にてまさかの新造スーツでのステージ出演を果たし、多くのファンを驚かせた。
それだけに留まらず、『ウルトラギャラクシーファイト』にて悪の親玉として堂々と登場、念願の実写作品デビューを飾ることとなり、再びファンを驚かせることとなった。
2012年の初登場から7年を経ての映像作品出演という、まさに異例の大出世を果たした。また、映像作品での彼の活躍を切望していたファンにとっては、その悲願が達成されたと言っても過言ではない。
ウルトラシリーズにおいて、他媒体(特にゲーム作品)での登場をきっかけに実写作品へ出演する例は割りかし珍しいことではないが、複雑な事情が絡むであろう遊技機関連のキャラクターが実写作品に出演するとの前例がなく、彼の数奇な変遷はまさにシンデレラストーリーと言えるだろう。
なお、坂本浩一監督曰く、ダークキラー・エックスダークネス・ジードダークネスの登場は企画当初から決まっていたとのこと(詳細)。
また時期的に見ても「タロウ版ベリアル」を意識されていただろう当初の豪快なキャラクター像を顧みれば、ベリアルの生みの親坂本監督によって実写デビューを果たしたことは何か運命的なものも感じさせる。
ちなみに文法の面倒くさいところだが、「ダークキラー」というネーミングはよくよく考えると「闇属性の殺戮者」というだけでなく「暗黒を破壊する者」とまるで正義のヒーローの肩書きのようにも解釈できてしまったりする。意味合いは単に前者だろうが。
なお彼について「遊技機会社完全オリジナルの外様キャラクター」という風評が未だ根強く残っているが、実際は監修を超えた円谷プロ主導で遊技機会社と共に、設定の提供や指導など互いに歩みよりつつ生まれたという背景を持つキャラクターである(他ダークキラーとは関係ないが、ジャックvsエンマーゴなどといった遊技機内の展開の多くも円谷プロからの演出オファーだった)。
円谷プロの親会社が遊技機会社のフィールズの為に当たり前と言えば当たり前の話ではあるのだが決して外様などではなく、生まれた当初から円谷プロ産まれの怪獣を名乗ってもおかしくない存在だったことに留意してもらいたい。
つまり2010年代初頭のウルトラシリーズが大変な時期にレイモンやゼロ、ベリアル、ギンガの輝かしい活躍の裏で、彼もまた孤独に頑張ってくれていたキャラクターだったとも言えるのだ。
なお、「UGF」のクライマックスにて強化形態ニュージェネレーションヒーローズに必殺技を食らうシーンがあるが、この時のニュージェネレーションヒーローのセリフはOP主題歌やテーマソングの歌詞のオマージュになっている。
ギンガ「どんなに辛くても、どんなに苦しくても」(キャラクターソング「ウルトラマンギンガの歌」より)
ビクトリー「信じ合える仲間と未来を切り開く」(キャラクターソング「ウルトラマンビクトリーの歌」より)
エックス(大地)「一人では進めない時があっても」(OP主題歌「ウルトラマンX」より)
オーブ「世界中が信じてくれる限り!」(OP主題歌「オーブの祈り」より)
ジード「僕たちは強くなる!」(OP主題歌「GEEDの証」より)
グルーブ(グリージョ)「決して明日を諦めません!」
グルーブ(ブル)「この奇跡はきっと嘘じゃない」
グルーブ(ロッソ)「俺たちが描ける可能性は無限なんだ!!」(OP主題歌「Hands」より)
外部リンク
関連動画
- vs ウルトラダークキラー〈ウルトラバトル烈伝〉
- 『ウルトラギャラクシーファイト』日本語版PV
- 『ウルトラギャラクシーファイト』PV第二弾
関連タグ
ウルトラマンゼロダークネス ウルトラマンエックスダークネス ウルトラマンジードダークネス ウルトラマンオーブダークネス ウルトラウーマングリージョダークネス
仮面ライダーフルスロットル:こちらも同じく京楽のパチンコ作品で、ダークキラーブラザーズと同様、主人公の七人ライダーを模した闇のライダーが登場する。
ウルトラマンタロウ:パチンコシリーズの主人公。二度に渡り敵対した因縁の相手。最初の対決だけではあるが、散り際においてタロウに感化されたかのような描写がある。また、ゼロのことを終始「ウルトラの戦士」と呼んでいたのに対し、タロウのことは「ウルトラマンタロウ」とフルネームで呼んでいた。初登場の関係もあり、当初はタロウのライバルキャラとしての側面が強かった。
ウルトラセブン・ウルトラマンゼロ:セブンは『パチスロウルトラセブン2』、ゼロは『ウルトラバトル烈伝』、及び両者とも『ウルフェス2017』にてダークキラーと対峙した。
ウルトラマンジード:『ウルフェス2017』にて対峙。一時的に彼の心を闇に閉ざすことに成功するも、最後は敗れ去る。以後新たなライバルとして定着しつつある。
またウルトラ兄弟としばしば比較されるニュージェネの中でも、ジードについてはタロウを継ぐものという意識があるのかもしれない。
レイバトス:ファイトシリーズヴィランとしての先輩。なのだが、かなり能力が被っている。
ウルトラマントレギア:『ウルトラマンタイガ』に登場した正真正銘の悪トラマン。容姿が似ており、タロウと深い因縁があるなど共通点も多かったため、一時はトレギアの闇堕ちに関わっていたとする説も囁かれた。実際にそうした関係ではなかったものの、『UGF』にて両者には繋がりがあった。なお、タイガ2話のトレギア退却シーンは「CRタロウ」シリーズのダークキラー関連演出「暗黒カウントダウン」~「ウルトラダークキラーバトル」終盤の展開と酷似している。
遊技機ゲームオーバー演出にタロウがキラープラズマ暗黒電流チェーンに四肢を拘束されてしまうというものがある。このとき制限時間内にタロウが拘束を解けば復活判定となり再びゲーム再開となる。しかし脱出に失敗するたびに拘束具に電流が走り、タロウは苦痛に悶えビクンビクンと縛られた体を揺らす。タロウの悶絶する緊縛姿は妙に艶めかしく、遊んだ人からは「SMプレイ」と揶揄されたりも。(コインを投入で制限時間が回復するのも「もう一回…」を彷彿とさせる)
ところで、トレギアもまた本来の素顔を隠して何やら怪しげな仮面「トレギアアイ」を装着し、(グリムドを押さえつけるためとはいえ)どこかいかがわしいボンデージアーマーを着用している…。
ウルトラマンサーガ:ダークキラーと登場時期が近いウルトラマン。また当時はデザインやシルエットの類似から初見のダークキラーを闇落ちしたサーガだと勘違いするファンもよくいた。
ダークルギエル:ダークキラー同様、マイナスエネルギーの化身にしてギンガの片割れ。一見するとそうでもないが、よく見ると外見の特徴(特に上半身)に一致する点が多い。このためもあってか無印ギンガ放映当時は、「ルギエルの正体はタロウに破れたダークキラーの成れの果てなのでは?」とする説が一部で囁かれた時期があった。
ウルトラマンギンガ:ギャラクシーファイトの実質的な主役で、ダークキラーと火花を散らすと考えられる。背景としてもタロウと深い縁を持ち、ゼロの一番弟子でもあるなどダークキラーの最後の敵として極めて相応しい相手だろう。
EXゴモラ・EXレッドキング・カオスロイド:初出はゲーム作品。その後イベントでの登場を経て映像作品にも出演した、ダークキラーの前例とも言えるキャラクター達。
ザンドリアス:『ウルトラマン80』で初登場した怪獣。こちらもまた、長年マイナーな存在であったが数奇な運命を辿り、近年大出世を果たした。詳細は当該記事を参照。