概要
メフィラス星人がカオスヘッダーを使って作り出したウルトラ兄弟のコピー。つまり『ウルトラマンコスモス』に登場したカオスウルトラマンのような存在で、光の国を襲撃し本物のウルトラ兄弟と激しい戦いを繰り広げた。
カオスウルトラマンと同様眼が赤く、カオスウルトラマンのように手を振ると金属音のような音が鳴る。
また光線の色は全て紫色である。
過去にはババルウ星人がウルトラキーを盗んだという例はあれど、光の国の都市を壊滅状態にした挙句、要となるアイテムを二つも奪い取った悪トラマンは過去の映像作品に例がなかった。後にウルトラマンベリアルがこの被害記録を更新する事になる。ベリアルは光の国の最も重要な要石と呼べるプラズマスパークを奪い、光の国を大半のウルトラマン諸共凍結状態に追い込んでいる(カオスロイドUはプラズマスパークを狙ったものの奪えてはいない)。
なお、ウルトラマン、セブン、タロウ以外のウルトラ戦士は何をしていたのかという話題が上がるが、メフィラス星人が送り込んだ様々な宇宙人と交戦中であったと考えられる。(カオスロイドT戦において、背景で敵の円盤らしき物が複数飛び回っている。)
カオスロイドU
ウルトラマンのコピー。光の国の人工太陽プラズマスパークを襲った。
他の2体と異なり武器は持ってないが素手でも一撃がかなり強力で、カオススペシウム光線でウルトラマンを完膚無きまでに叩きのめし、カオス八つ裂き光輪でトドメを刺そうとした所、プラズマスパークの光がウルトラマンに集結しギガスペシウム光線で消滅させられた(あくまでカオススペシウム光線で敗北を選んだ場合にのみ発生するイベントで、必須イベントではない)。
必殺技はカオススぺシウム光線(無数のひも状の光線を収束させて放つ。劇場スペシャルではスペシウム光線と同じエフェクトで色が赤黒い)、カオス八つ裂き光輪(右腕を変化させて放つ超巨大な八つ裂き光輪。劇場スペシャルでは通常の八つ裂き光輪と同じエフェクトで色が赤黒い)、キャッチリング・コピー。
尚、カオススペシウム光線発射後は両腕に残った光の粒子を払い取って、空に飛び去っていくという人間臭い描写が見られる。
FERでのプレイアブル化条件はウルトラモードでのミッションを90個クリアする事で解放される。
キャラクター選択時のボイスはグランドキングの物になっている。
カオスロイドS
ウルトラセブンのコピー。光の国の軌道を操るウルトラキーを盗んだ。
ウルトラキーを光線銃としてだけでなく鈍器のように使用しているのが特徴。
必殺技はカオスラッガー(分裂して相手の背後から貫く。発射後は再生成される。劇場スペシャルでは赤黒いカオスラッガーを単発で放っている)、エメリウム・コピー、ウルトラキー。
ウルトラキーはなんと星を破壊してしまうという作中一二を争うド派手な必殺技となっている。
劇場スペシャルでは原作未登場のワイドショット・コピーを披露している。
カオスロイドT
ウルトラマンタロウのコピー。様々な奇跡を起こすウルトラベルを奪い腹の中に取り込んだ。
これを鳴らすことで相手に体力減少、スタミナ減少、縮小化のいずれかの状態異常を引き起こす。
必殺技はカオスダイナマイト、カオスウルトラベル、ストリウム・コピー(劇場スペシャルでは色が赤黒い)。
ウルトラモードで、ウルトラダイナマイトを使用するとカウンターとしてカオスダイナマイトを使用し、○ボタンを連打して競り勝った方の勝利となる。
ゲーム内での性能
攻撃面においての性能が非常に高く、扱いやすさ、強さ共に最高クラスとなっており、明らかにチート性能となっている(特にカオスロイドUに関してはほぼ本物のウルトラマンの上位互換である)。
まあさすがに前作に登場したチートラマンほどではないが。
余談
後にスーツが制作され、ウルトラマンスタジアムのライブステージにも登場している。
『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル第2弾』にもカオスウルトラマン、イーヴィルティガと共にバグレーとして登場しており、強力な戦闘力でオリジナルを苦しめるが、光線の撃ち合いに敗北、消滅した。
『新ウルトラマン列伝』ではそれに先行する形でにカオスロイドU/Tがカオスウルトラマンと共に登場、晴れて映像作品デビューを果たした…のだが、スパークドールズ劇団のケムール人とラゴンにあっさり倒されてしまうという何ともしまらないデビューとなってしまった。まあ、ブラックキングの妄想だったので仕方ない。
限定品という形でカオスロイドUのみソフビ化されたが、残る2体は未商品化のままである。
ウルトラマンランドのライブステージではベリアルの闇の力に染められてしまったタロウがカオスロイドTの姿に変貌。ブレスレットランサーを武器にウルトラマンゼロ達と戦い、合体光線を受けて元の姿に戻った。
これまで映像作品にタロウの偽物がいなかった理由としてウルトラダイナマイトを可能とする最大の要であるウルトラ心臓の能力まで再現できなかったからという説がある。(メビウスはメビウスブレスを代わりにして再現しているが使用後のダメージがひどく経験を積んだ現在でもプラズマスパークを守った時のような応用技までは見せておらず、タイガは仲間達と合体したトライストリウム状態でやっと、オーブのストビュームダイナマイトは熱風と衝撃波による擬似的な再現、ギンガのニュージェネレーションダイナマイトは名前こそダイナマイトだが、合体こそしないもののどちらかといえばコスモミラクル系統の技である)。
そんな中、本物の他のウルトラマン達でさえ未だに完全再現できずにいるウルトラダイナマイトをデバイスや仲間からのサポートを一切受けずに爆発後の再生まで再現しているのはカオスロイドTだけであり、登場から20年以上経った現在でも唯一無二の偽ウルトラマンタロウであり続けている要因となっている。
関連タグ
ウルトラマンダーク、ウルトラセブンダーク:こちらはオリジナルがダーク化したものなのだが、未だにタロウダークは確認されていない。ただし『ウルトラマンギンガS』後半ではチブル星人エクセラーに操られてタロウダークが登場する案があった。