「怪獣ヲ仲間ニ…全テノ怪獣ヲ仲間ニスル…全テノ…全テノ…」
データ
体長 | 47m |
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体重 | 4万2千t |
CV | 服巻浩司 |
概要
第39話『邪悪の光』、第40話『邪悪の巨人』、第59話『最大の侵略』に登場。
カオスヘッダーが、ムサシに取りつく事でコスモスの力を分析・コピーして実体化した、実体カオスヘッダーの進化系といえる姿。
偽のウルトラマンは大抵初戦で敗れる事が多いが、このカオスウルトラマンは(後述のカラミティも含めて)初戦で勝利した所か、倒されても何度も復活してはパワーアップしウルトラマンを苦しめた稀有な存在である。
コロナモードに似た容姿だが体色はルナモードと同じく青を基調をしており、ルナモードを無理やりコロナモードに歪めたような模様と相まって、まさにカオスヘッダーの影響による狂暴化を体現した姿になっている。
普段はウルトラマンに似た掛け声を発するが、時折カオスヘッダー・メビュートの鳴き声を発する事もある。
能力はコスモス以上で、エクリプスモードを除くコスモスの全能力を学び取っている。必殺技はネイバスター光線のコピー技ダーキングショット、ブレージングウェーブのコピー技インベーディングウェーブ、プロミネンスボールのコピー技カオスプロミネンス。また、単体のカオスヘッダーのおよそ50倍の力を発揮する事ができ、巨大カオス光弾ダークネスウィールによって、一度に50匹の怪獣をカオス怪獣化させる事が可能。実体カオスヘッダーと同じく体をカオスヘッダー化して移動する能力も持つ。
しかしコスモス同様3分間しか戦えない弱点もコピーしてしまっている。カラータイマーが点滅してもあきらめずに気を引き締めるウルトラマン達と異なり、カオスウルトラマンはカラータイマーが点滅すると毎回ビビっており、簡単には逃がしてくれないであろうコスモスと相対していない時はカラータイマーが点滅し始めただけで即座に撤退を選んでいる。またカオスヘッダーに戻ったとしてもエネルギーの回復には相応のインターバルが必要なようで、後述する戦法でカオスヘッダーに戻ってから即座に再実体化してもカラータイマーは点滅したままだった。
この事から『3分経過すると消滅してしまうのでは?』と考察されている。
劇中での活躍
コスモスがムサシと一体化している事を知ったカオスヘッダーは、テックスピナー1号の試験飛行に随伴していたムサシを襲撃し、遂には彼を追ってトレジャーベースにまで侵入する(しかしこの時の行動で、ソアッグ鉱石が苦手である事をチームEYESに知られてしまう)。
ムサシはコスモスの力に守られる形で完全に取りつかれる事こそなかったが、3回目の襲撃にて変身を強行して振り払わざるを得なくなった時点で既にコピーは終えており、コスモスの登場と同時にカオスヘッダーも対抗して再集合・実体化してその姿を現した。
コロナモードのコスモスと互角の戦いを繰り広げ、ブレージングウェーブとインベーディングウェーブの撃ち合いにこそ押し負けたものの、一時的にカオスヘッダーに戻って光線をかわし背後を取るという意表を突いた戦法でエクリプスモードに変身する暇も与えずに勝利。
その後はムサシを捕えて変身不能にした上で怪獣との共存を願う彼の心を読み取り、「全ての怪獣を仲間に」するべくネルドラントIIをカオス化させた上、さらに鏑矢諸島に保護された怪獣達までもカオス化させようとしたが防御シールドに阻まれている間に活動限界となり失敗(しかしこれに危機感を抱いた統合防衛軍が一時鏑矢諸島の怪獣全ての駆除をチームEYESに命じる事態になった)。
チームEYESの活躍でムサシが救出されると、カオスネルドラントIIと共に再び現れたコスモスと対決し苦戦させるも、テックスピナー2号のソアッグビームを浴びて怯んだ隙にカオスネルドラントIIと分断されてしまい、エクリプスモードとなったコスモスのエクリプスブレードとコズミューム光線をうけ敗れた。
しかしその後、第59話にて人工カオスキメラ開発を妨害するために再び出現。この時は3分間しか戦えない弱点を克服しているだけでなく、エクリプスモードのコスモスとも互角に戦えるほどパワーアップしていた。
迎撃したチームEYESを容易く退け(この時前回ソアッグビームで不覚を取られた相手であるテックスピナー2号を真っ先に撃墜している)、コスモスとも激闘を繰り広げた末、ダークネスウィールを投げ返された一瞬の隙を突かれてコズミューム光線を浴び倒されたかに見えたが、P87ポイントのワームホールからのエネルギーを受けてカオスウルトラマンカラミティへと進化する。
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』第2弾ではカオスロイド、イーヴィルティガと共にバグレーとして登場している。
それに先行する形で『新ウルトラマン列伝』ではカオスロイドU/Tを引き連れて登場するが、スパークドールズ劇団のブラックキングに光線を弾かれた挙句あっさり倒されてしまった。以前の強豪ぶりはどこへ行ってしまったのか。まあ、全てはブラックキングの妄想だったのだが(と言ってもブラックキングもジャックを一度は倒している強豪で光線技には滅法強く、相性的にあり得ない話ではない)。
カオスウルトラマンカラミティ
第59話『最大の侵略』より登場した強化形態。詳細はリンク先を参照。
余談
「カオスウルトラマンコスモス」ではないのは、「カオス(混沌)」という言葉そのものが「コスモス(秩序)」と対になる言葉だからだろう。
第39話の脚本を担当した大西信介は、カオスウルトラマンのカラータイマーを狙って倒すという展開を想定していたが、カオスヘッダー側にもコスモスの弱点を知られることになってしまうため、不採用になった。
本編第59話でジェルミナIII通信員役を演じたのは、後に『ウルトラマンネクサス』の平木詩織役となる五藤圭子がゲスト出演している。
2005年発売のゲーム作品『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』ではオリジナルキャラクターとしてカオスロイドと言う新型カオスウルトラマンと言える怪獣達が登場した。
カオスウルトラマンがコスモスをコピーしていたのに対してこちらは初代ウルトラマンとセブン、タロウをコピーしている。またカオスロイドたちは後に着ぐるみが作られてライブステージや『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2』、『新ウルトラマン列伝』に登場している。
また、同じ偽物繋がりなのかダークネス達の掛け声はカオスウルトラマンと同じ物となっている。
ちなみにカラータイマーの音声のリズムはウルトラマンアグルやウルトラマンジャスティスと同じリズムになっている。