カオスヘッダー・イブリース
かおすへっだーいぶりーす
第26話「カオスを倒す力」に登場。
カオスヘッダーが人間の怒りと憎しみの感情を学習し、単独で実体化を果たした最初の実体カオスヘッダー。
魔人や鬼神と言った形容が相応しい禍々しい姿をしており、三日月のような頭角と肩の突起を持つ左右非対称のフォルムが特徴。
赤い太陽のコスモスと拮抗する高い戦闘力を持ち、片手でコスモスを持ち上げて投げ飛ばすほどの怪力と、目から放つ破壊光線が戦力。
手の平で波動を操る能力も持ち、これを利用して繰り出す波動障壁「クローキーバリアー」や波動弾「クローキームーブ」も強力な武器。
実体化した姿では他者に取り憑く事はできないようだが、相手を「解析」する能力は健在であり、劇中ではコスモスの皮膚に爪を立てて彼の情報を吸い上げている。
カオスジラークの一件で人間の心に興味を持ったカオスヘッダーは、東京都内で多数の人々に憑依し、精神構造の分析を繰り返す。
その末に、狩野良一という都外から出張に来ていたサラリーマンに憑依。
息子思いの彼は、まだ幼い息子の正太に会いたい一心で、正太のパソコンに何とかメッセージを送り、自分が都内某所の埠頭の倉庫内にいる旨を伝える。
メッセージを受け取った正太は、父を助けるべく家を飛び出し、東北から一人で東京を目指す。その末に調査に出ていたムサシと運良く鉢合わせ、父の居場所へ同行する。
ムサシは疲れ果てて眠ってしまった正太をシェパードに残して件の建て物へと潜入し、そこで良一を発見する。
良一の顔には歌舞伎悪役の隈取のような禍々しい紋様が広がり、この世のものとは思えない呻き声をあげる姿に優しかった父の面影は無かった。
カオスヘッダーが良一の体を操っている事を悟ったムサシに銃を向けられ、なぜ人間に取り憑くのかと問い詰められると、「人間の感情は面白い」とこぼし、目からビームを発して彼を攻撃する。
目を覚まして倉庫に踏み入ってきた正太を庇ったムサシを手からの波動弾で吹き飛ばし、そのまま正太まで手にかけようとするが、正太の体当たりと必死の説得で、良一は正気を取り戻し、カオスヘッダーは彼の体から絶叫とともに分離。
光の粒子の姿で飛び回り、周辺地域を破壊して火の海に変えた後、寄り集まって人型を成し、実体化を果たす。
現れたコスモスと互角以上に渡り合い、EYESのテックサンダーによる援護攻撃も寄せ付けず優位に立つ。
そんな中、良一と正太が再会を喜ぶ様子を目の当たりし、目障りな彼らをコスモスの目の前で吹き飛ばそうとするが、その寸前で突然苦しみ出し、実体をうまく保てなくなる。
そのスキにガラ空きとなった胴へネイバスター光線を撃ち込まれ、爆砕された。
「イブリースが自壊したのは親子の愛情と優しさを理解できなかったため」というシノブの推測を聞き、怒りや憎しみだけが人間の全てではない事を再確認したムサシ。
しかし、同時にこの戦いはムサシに自らの力不足を痛感させ、彼の心に影を落とす遠因となってしまう。
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裕六がコスモスのイブリース回を見る話です。この回からカオスヘッダーはコスモスに対する力を持ち始めます。ですが最終回のヒントも存在してます2,402文字pixiv小説作品