曖昧さ回避
- イスラム教における悪魔たちの統率者(魔王)。本項で解説。
- 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2006』に登場するキャラクター。本項で解説
- 『青の祓魔師』の登場キャラクター。虚無界第4権力者「火の王」。→イブリース(青エク)
- 『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』に登場するキャラクター。→イブリース(なむあみうてな)
イスラム教のイブリース
キリスト教におけるルシファーに相当する。
その名前は「絶望」を意味するとも、ディアボロスが転訛したものとも言われる。
イスラム教では普通名詞となり悪魔一般のことを指す「シャイターン(サタン)」の頭目である。
アラビア語の定冠詞のついた「アル=シャイターン」は彼の別名である。
イスラム教においては光から創造されたとされる天使(マラーイカ)とは異なり精霊的存在であるジンの一種だったと扱われており、彼の場合炎から創られたとされる。
アラー(唯一神)が土からアーダム(アダム)を創造した際、神は天使たちにアーダムに対し跪拝するように命じ天使らは従ったが、ジンの一員だった彼だけは炎から作られた自分が泥土から作られたような者になど跪くのは嫌だと言った為、神の不興を買い悪魔となった。
彼はアッラーに対し、人類を誘惑し信仰を試す者になると言ったという。
後世では
ペルシャ文学『シャー・ナーメ(王書)』ではザッハークを堕落させる存在として登場。シャー・ナーメはイランのイスラーム化後にゾロアスター教の伝説をアブラハムの宗教的に改変した作品だが、イブリースは追加された一神教要素の一つである。
日本の神話伝説解説書にはバイザクという「イブリースの娘」が登場するが、一次出典は不明。バイザクはバトスピにも登場している。
曖昧さ回避の節にもあるように様々なネーミングにも使われている。
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マラク・ターウース:ヤズディの天使。イブリースと似た説話を持つため、この宗教が悪魔崇拝呼ばわりされる羽目になった。
新ソニのイブリース
シルバーが住む未来を破滅に追い込んだエネルギー生命体。
「永遠の太陽」を意味する太陽神・ソラリスの怒りである「炎の災厄」そのものである。永遠の命を持っているため、封印することでしかその破壊活動を止めることは出来ない。
登場するたびにその姿が変わり、本編では4つの腕を持ち、下半身は液状の炎の巨人の姿、巨大な魚のような姿、岩に覆われた二本腕・二足歩行の巨人の姿の3つが存在する。
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