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概要

ボゴミル派とは、かつてブルガリアをはじめとするバルカン半島地域に分布していたキリスト教系異端宗教である。

そのため教義にキリストとサタンが登場するが、その位置づけはキリスト教とは異なっている。

キリストとサタナエルは兄弟の天使であり、キリストと大天使ミカエルは同一の存在である。

サタナエルのほうは神に背き「エル」の名を失い「サタナ(サタン)」となった。

人間の魂は神の手によるものだが、人間の肉体とこの世はサタンによって造られた、とボゴミル派は説く。

キリスト教との違い

・サタンの堕天前の名前をサタナエルとする記述は聖書にはなく、キリスト教の諸伝統でも支持されない。堕天前の輝きをしのばせるルシファーという呼称は堕天後のサタンにも用いられる。

・キリスト教ではイエス・キリストとミカエルは同一人物ではない。(ただしキリスト教世界で誕生したエホバの証人や『ウランティア・ブック』などボゴミル派以外にもイエスとミカエルを同一視する思想は存在する)

・イエスは「神の子」とは呼ばれるが被造物ではなく、天地創造を行った神である。被造物同士という意味ではミカエルとサタンは兄弟と言えなくもないが、イエスにそれは当てはまらない。

・天地創造は神だけのものであり、サタンどころか天使も参加していない。もちろん世界と人間の肉体も神の作品である。よく誤解されるがボゴミル派のように人間の肉体自体を汚らわしいとする思想もキリスト教にはない。

創作作品におけるサタナエル

女神転生シリーズ

初登場作品は『デビルサマナー ソウルハッカーズ

ボゴミル派の手が入ったテキストとされる、スラヴ語エノク書(第二エノク書)の異本「モルフィル版」に登場する影響か、グリゴリの一人として登場。種族は「魔王」。

人類の魂を回収するため古の昔から歴史に介入してきた機関「ファントムソサエティ」の幹部であり、主人公たちの仲間である桜井雅宏の肉体を乗っ取った状態で戦闘することになる。肉体を乗っ取ったという都合上この外見のサタナエルはソウルハッカーズにしか出番がない。

ペルソナシリーズ

5作目にペルソナとして登場。

詳細はサタナエル(ペルソナ)の記事へ

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