- グリゴリ(またはエグリゴリ)は、旧約聖書偽典『エノク書』に登場する堕天使の集団。原義はギリシャ語で「見張る者」の意。 ※本項で解説
- 漫画『PSYREN』に登場する架空の研究機関。主要人物としては、実験体の01号、05号、06号、07号が登場。
- ハイスクールD×Dに登場する組織。⇒神の子を見張る者
概要
統率者である20人(21人とも)の長たちを含む200人の天使から成る一団。
彼らは本来人間を監視する役割を担っていたが、人間の女たちに魅了され、長の1人であったシェムハザの主導でその役目を放棄して地上に降りてしまう。彼らは各々が気に入った人間の娘を娶り、神によって禁じられていた様々な知識を人間たちに伝え広めてしまった。
結果、男は武器で争うことを、女は化粧などで男に媚びを売ることを覚え、地上には様々な悪行が蔓延っていったという。
グリゴリの堕天使たちと人間の間には、身の丈3000キュビト(1350m)にもなる巨人・ネフィリムが生まれ、地上の作物はおろか動物や人間までも喰いつくし、ついにはネフィリム同士での共食いを始めた。
末路
滅びゆく人々の声が天界に届き、4人の大天使(ミカエル、ウリエル、ラファエル、ガブリエル)は、地上を見下ろしては暴虐が行われるのを目にした。
神は大洪水によって一度地上のものを滅ぼすことを決めたが、ラメクの子ノアとその家族だけは救うこととし、そのためにウリエルを遣わせた。
ラファエルにはアザゼルをダドエルの穴に閉じ込めさせ、ガブリエルには堕天使たち同士を争わせ、ミカエルにはシェムハザとその仲間を、大地の下に審判の日が訪れるまで封じ込めさせた。
グリゴリの長一覧
全21名。ただし、一部同一視される存在だったり、別の天使の名前が挙がったりと諸説あり。
- シェムハザ(セムヤザ、シェミハザ)
- アラキエル(アラキバ)
- ラミエル
- コカビエル(コカベル、カカベル)
- アキベエル
- ダミエル
- ラムエル
- ダネル
- エゼキエル
- バラキエル(バルディエル)
- アザゼル
- アルマロス
- パトラエル
- アナニエル
- ザドキエル(ツァドキエル、サキエル)
- シャムシエル
- サルタエル
- トゥルエル
- ヨムヤエル
- サハリエル
- サタナエル