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バルディエル

ばるでぃえる

バルディエルとは、ユダヤ・キリスト伝承の天使。または新世紀エヴァンゲリオンに登場する、使徒と呼ばれる敵の一体。
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天使としての概要編集

霞や雹を司る天使で、その名は「神の不肖の息子」を意味しているといわれている。

「第三エノク書」によれば、第三天を支配しており、「七大天使」の一人でもあるという。

あるユダヤの伝承では、人間を焼き尽くす炉の火を消そうとした時、霞や雹を司る天使であるにも拘らず、ガブリエルに「あなたでは無理よ」と言われてしまっている。

また、グリゴリのリーダーの一人である堕天使バラキエルと同一視されることもある。

バラキエルは人間に占星術を教えたとして堕天使にされてしまった。


使徒としての概要編集

新世紀エヴァンゲリオン第18話に、第13使徒として登場。

粘菌状の使徒。侵蝕型の使徒で侵蝕した物質の性質を変える力があり、また侵蝕した生物の身体能力を高めることができる。

長野県松代での起動実験のため、NERVアメリカ支部から日本へ空輸中の3号機エントリープラグに侵入・侵蝕し、搭乗中のフォースチルドレン・鈴原トウジもろともその支配下に置いた。

起動実験中に覚醒して松代に大規模な爆発を起こし、迎撃に来た弐号機零号機を瞬時に撃破。その後は初号機を絞殺しようとしたが、ダミープラグ起動により事実上の暴走状態となった初号機の圧倒的なパワーで逆に絞め殺され、そのまま3号機もろとも八つ裂きにされて完全に消滅した。


漫画版では第8使徒、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破では第9の使徒として登場。

バルディエル


新劇場版では大きな変化こそ少ないが、パイロットが式波・アスカ・ラングレーに変更され、零号機・2号機との戦闘も行われていない。

ダミープラグが起動した初号機の戦闘の際、レイ役の林原めぐみ氏による「今日の日はさようなら」が流れたことで有名。視聴者にトラウマを植え付け、楽曲そのものも余波を受けてしまった



攻撃方法編集

伸縮自在のアーム

腕部は伸縮自在となり、リーチを活かした戦闘が可能。また、地中にもぐりこませて急襲することもできる。


白色浸食液

口から、敵を浸食させる粘着質の白色の液を吐く。


その他編集

漫画版ではトウジは右足を失っただけでなく脾臓破裂と頭部裂傷により死亡する。


ANIMAでは左手脚を失ったトウジの体内で休眠しており、新しく培養された左手脚が接合される直前になって復活の兆候を見せた。その為、接合は断念され代わりに義肢を使用している。

なお培養された手脚はネルフに保管されていたが、終盤で綾波レイNo.カトルによって持ち出されトウジの切り札として使われる事となる。


ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、条件次第でトウジに「なんやこのカビ」と駆除されてしまう場面も。また3号機だけでなく他のEVAにまで寄生していたが、トウジやネルフスタッフにより悉く洗い流されて終了という、あまりにショボい最期を迎える。

ちなみにだが、この場合はトウジのシンクロ率が高くなる傾向になる交流をしていた場合であって実はバルディエルが寄生している状態での起動だった為トウジのシンクロ率の方が打ち勝ったと言った方が正確。

よりにもよってこの起動試験イベント直前はもうフラグとしか言い様がない会話オンパレードであり、成功確実とわかるパラメータの場合はもはやギャグ展開。ただし、バルディエル化ルートがきちんとあるので一概に言えないが。


つまり、起動状態にせず覚醒させなければ人間にあっけなく駆除されてしまう最弱の使徒である。

…これだと似たような使徒のイロウルよりも弱いと言う事に。


新劇場版ではアスカは生存するものの、精神汚染のおそれがあるとされ「隔離」されていた。その後『破』本編での出番はなかったが『Q』の予告で健在の様子を見せた。


スーパーロボット大戦では、『α』『MX』『V』などに登場。3号機として入手できることが定番となっている(Vは除く)。『α』では原作通り初号機との戦闘中に飛来した真ゲッターロボに襲いかかるが、ストナーサンシャインにより一蹴される(しかも使徒だけが撃破された)。色々と強烈な真ゲッターに何故襲い掛かったのかは謎。ただし最後まで参戦させる為の条件には複数フラグを立てる必要がある為、シナリオならびにシンジ関連のフラグ選択は慎重に選ばねばいけない。『MX』ではラーゼフォンにより浄化される。この作品では3号機は必ず加入する(が、武装が平凡なのが難点)。『V』では新劇場版名義なので第9の使徒として登場。コイツと第10の使徒をまとめて相手にすることになるが、前者は真ゲッターで、後者はシンジの奮闘で撃破された。もちろんアスカとレイも(原作と違い)無事である。


実は『F完結編』が初登場だが、バッドエンドシナリオでの登場かつ何故かカヲルが乗る。そのルート以外ではカヲルと共に一切出てこない。


ちなみにTV版では「第13使徒」、新劇場版は「第9の使徒」といずれも忌み数を充てがわれているという共通点がある。


TV版、新劇場版共に物語の大きなターニングポイントとなる使徒でもあり、特にTV版ではトウジがパイロットになる「四人目の適格者」から予告における「この次も、サービスサービスゥ!」が消滅する=ストーリー展開上サービスと言える要素がなくなってしまうことが暗示されるようになる(厳密に言えばその2つ前の『嘘と沈黙』の予告でもこのセリフはないが、その次の『死に至る病、そして』の予告では復活しており、これがTV版最後の「サービスサービスゥ」である)。



商品化編集

旧劇場版展開時にプラモデル『リミテッドモデル ハイグレード』として商品化された。

同シリーズの3号機の仕様変更品で、寄生されたエントリープラグパーツが追加されており、両腕が寄生後の伸びた状態のものに差し替えられている。


同シリーズで商品化された使徒は、サキエルを除けば本使徒のみ(ハイグレード以外ではゼルエルも商品化された)。


関連イラスト編集

第13使徒バルディエル破 参号機(ネタバレ注意)


関連タグ編集

新世紀エヴァンゲリオン 使徒

鈴原トウジ 式波・アスカ・ラングレー

今日の日はさようなら




以下、シン・エヴァンゲリオンのネタバレ注意





































『破』において初号機に殲滅されたかと思われていたが、実際はアスカの左目に寄生して生き延びていたことが発覚する。

左目の中に入れられていた使徒封印用呪詛柱の力で封印されており、『シン』にてエヴァンゲリオン第13号機を封印すべく、アスカが使徒封印用呪詛柱を抜き取ったことで復活。しかし、ネブカドネザルの鍵を使用して神と化した碇ゲンドウの策略によって第13号機の覚醒と、人類補完計画のトリガーとして利用されることになる。


この時は無残にも完敗してしまったが、とらえようによっては人類、エヴァ、使徒が互いに共同してゲンドウと第13号機に立ち向かっている構図にも見え、劇伴や画面の圧も相まって最高の盛り上がり所と言っても過言ではない。

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