ミサト「あなたはもう、何もしないで」
カヲル「また会えるよ、シンジ君」
「希望は残っているよ。どんな時にもね」
概要
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』第三作目。
略称は「ヱヴァQ」がよく使われる。
初期タイトルは『急』で、初期公開予定は2008年初夏だったが、実際に公開されたのは2012年11月17日。同時上映作品として、短編特撮『巨神兵、東京に現る』も公開された。
タイトルに使用される“Q”は“Quickening”(胎動)の意らしい。
新劇場版シリーズでは初となる、旧TV版や旧劇場版における物語展開を踏襲しない完全新規ストーリーが全編に渡って描かれた作品。
その前作のラストシーンに至るまでの流れからは想像もつかない展開は、多くのファンの予想を裏切り、度肝を抜いて見せた。
こちらも『序』『破』と同じく、BD・DVD版には新作カットが追加され、(英語サブタイトル:EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.から、「3.33」と異なる。
2021年1月には、映像をより美麗にすると同時に、最終作との繋がりを自然にするために一部の台詞の改編や色合いの変更などを組み込んだIMAX版「3.333」が公開された。
公開4日で観客動員数100万人、公開9日で動員数200万人を突破、公開4週目で『破』の興行収入40億円を突破した。
最終興行収入は52.6億円となり、『序』からは2.5倍以上に増加した。
特徴
今までの陸地に司令部を置いたものから、海上の艦内に切り替わったことで、庵野秀明・ガイナックスが1990年に手掛けた『ふしぎの海のナディア』のノーチラス号を彷彿させるものとなっている。テクノロジーの面は進化されたものになっているが、メカニズム描写、艦橋などの用語、指令、また乗組員の掛け合いのノリまで酷似している。培ったノウハウを活かしたといえよう。巨大空中戦艦、ヴンダーが海上から空中へ発進するさまは最終盤で登場する新生なった万能戦艦、Ν-(ニュー)ノーチラス号のそれを彷彿させる(もっとも、外観はだいぶ異なる)ほか、ナディアと同じBGMまで使われた。ナディアの記憶が鮮明な人はニヤリとするのではなかろうか。
完結編の内容も組み合わせて考えると、本作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、ハリー・ポッターシリーズやスター・ウォーズシリーズのように、ヱヴァンゲリヲン新劇場版の序、破、Q、シン・エヴァのひと連なりの作品の中の一編として単体で完成された作品と言うよりも、新劇場版パート1とパート2の二部作の内、パート2の前編、いわば『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の前フリと言う部分が大きい。
その為、他のシリーズものよりも遥かに、完結編を見なければ内容が楽しめない作品と言う、かなり特殊な作品となっている。このような特殊な構造になっているのは、初期構想は「序・破と違い『急』(後のQ)と完結編『?』(後のシン)は同時上映」という構成であったことも影響しているのかもしれない。
関連イラスト
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ヴィレ アヤナミレイ(仮称) AAAヴンダー エヴァンゲリオンMark.09 エヴァンゲリオン第13号機
予告
全てに決着をつける為、出撃するミサトとヴィレクルー。
全てに決着をつける為、満身創痍のエヴァを駆るアスカとマリ。
全てに決着をつける為、父ゲンドウと対峙する碇シンジ。
そしてシンジは決断する。
さらば、全てのエヴァンゲリオン。
さぁて、最後まで、サービスサービスぅ!