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概要編集

原案はジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万里』及び『神秘の島』。

東宝制作(実質的にはグループ・タックが子請けした上で孫請けのガイナックスが制作しているが、スタッフロール上は両社ともに「アニメーション協力」扱い)。総監督は庵野秀明が務めた。


NHK総合で1990年4月13日から1991年4月12日の毎週金曜日19:30-20:00に放送された。全39話。

NHK教育でも2004年4月7日から2004年12月30日にかけて再放送があったが、同年10月23日に発生した新潟県中越地震に配慮して、災害直後に放送された第30話では地震によって地割れが発生する場面がカットされた。翌週は特番により放送休止となり、その後31話を飛ばして32話から放送が再開された。

2012年4月7日よりNHK教育にてデジタルリマスター版が放送開始。


なお劇場版が製制作および公開されているが、こちらの実制作はグループ・タックが務めた。→劇場版ふしぎの海のナディアの項目を参照


19世紀を舞台に、古代アトランティスの超科学文明を利用して世界征服を企む秘密組織・ネオアトランティスとそれを阻止しようとする万能潜水艦ノーチラス号の戦いに巻き込まれた発明好きの少年・ジャンと青い宝石「ブルーウォーター」を持つ少女・ナディアの冒険譚。


設定やストーリー展開などに『未来少年コナン』やジブリの『天空の城ラピュタ』、世界名作劇場の『七つの海のティコ』と似た要素が多いが、これは宮崎駿がNHKで未来少年コナン2あるいは『海底世界一周』という題名の海洋冒険アニメのTVシリーズとして用意した企画・設定を下敷きにしているためである。結局、これは実現しなかったが、これを元に宮崎自身が後に作ったものがラピュタであり、更にその後に他社が手掛けたものがナディア及びティコである→未来少年コナン


書籍・小説版編集

主に徳間書店によってメディアミックスが成されていた。


アニメージュコミックスよりフィルムコミック全6巻、アニメージュ文庫より小説(ノベライズ)版、アニメ絵本、設定資料集(ムック)などが出されている。


フィルムコミックは特に主要な話をコミック化しているが、ページや巻数の都合上、オミットされたり、あらすじ解説だけのエピソードも多い。のちにアニメージュ文庫によって文庫化された。


アニメ絵本は上下巻で出されており、こちらもおおまかな筋は本編通りだが子供向けに解りやすいように各所の省略や簡略化がなされている。


小説(アニメージュ文庫)版の著者は当時ジュブナイル小説(現在で言うところのライトノベル)における気鋭の執筆者としてコバルト文庫などで活躍し『星空のむこうの国』で小中和哉の盟友としても知られていた(のちにはRAILWAYS怪奇大作戦ミステリー・ファイルウルトラマンXでも活躍している)脚本家小林弘利

ちなみに監督は『星空のむこうの国』にて好評価を得ていた小林がナディアのノベライズ担当と聞いて大喜びしていた模様。

TVシリーズの本編を上中下の全3巻にまとめたものと、劇場版を底本とした「海から来た妖精」と、ナディアたちのその後を記した後日談「ナディアストーリーズ」全2巻、計6巻で構成されている。

ちなみに挿絵および表紙絵は本編3巻に関してはアニメからの転載を用いている一方「海から来た妖精」は『STUDIO OX』所属の(『キャッ党忍伝てやんでえ』のアニマロイド設定デザインの担当であり、また『緊急発進セイバーキッズ』キャラデザチームの一員であった)鈴木典孝が担当しており、また「ナディアストーリーズ」の挿絵に関しては、やはりアニメーター(『Bugってハニー』『ハロー!レディリン』の作監補)の三宅和彦が担当した。

ただし、この小説版は良くも悪くも当時の小林ジュブナイルにおける「情緒(心情)をふんだんに盛り込む語りを駆使した冗長なクセの強い作風(ただし80年代のコバルトにおいては珍しいものではない)が大全開」となっている、強いて言うなら「コバルト(少女小説)風ジュブナイルのナディア」とでも言うべきもので正直、文章を読みつけてない(文章慣れ・文学ズレしてない、あるいは「文字離れ」の環境でメディアを楽しんでいた)アニメファンには可読の敷居はそれなりに高かった。

小説の企画上でも本編が文庫本三巻でまとめられた内容となった(物語の本筋と要訣だけをまとめて小説に仕立てており、脇道となるサブストーリーおよびそれに関連する設定はオミットされている)。

なので正直アニメサイドのファンからは賛否が別れるシリーズとなっており、実質的には独立したパラレル(別バース)作品と受け止められている。

無論CDドラマ版の設定や発表会社が異なっているアニメディア(学研)版の設定も導入されておらず、逆にCDドラマ版やアニメディア版も小説(アニメージュ)版の設定は導入していない。

一方で、この小説版(特にナディアストーリーズ)にしか無い、燃える設定や展開(アトランティス到来以前に地球に存在していたアニミズム生命の超感覚を基調としたサステナブル先史文明の存在、グラタンの後継機である万能スーパーカー「グラスパ」、イコリーナさんの影響で看護師となったマリー、など)もいくつかは存在しており、その意味では(世界が違うと割りきった上で)必見とも言える作品群ではある。



登場キャラクター編集


主題歌編集

オープニングテーマ

『ブルーウォーター』

歌:森川美穂、作詞:来生えつこ、作曲:井上ヨシマサ、編曲:ジョー・リノイエ


エンディングテーマ

『Yes, I will...』

歌・作詞:森川美穂、作曲・編曲:ジョー・リノイエ


各話リスト編集

話数サブタイトル
第1話エッフェル塔の少女
第2話小さな逃亡者
第3話謎の大海獣
第4話万能潜水艦ノーチラス号
第5話マリーの島
第6話孤島の要塞
第7話バベルの塔
第8話ナディア救出作戦
第9話ネモの秘密
第10話グラタンの活躍
第11話ノーチラス号の新入生
第12話グランディスの初恋
第13話走れ!マリー
第14話ディニクチスの谷
第15話ノーチラス最大の危機
第16話消えた大陸の秘密
第17話ジャンの新発明
第18話ノーチラス対ノーチラス号
第19話ネモの親友
第20話ジャンの失敗
第21話さよなら…ノーチラス号
第22話裏切りのエレクトラ
第23話小さな漂流者
第24話リンカーン島
第25話はじめてのキス
第26話ひとりぼっちのキング
第27話魔女のいる島
第28話流され島
第29話キング対キング
第30話地底の迷路
第31話さらば、レッドノア
第32話ナディアの初恋…?
第33話キング救助作戦
第34話いとしのナディア♥
第35話ブルー・ウォーターの秘密
第36話万能戦艦Ν-ノーチラス号
第37話ネオ皇帝
第38話宇宙へ…
第39話星を継ぐ者…

外部出演編集

2018年に発売のスーパーロボット大戦Xに想定外とも言える参戦が実現。これは前作のスパロボの新規参戦枠で宇宙戦艦ヤマト2199が参戦した影響を受け戦艦枠と呼べる戦艦を主としたアニメとして起用される形となり次作のスパロボでも戦艦枠のアニメが参戦している。

本作の主要メンバーはN-ノーチラス号(ネモ、エレクトラ)とグラタン(グランディス、サンソン、ハンソン)となっており結果ジャンとナディアが直接関与しないと言う珍しい扱いを受けている。

一方ネオ・アトランティス側はガーゴイル筆頭に『クロスアンジュ』のエンブリヲ、『ダンバイン』のショット・ウェポン、『コードギアス』のマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアの3人と結託しているが、客将3人がお互いを見下している。その後、3人共様々な形で全員倒されガーゴイルは切り札レッドノアで最終決戦に挑んでくる。

その後、ガーゴイルは原作同様死亡するが、ネモは原作のラストシーンでN-ノーチラス号で脱出路を切り開き命を落とすが、こちらは重傷こそ負ったが味方部隊がいることもあって無事に生還、ナディアと和解するハッピーエンドを迎える

制作会社つながりで天元突破グレンラガンと共演する事なりブルーウォーターを使うことである人の命を救ったこちらもハッピーエンドを迎えた。


関連イラスト編集

ふしぎの海のナディアずっと、一緒に……

ナディア祝BD-BOX化!


関連タグ編集

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q・・・楽曲のアレンジが使用されている。

ガイナックス GAINAX 庵野秀明 NHKアニメ

ナディア ジャン エレクトラ

サダム・フセイン-放映の宿敵(湾岸戦争における放送休止)、製作の恩人とも言うべき人物。ついでに若い頃の顔が船長に似てる。


外部リンク編集

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