フェイト(ふしぎの海のナディア)
ふぇいと
CV:関俊彦
主人公・ナディアおよびジャンがお世話になっている万能潜水艦ノーチラス号の乗組員の1人。役職は機関員。褐色の肌をした若い男性。
ファンの間では「みんなのトラウマ」にして『ナディア』で絶対に忘れてほしくないキャラクターの1人。第15話のゲストにしてメインキャラクター。
機関員という立場柄、第15話に登場する前から科学に関心が強いジャンと交友を深めていたようである。ナディアが誤って壊してしまったジャンの眼鏡を元通りに修復し、ジャンに「花で落ちない女はいない」と人工栽培された花を譲渡して後押しするなど親切な人物。
ノーチラス号の科学力をジャンに説いているが、後に起こる事件で「二面性もある」ことを身をもって思い知らせることになる。
ガーゴイルのネオ・アトランティスに唆されたアメリカ艦隊によるノーチラス号への攻撃の被弾により発生した有毒ガスから艦を守るべく、ネモ船長は補助機関室に応急処置に入っていたフェイトたち3名の機関員を残したまま隔壁を閉じることを命令する。隔壁に駆け寄ったジャンとナディアはネモに隔壁を開けるよう直談判すると言ったが、フェイトは今、隔壁を空ければジャン達まで危険に晒す事を告げ船長の判断を妥当だと擁護し、ジャン達に別れを告げる。しかし有毒ガスの濃度が致死量に達したことを告げるブザーの中、最後は死の恐怖に耐えきれず泣き叫びながら非業の死を遂げる事となった。
「嫌だぁぁぁぁああああっ!! 俺はまだ死にたくない!! 俺にはまだやりたいことが残っているんだぁぁ! お、俺にはまだ……」
彼の死は、ノーチラス号に無邪気な憧れを抱いていたジャンに対し、ノーチラス号がやっていることは「戦争という名の殺し合い」であるという事実を知らしめる事となった。フェイトと共に2名の機関員が補助機関室に隔離されたまま死亡したことが台詞等でわかるが、フェイト以外の2名は応答していた描写がない。早くにガスに巻かれる等で死亡もしくは意識を失っていた可能性があるが詳細は不明。機関長はフェイト達にもっと教えることがあったと嘆き、遺体を納めた3個の棺は古代遺跡アトランティスに築かれた墓地「しずめる寺院」に埋葬され葬儀が行われた。更にジャンはそこで行方不明になっていた父がネオ・アトランティスによって既に亡き人になっていたことを知る。
1話限りの登場にして当時子供だった視聴者にトラウマを植え付けてしまったことや、その人柄の良さから制作スタッフも思うところがあった節があり、PCゲームでは、「女は追うものじゃなく追わせるもの」とジャンを激励する描写があったり、グラタンを科学技術部長と共に強化改造したり、さらにゲーム『〜Inherit the Bluewater〜』では、大幅に出番が追加されている。
浜本(無敵超人ザンボット3):元ネタとされるキャラ。人間爆弾にされてしまった事が判明し、他人を巻き添えにしないために他の人間爆弾たちと共に荒野に去る事となる。その際、主人公に腹を括った態度を見せたのだが、移動中に死の恐怖に耐え切れず脱走しようとして他の人間爆弾たちに捕らえられ、直後に泣き叫びながら爆死すると言う壮絶な最後を遂げた。爆発を遠くから見ていた主人公達も、ただただ号泣するしかなかった。