概要
アトランティス人の遺産である「超科学」を悪用し、世界征服を目論む。
ネオ皇帝以外、ガーゴイル含む全メンバーが仮面で素顔を隠しているのが特徴。仮面の容貌や制服は役職で差異が設けられている。
メンバーが仮面をつけているのは「顔のある人間としてではなく、悪役に徹しさせたかった」という制作側の意図がある。それ故、首領のガーゴイル以外のほとんどのメンバーが上官の命令に粛々と従うか、酷薄で恐ろしい存在として描かれており、人間味の薄い描かれ方をされている事が多い。それもあってガーゴイルに粛清された者以外ではメンバーの死亡する直接的な描写も少なかった(ガ―フィッシュ等の撃沈などは何度も描かれるが乗組員のネオ・アトランティス兵の状況などはほとんど描かれない。最終回のネオ・アトランティス壊滅時に崩壊するレッドノアの瓦礫に圧し潰されている搭乗員のネオ・アトランティス兵数名の遺体が描かれた1カットがある程度)。例外的に慰労キャンプ中のノーチラス号クルーを襲撃し、直後に反撃したネモに射殺された際のネオ・アトランティス兵と、最終回での死亡直前のガーゴイルは仮面が外れており、これによって「人間が死んだ」事を解りやすく表している。
通商破壊工作による市場操作や武器の販売などで莫大な資産を築き、劇中では世界中の全通貨の80分の1を操作できる規模を持つ、いわば「死の商人」。更にその資金や販路から各界にパイプがあるらしく、バベルの塔の試射披露の際には表社会では名士・淑女の顔をもつと思しき仮面を被ったメンバーが多数参列していた(一般的なネオ・アトランティス兵と違い、軍服や上物のスーツやドレスなど多種多様な礼服を着用している)他、ニセ情報を流すことでアメリカ連合艦隊をも動かすほどの影響力をもつ。
組織としての強大さはエレクトラの言うところ、ノーチラス号との戦力差が推測で20対1以上(この発言時のエレクトラはネオ・アトランティスの空中戦艦などの虎の子ともいえる戦力を知る前であるため、実際にはさらに差が大きい可能性も否定できない)。
最終的にはジャンやネモ船長率いるノーチラス号クルー、グランディス一味の活躍で崩壊した。
劇場版では、ネオ・アトランティスの残党であるギーガーが首領を務め、部下のフライが登場している。前者はガーゴイル同様悪逆非道であることに加え、元上司のガーゴイルを「超科学に溺れた負け犬」と切り捨て、後者はガーゴイルの所業に懲りて、世界征服より目先の金を優先してギーガーを裏切り、新聞記者見習のナディアに情報を提供してギーガーの追っ手によって粛清されている。