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ネメシス・ラ・アルゴール

ねめしすらあるごーる

ネメシス・ラ・アルゴールとは、アニメ『ふしぎの海のナディア』のキャラクターで、秘密組織・ネオアトランティスの総統。
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「愚か者の辿る末路だ……」

概要

CV:清川元夢
秘密結社ネオアトランティスの首領。
古代アトランティスの遺産を発掘し、その超科学で世界征服を目論んだ。
対してそんなネオアトランティスに復讐を誓う者たちは、ネモ船長率いるノーチラス号に集まって彼の宿敵となった。

本名のネメシス・ラ・アルゴールよりガーゴイルという名称の方が一般に知られている。
主人公ナディア、ジャンとは敵対する勢力のボスであり、本作におけるラスボス

中世の異端審問官を思わせるトンガリ頭巾にエジプトのウジャト眼を思わせる目元からラインの伸びた仮面、そしてプロヴィデンスの目を思わせる額の第三の眼をあしらった格好をしている。
後にウルトラマンのような全身タイツにチェンジする。

まあ、いかにも秘密結社という恰好だが、そういえば似たような人をどこかで見たような……

同じ匂い


後年発売されたDVDボックスの描きおろしジャケットにて、仮面の下の素顔が明らかになったが、その顔はエヴァンゲリオン冬月コウゾウと同じ顔だった…。
それもそのはずである。冬月コウゾウ及びネメシス・ラ・アルゴールのキャラクターデザインは中の人である清川元夢氏本人の容姿を基にしているため当然の帰結である。

近々有給休暇を取られる冬月副指令の様子がおかしいんだが


作中の活躍

かつてアフリカに存在していたタルテソス王国の宰相であり、国王エルシスの右腕。
しかし物語本編から13年前、突如として王子ビナシスをネオ皇帝、自らをガーゴイルと名乗ってクーデターを起こし、衛星反射レーザー砲バベルの塔を復活させようとするも塔が爆発して失敗する。

13年後、ネオアトランティスの秘密基地のある孤島に潜水艦ガーフィッシュ号から上陸するところをナディアとジャンに目撃されるのが初登場となる。
この時は、完成したバベルの塔の実験が目的だったが偶然にも部下に捕えられたナディアと邂逅する。

「私が君と何処であったか知りたくないかね?」
「知りたくないわ」
 ―ガーゴイルとナディアの会話

ガーゴイルは、ナディアを「プリンセス」と呼び、彼女が隠したブルーウォーターを執拗に要求した。
ガーゴイルは、自分の部下を撃ち殺してナディアに「その男の命はお前の強情さが奪った」と告げ、一緒にいた子供ライオンののキング、幼いマリーにまで銃口を向けると「この子たちの命よりブルーウォーターに価値があるのか」と脅迫した。
またナディア、キング、マリーを張り付けにするとジャンにブルーウォーターを持ってくるように拡声器で放送しつつ、ジャンが現れなければ2人と1匹を順番に殺していくと脅迫した。

結局、ジャンとグランディスら三人組によってナディアたちは救出され、密かに島に接近したネモのノーチラス号の活躍により、バベルの塔も爆発し、全ての計画が失敗する。
飛行船で逃走する最中、どういうつもりなのかガーゴイルは、部下に「死をもって償い給え」といって海に落下させる。

ネモのノーチラス号もガーゴイルの飛行船を捕捉するが水雷を敷設した海域に誘い込んで「新しい水雷の実験になってもらう」と一笑のもとに逃走した。

その後、体制を立て直したガーゴイルは、本格的にノーチラス号の殲滅を企図してアメリカ艦隊を差し向ける。
世界各地で問題になっている通商破壊をノーチラス号の仕業だと勘違いしたアメリカ艦隊は、ノーチラス号に攻撃したためにネモは、機転を利かせて沈没したように見せかけた。
しかしノーチラス号の艦内で毒ガスが発生し、船員が命を落とした。

アメリカ艦隊によりノーチラス号が沈められたと報告を受けたガーゴイルだったが再度、ノーチラス号の活動を察知し、自らが対決する姿勢を固めた。
配下の潜水艦ガーフィッシュ号を多数動員してノーチラス号を包囲すると空中戦艦のスーパーキャッチ光線砲と固有原子振動砲によって空中に吊り上げ、装甲を破砕し、殲滅爆弾によってバリアも爆砕した。

「射撃にはうってつけの的ですな」
「その割には命中率が悪いぞ」
 ―部下を叱責するガーゴイル

ガーゴイルは、ネモにナディアとブルーウォーターを引き渡すように要求するがまたもジャンとグランディスら三人組の活躍によって妨害され、スーパーキャッチ光線砲が破壊され、ノーチラス号は、海に逃れた。
しかし今回、ノーチラス号の艦体には、無数の亀裂が入り、主機関も停止したためいわば穴の開いた棺桶であり、流石に海の底で生きてはいまいと撤収する。
また全ての指揮は、自分が執っていたにも関わらずやはり「処置は追って決める」と部下たちを叱責した。

こうして2度の対決でネモを仕留めたと思っていたガーゴイルだが、タルテソス王国跡地で再び対峙する。
ところが今回は、ネモが幻の発掘戦艦Nノーチラス号を引っ張りだし、ガーゴイルの目の前で空中戦艦の2番艦デウスエクスマキナが一撃で撃沈される。
そのままNノーチラス号は、ガーゴイルの乗座する空中戦艦にも砲身を向け、ナディアを取り返そうとする。
しかし今回は、空中戦艦に乗っていたネオ皇帝の超能力によりネモの持っていたブルーウォーターを奪われ、交渉材料がなくなったことでガーゴイルは、容赦なく新兵器の重力子爆弾を投下して勝利を確信して撤収した。

二つのブルーウォーターを手にしたガーゴイルは、レッドノアの復活に着手した。
直径12㎞の巨大な宇宙船を手に入れたガーゴイルは、この戦力で世界征服を達成しようとするがネモのNノーチラス号は、重力子爆弾の攻撃から逃れており、パリ上空で最終決戦が始まる。
ガーゴイルは、終始、戦力で圧倒するもやはりグランディスら三人組に妨害を受け、この隙に乗じて次々に不測の事態が襲い掛かる。

「このレッドノアをネモの墓標にしてくれるわ」
 ―追い詰められたガーゴイルの台詞

遂には、レッドノアを制御しているネオ皇帝が死亡し、船のコントロールを失った。
それでも傲慢な態度を崩さないガーゴイルは、ネモの警告を無視してナディアからブルーウォーターを奪おうと迫る。
しかしブルーウォーターの発する光の中に入った瞬間、自身の身体が塩となって崩れていく様を目の当たりにし、そこで「君は人間だ」とネモに自分すら気づかなかった秘密を明かされ、自分の野望が全て叶わぬ妄想であったことを理解、親友より一足早く塩の塊になって世を去った。

「そうか・・・さらばだ」
 ―消えゆくガーゴイルの最後の言葉

キャラクター

「神ならここに居るよ。私が神だからね」
 ―ネモの問いかけに対するガーゴイルの解答

尊大にして傲岸不遜であり、野望達成のためには自らの部下さえ平然と殺す非情さ、卑劣な手段も「合理的に事を進めているだけ」と言い切る冷酷さを持つ。
組織の圧倒的な資金・人員と超科学による兵器群を武器に、謀略と奸計を駆使する正統派の悪の首領。ナディアおまけ劇場では、「滅私奉公」「世界の警察」などと主張し、自身の行動が正義であると主張している。

我々は「悪」では無い、「善」なのだ。


本編では、「悪が栄えたためしはない」という啖呵に対し、「それは誤解だよ。我々は悪ではない。我々は善なのだ!」と決して持論を譲らない姿勢を明らかにした。
またネモに負けても(実際にはジャンとグランディスら三人組だが)自分(つまり部下)の失敗であってネモが能力的に自分を凌駕している訳ではないと矛盾した主張を展開している。

久しぶりだね、ネモ君。


「アトランティス人は不滅だよ。彼らの志は、私が受け継いだからね」
 ―ナディアに対し持論を展開するガーゴイル

その動機・思想は、歪んだ人道主義。
ネオアトランティスが人類を管理しなければ愚かな人類は、滅びると主張している。
これに対し、ナディアは、「愚かなアトランティス人は自分たちの手で滅んだ。それでも人類は滅びていない」と反論したがガーゴイルは、アトランティスの志を引き継いだ自分が生きているから滅んでいないのだと真っ向から主張を曲げなかった。
(『天空の城ラピュタ』のオマージュか)

またナディアからはしばしば「あなたは人間じゃないわ」となじられるが「私をあの愚かな生き物と同じにしないでくれ」と答えている。
しかし結論から言えば、ガーゴイルは、人間でありアトランティス人ではなかった。

「それが人間の優しさであり、いい所だ!」
「いいや君と同じ愚か者だよ」
 ―ジャンの行為に対するネモとガーゴイルの主張

科学を万能と信じているスタンスは、もう一人の主人公であるジャンと近しい。
それを端緒に現わす例として「人類の夜明けはもう近い!」は、二人が共に何度も発した台詞である。
このためしばしばジャンは、ガーゴイルの振る舞いに複雑な反応を示した。
またガーゴイルもジャンの優しさ、純真な行動に感心する素振りを見せつつ、愚かな人間の特徴だと唾棄している。

翻ってジャンが科学万能論を振りかざすとナディアは、ガーゴイルを連想して嫌悪した。
ナディアは、科学万能論に対して「何でも自分の思い通りにできる」という発想が憎悪の対象になっている。

このガーゴイルの思想は、序盤では人工的に1年中咲き続ける花畑という形で登場したが終盤には、人間はアトランティス人が作った奴隷であるといった発言や洗脳装置で操られるネオ皇帝とナディアという最悪の展開を見せた。
生命すら科学で左右できると信じたガーゴイルだが、ネオ皇帝が自力で洗脳を解き、機械の体の電源を落とされても執念で身体を動かすのを目撃すると「意志の力が科学を凌駕した」と持論を否定する現象に狼狽している。

青空ガーゴイルおじさん


人間をアトランティス人が作ったから自分の所有物であるというのが一貫したガーゴイルの主張である。
本編で触れられない裏設定?では、家族を人間に殺されたことが仄めかされており、仮面の裏には、この時に負った傷があるらしい。
つまり人間を嫌っていることが自分が人間であって欲しくないという願望に繋がり、危険な人間を誰かが管理しなければならないという使命感に結びついたものと考えられる。

これは、洗脳されたネオ皇帝の「人間は修正不能な欠陥品」という形で代弁された。
対するナディアは、「そのアトランティス人が自身の過ちで滅びた」と反論するも平行線に終始している。

また洗脳されたネオ皇帝は「アトランティス人が人間に受け入れて貰えるはずがない」と主張している。
これもタルテソス王国から旅に出たところで人間に家族を殺されたガーゴイルの体験が反映されていると受け取れる。
しかしネモは、最後に「たった二人の異星人に何ができる。この星はもう君たちのものだ」とこれまでガーゴイルに非協力的だった内情を吐露している。

こうして振り返るとガーゴイルの揺るがない傲慢さ、過剰な自信は科学万能論から始まり、それが人間の欠陥を解決する手段が必ずあるという信念と願望の上に立脚していた。つまり自分が挫折する時は、これらの問題が解決不能であることを証明し、願いが断たれると考えていたようである。
これは、のちに人類補完計画という形で『新世紀エヴァンゲリオン』の骨子となって碇ユイに受け継がれている。人類は滅びず、差別も争いもない完全な生命体になるというガーゴイルの願望をやや歪んだ形?で達成しているといえなくもない。

超時空面々パック


ノーチラス号のネモ船長ことタルテソス国王エルシス・ラ・アルウォールとは、マブダチ(本人談)である。
現にどんなに離れていても二人の会話は「まさか、○○○か!」→「その通りだよ!/その通りだ!」で成立する。
また口癖?が「構わん!」「好きにさせ給え」で互いに似通っている。
(そして二人とも相手を好き勝手にさせている間にピンチに陥ってしまう)

ノーチラス号のネモ船長の個室には、彼本人、妻、息子ビナシス、幼いナディアと長身の男が収められた写真が飾られており、おそらく背の高い男がガーゴイルと思われる。外伝にあたるドラマテープでは、この写真を撮った直後にガーゴイルがクーデターを発動させたことが仄めかされており、その瞬間までネモとは普段通りに談笑していたことが分かる。

人類に対する捉え方、アトランティスの超文明を復活させるという理想を共感してくれなかったことが二人の離別の直接の原因となっている。
またエルシスが王国の外を旅して帰って来たことに触発されて家族を連れて国を出たところで人間に襲われたことがガーゴイルの動機に結びついたことなど互いに影響を与えている。

最終決戦では、洗脳したネオ皇帝とナディアにネモを射殺するように命令し、「君の息子たちの手で君を殺そうというのだ。親友としてのよしみだよ」と決別を宣言した。
対するネモは、彼を説得しようと努力したり、ブルーウォーターの光に入れば死ぬと警告を発するなど最後までガーゴイルを気遣う素振りがあったが警告を無視したガーゴイルに対し、秘密を明かして親友を見送った。

なお、先述の通り彼の身体は被造されたという現人類のものであったが、それにも関わらずかつてのネメシスはタルテソス王国の重鎮にして現国王エルシスの親友という極めて特別な地位にいた男でもあった。ネメシス自身「自分は純粋なアトランティス人である」と心底信じ切っていたことから、少なくとも王国時代で彼が被造人間として扱われた事は一度もなかったと思われるが、当時の具体的な王国の内情についてはあまり語られていないため、彼が(あるいは彼の家柄が)もともとそういう特別な存在として生み出された者だったのか、それとも既に王国ではアトランティス人と現人類の人権的格差など無く、現人類でも場合によっては要職に就く事のできる社会だったのかは不明となっている。

没設定では、ネモの副官エレクトラは、ガーゴイルに送り込まれた刺客というものがあった。
そもそもエレクトラは、ネモが起こしたバベルの塔の自爆で国ごと家族を殺され、自身も生死を彷徨った。
本編では、婉曲した設定がカットされ、ネモに拾われたが真実を知って憎悪と愛情を抱いている。

しばしば部下に責任を擦り付ける場面がある。
ネオアトランティス兵士たちが「サメの餌だ」と話し合っている場面がある。実際にガーゴイルによって視聴者には、理解し難い理不尽な処罰を受ける部下が登場した。
またネオアトランティスの実質的な首領でありながら形式上は、彼もネオ皇帝の部下ということになっているのかわざわざ皇帝を敬っているような演技をしている。しかしそんなネオ皇帝も「操り人形」と侮蔑して平然と殺してしまった。
さらにはガーフィッシュ2型と呼ばれる戦闘衝角を備えた潜水艦を建造し、ノーチラス号に体当たりさせるなど部下に死を厭わない命令を与えている。

そんな暴虐な態度のせいか本編終了後の劇場版では、ネオアトランティスの残党たちが登場するが「世界征服に拘った愚か者」と非難されている。
ガーゴイルの歪んだ理想には、部下の多くも共感し得ないものだったらしい。

余談

部下への指揮の合図や装置の作動はフィンガースナップ1つで行えるが、常に手袋をしているはずなのに綺麗に音が鳴らせることがしばしば突っ込まれている。

本編での初登場は6話からであるが、中盤で無人島編を挟んだせいか登場回数は39話中13話と意外に少ない。

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ふしぎの海のナディア ナディア・ラ・アルウォール 冬月コウゾウ 仮面

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