概要
1936年8月7日生まれ。埼玉県さいたま市岩槻区(旧・岩槻市)出身。最終所属は東京俳優生活協同組合(1961年~没時)。
ハスキーなバリトンボイスが特徴で、その声は女性のようなエフェクトに似る。アニメ作品『サザエさん』のフグ田マスオや、『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさんなど、成人男性や中高年の人物を中心に、温厚な善人キャラから陽気な悪役キャラまで、様々な役を演じる。
2011年に『日常』の予告ナレーションを担当して以来しばらく新規の役から手を引いていたが、2019年のアニメ『浦島坂田船の日常』にて校長先生役を演じ話題となった。
2019年8月5日にフグ田マスオ役とジャムおじさん役を卒業することを発表、フグ田マスオ役は田中秀幸、ジャムおじさん役は山寺宏一が引き継ぐことになった。ちなみにマスオ役の増岡は『ウルトラマンレオ』第50話でウルトラマンキングの声を演じているが、三代目マスオ役を演じる田中はウルトラマン・ザ・ネクストや『ウルトラマンメビウス』以降のゾフィーの声を演じており、ネット上ではキングからゾフィーになるとネット上で話題になった。
各番組卒業後はゆったり趣味を満喫するつもりだったそうだが、『有吉くんの正直さんぽ』のナレーションだけは、スタッフからの懇願もありしばしの休業の後に復帰。増岡にとっては最期に担当した仕事となった。
2020年3月21日午前2時53分、直腸がんのため永眠。享年83。
また、この三週間後には同じく声優の藤原啓治も癌で亡くなっており、このベテラン声優の相次ぐ訃報は日本中に衝撃を与えた。
経歴・活動
当初は、舞台美術家を志望しており、舞台美術や舞台装置に関する仕事に就いていたが、後に劇団員のオーディションに合格したことなどを機に、役者に転向。
その関連でアフレコの仕事に携わったことを機に、声優としてのオファーが増えてからも、テレビドラマや特撮ドラマなどで、役者として顔出しで出演している。
声優・俳優として活動する傍ら、役者としての経験で得たことを活かし、学校や自治体からのオファーを受けて講演活動も行うほか、後進の育成にも力を入れている。
人物
私生活では、自家製の味噌を作るのが趣味で、民放のトーク番組やインタビューにおいて、味噌造りへの深い造詣を熱く語ったり、自ら著書を出版したりするほどである。
主な出演作品
アニメ
フグ田マスオ(2代目)※『サザエさん』 | ジャムおじさん(初代)『それいけ!アンパンマン』 | ジェロニモ・ジュニア『サイボーグ009(1968年版)』 |
チャッピー『南国少年パプワくん』 | 亀仙人(2代目)『ドラゴンボールシリーズ』 | 佐倉十朗『エスパー魔美』 |
岡防衛長官『超電磁マシーンボルテスV』 | 牛五郎『はいからさんが通る』 | ディック・ルムンバ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』 |
イラストが無いもの
『デビルマン』魔将軍ザンニン
『スター・ウォーズ ドロイドの大冒険』ヨルポ・モグ
『超電磁マシーンボルテスV』ド・ズール
『タッチ』浅倉俊夫
『魔法のプリンセスミンキーモモ』王様
『ウルトラスーパーデラックスマン』片山
『ホワッツマイケル』伸之助
『勇者警察ジェイデッカー』ピエーロ
『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』アンジェラ青梅
『アニメ神頼みシリーズ』ナレーター
『ミラクルサイキッカーSEIZAN』牧師(神父)
特撮
『ビーファイターカブト』石貝侍従ドード