CV:増岡弘(ナレーターも兼任。ただしOPのクレジットでは伏せられている)
概要
ガオレオン・ガオコンドル・ガオソーシャーク・ガオバッファロー・ガオジャガーの5体のゴッドパワーアニマルが合体した百獣の神で、1000年前のガオレンジャーと共に戦った先代のガオキングである。
他の精霊王とは異なり人語を話し、自らの意志で行動する。テトムからは「荒神様」、ガオシルバーからは「千年の友」と呼ばれている。
1000年前、当時のオルグのボス・百鬼丸との戦いで敗北、消滅しており、現代では当初霊体として登場していたが、後に復活。
狼鬼となったシロガネ(大神月麿)に呼びかけるなど陰ながらガオレンジャーたちを見守り支えている。
時空を超えることも可能なようで、別次元の世界が舞台の劇場版にも登場。この時のみガオシルバーが搭乗してガオナイトを援護した。コクピットには光背のような意匠があり、仏像のように座禅を組むことで操縦する。
右腕のガオソーシャークのノコギリで敵を横に斬る「神獣荒神剣」という技を持ち、頭の角を取り外してパワーボウという弓として用いる。必殺技は、パワーボウに矢のようにつがえた右腕のノコギリから相手を追尾する光の矢を放つ「天誅・パワーアロー」。ガオキングのアニマルハートと同種の必殺技「ゴッドハート」も使える。
また、ガオキング同様にフィンブレードも使えるようだが、玩具版のみの設定に終わっている。
海外版『ワイルドフォース』での名称はアニマスメガゾード。パワーアニマル達の先祖という設定となっている。
風太郎
演:有岡大貴
ガオレンジャーのもとに現れた謎の少年。現代に蘇ったガオゴッドが変身した姿である。
この姿でウラによって殺された岳たち4人を黄泉の国で蘇生へと導いた後に自身も現世に蘇ったのだが、なんと当初は記憶喪失となっていた。名前は赤い風船を見てとっさに考えたものである。
しかし、テレビのニュースを見るうちにガオレンジャーは地球を守る存在であるはずなのに、肝心の人間は地球環境を壊し続けている矛盾をメンバーに指摘する。1000年の内に何もかもが変わってしまった事を嘆いている所にラセツによってある場所に連れていかれる。そこは文明の利器が打ち捨てられたゴミ山で、そこにはまだ使えるものも散乱していた。ラセツによって「人間が文明の営み故に地球を壊し続け、オルグはそんな人間に捨てられた品から生まれた。そんな人間達を守る必要があるのか」と吹き込まれ(嘘は言っていない)、人間に肩入れする必要はないと確信した様子を見せると共に、自分の意志でオルグに加担するようになってしまい、ガオレンジャーからパワーアニマルの力を借りる権利を剥奪してしまった。
その後、千年の友である月麿をパワーアニマルの世界へ連れて行こうとするが、月麿はこれを拒否、ガオレンジャーはパワーアニマルの助けもないまま、生命を守る為に必死に戦っていると説得される。
彼の説得に心動かされると、ガオハンターブルームーンに助力した。
そして今回の件は「人は過ちを犯しつつも、この星を守る力を持ちうる。それを自覚してこそ真のガオレンジャー」だという事を気づかせるための試練だった事を明かし、パワーアニマルの力を借りる権利をガオレンジャーに再び託した。
記憶を取り戻した後も本人の希望でガオレンジャーとは対等に接している。
演者の有岡氏は当時子役で、現在はHey!Say!JUMPで活動している。昨今のジャニーズ事務所は肖像権の厳格さで有名だが、今作は有岡氏のジャニーズ入所前の作品であるため、配信媒体では普通に放送されている。
余談
当初玩具は懸賞品として登場し、後に一般で販売された。
実は劇中で彼が単身でオルグを倒した場面は劇場版しかない。テレビ本編では百鬼丸に敗北した回想に加え、ガオハンターと二体がかりでもラスボスのセンキにあっさりやられてしまい、「百鬼丸にさえ敵わなかったお前に何が出来る」と罵られる始末と、神様なのに散々な扱いであった。
とはいえ、精霊王はあくまでもガオの戦士が搭乗することで最大限に力を発揮できる特性を持っており、本編での戦闘ではいずれも戦士が乗らなかった上、魔笛オルグ以外の対戦相手が異様なまでの強敵揃いだったことも大きい(劇場版での戦闘ではガオシルバーが搭乗していた)。
また、前述の通り岳たち4人を生き返らせたり、最終決戦ではテトムとの協力でオルグを産み出すマトリックスの地獄の穴を封じるなど、サポート面では決して小さくない活躍を見せている。
声を演じる増岡氏は『五星戦隊ダイレンジャー』のハニワ腹話術師以来8年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となったが、以降縁に恵まれぬまま2020年3月21日に亡くなった為、今作が最後の特撮出演となった。
風太郎を演じた有岡氏は牛込草太郎/ガオブラックを演じた酒井一圭氏と紅白で再会を果たしている。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー 戦隊ロボ パワーアニマル
大獣神:同じく神。その為上から目線な態度なのも共通している。
ゾフィー:サポート面では決して小さくない活躍を見せていたが、単身での成果に恵まれなかったものつながり。こちらは後にリベンジする形で見せ場を与えられた。