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ガオキング

がおきんぐ

ガオキングとは、特撮テレビドラマ『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場する巨大戦力の一つ。
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猛獣達はその聖なる肉体を1つに重ね、巨大なる精霊の王が生まれます!


スペック編集

全長60m
全幅34m
重量5,000t
出力2,000万馬力(通常時) / 4,000万馬力(ソウルドライブ時)
スーツアクター日下秀昭
テーマソング「百獣合体!ガオキング」(水木一郎

概要編集

Quest2から登場するガオレンジャーのパートナーである5体のパワーアニマルが、「百獣合体」することにより完成する精霊王の一体。

本作の1号ロボに相当し、全篇を通して主力として扱われている他、作中における全ての百獣合体の基本形ともいうべき存在であり、後述する合体のバリエーションは設定のみのものも含めれば優に二桁に上り、理論上ではさらに多数となる。



特徴・性能編集

攻防の両面にバランスの取れた性能の持ち主であり、右腕のガオシャークの硬い鼻先を叩き込む「シャークショット」、左腕のガオタイガーの頭部でパンチを炸裂させる「タイガーアタック」ガオバイソンが変形した脚部で蹴りを決める「バイソンキック」など、素の状態でも様々な格闘技を駆使することができる。


また、ガオシャークの尾びれが変形した長剣「フィンブレード」も装備しており、使用する際にはガオキングの顔も憤怒の形相を浮かべるという特徴的な演出が挟まれる。その名の通り、斬撃において抜群の効果を発揮する武器であるが、一度だけブレードを振るってビームを放つ「怒涛一閃・サージングアロー」を繰り出したこともあり、即興の技ながらも巨大オルグ魔人を撃破するほどの威力を見せつけた(※)。

このサージングアローも含め、ガオキングの必殺技はガオソウルを利用した光線技であることが多く、物語初期には各部のパワーアニマルの口から一斉にガオソウルの光線を放つ「天地轟鳴アニマルハート」を用いていた他、強化復活後には後述のソウルバードの力も加えた「天地轟鳴スーパーアニマルハート」を新たに使用。

この他にも、逆立ちした状態から放つ「天地逆転リバースアニマルハート」や、OVにて披露した「スーパー戦隊魂」を込めてのスーパーアニマルハートなどといった派生技、ガオハンターとの連携でエネルギー弾を炸裂させる「獣神一体アニマルバースト」のような合体技も存在する。


基本的には、合体の際にガオライオンの額を通してガオレンジャーを体内に取り込む形で一体化し、コックピットに相当する空間に獣皇剣をセットすることで、ガオレンジャーからの意思を受けて操縦されるが、変形合体自体はガオレンジャーがおらずとも問題なく行えるようで、作中でも最終決戦に際してガオライオン達が自らの意思でガオキングに合体したこともある。

また、ガオキングも含めた精霊王は強力な力を行使できる一方で、その力がガオライオンなど、合体の中核を担うパワーアニマルに集中し著しい負担を強いるため、物語中盤以降は新たに誕生したガオの心臓こと「ソウルバード」が、コックピットとして一体化(ソウルドライブ)することにより、その真価を十全に発揮できるようになった。

この合体時の負担による消耗だけでなく、敵の能力で操られやすいというのもガオキングの弱点であり、作中でもOVを含めれば3度も敵に操られ、利用されるという失態を演じていたりする。また操られている訳ではないものの、ヤバイバテトムを人質に取られた際にダンスやムーンウォークを強要されたこともあった。


(※ これ以外にも、てれコロコミック掲載の漫画『百獣戦隊ガオレンジャーVS秘密戦隊ゴレンジャー』では、バリドリーンに乗って放つ「ハリケーンブレード」という連携技を使用したこともあった)


百獣武装編集

ガオキングを始めとする精霊王は、状況に応じて他のパワーアニマルを換装する「百獣武装」が可能であり、これによって様々な状況に対応することができる。スーパー戦隊シリーズにおいて、それまでも限定的な形で採り入れられてきたマルチ合体の要素を、本格的に導入した最初のケースでもあり、以降のシリーズ作品における先鞭をつける格好となった。


映像作品登場分編集

  • ガオキングソード&シールド

前後に分離したガオエレファントを武装した形態。右腕に伸縮自在の「エレファントソード」、左腕に「エレファントシールド」をそれぞれ装備しており、高速回転しての連続斬りを得意としている。

蛇腹剣のように長く伸ばしたエレファントソードで、敵を袈裟懸けに斬り裂く「豪力両断イビルクラッシャー」が必殺技である。


  • ガオキングスピアー

右腕をガオジュラフに換装した形態。ガオジュラフの頭部に、鋭いヘッドギアパーツが装着されることで「ジュラフスピアー」となり、防御力の高い敵にも有効打を与えられる突貫力を発揮する。

ジュラフスピアーの先端を射出し、勢いよく伸ばしつつ敵の身体を貫く「悪鬼貫徹ネックスラスト」で勝負を決める。


  • ガオキングダブルナックル

両腕をガオポーラーガオベアーに換装した形態。

右腕の「ポーラーナックル」、左腕の「ベアーナックル」によるパンチ力は、通常の3倍にまで達するほど強力であるが、のみならず口内の砲口からは冷凍光線火炎光線を発射可能な他、強力な電磁波さえも弾き返す働きを持つ。

前述した2つの光線を同時発射する「氷牙炎滅ベアーストライク」も必殺級の威力を発揮するが、その出力の高さゆえにガオライオンに消耗を強いる形態でもあり、結果としてこれが「ガオの心臓」の確保のきっかけともなった。


  • ガオキングアナザーアーム

両腕をガオハンマーヘッドガオウルフに換装した形態。

ガオキングとガオハンターがダメージを負った際、互いに無事だったパワーアニマル同士を即興で合体させたもので、初合体の際には当然のごとく名前もなかったため、ガオレッドがこれまた即興で「バージョン違いガオキング」と呼称。最終的に2度目の合体の際にナレーションによる命名で上記の形に落ち着いたという経緯がある。

ガオマジロをボウリングの球に見立て、回転を加えつつ投擲を決める「超速回転トルネードガオマジロスピン」が必殺技である。


  • ガオキングスピアー&ウルフ

上記のアナザーアームの状態から、さらに右腕をガオジュラフに換装した形態。

やはり即興での合体形態であり、悪鬼貫徹ネックスラストで墓石オルグに止めを刺そうとするも反撃に遭ってしまう。


  • ガオキングクロスホーン

左腕をガオディアスに換装した形態。ガオディアスの一対の枝角が、大型のハサミ「ディアスシザース」として機能。見た目通り敵を挟み込んで動きを封じることも可能であるが、どちらかと言えば邪気の浄化や、枝角と同形状の拘束具を出現させての拘束、それに傷ついたパワーアニマルの治療・修復など、補助的な役割で使われることが多い。

必殺技の「清輝顕現バブルキャプチャー」も、巨大なシャボン玉で敵を封じこめ浄化するという、前述した用途に準じた効果を発揮する。


  • ガオキングスピアー&シールド

ソード&シールドの状態から、さらに右腕をガオジュラフに換装した形態。

猛獣使いオルグに操られた状態で披露したもので、その都合上必殺技も「正義貫徹ネックスラスト」と、実況役のヤバイバによって読み上げられている。


  • ガオキングスピアー&ナックル

スピアー&シールドの状態から、さらに左腕をガオベアーに換装した形態。

これまた猛獣使いオルグに操られた状態での百獣武装であり、左腕を相手に叩き込む「ガオキングラリアット」、火炎光線を放つ「ベアーストライク」を単独で披露した他、同じく操られたガオマッスルストライカークロスホーンと連携して「氷牙炎滅ベアーストライク」を繰り出してもいる。


  • ガオキングストライカー

下半身をガオライノスガオマジロに換装した形態。

機動力・キック力が大幅に向上し、地上を高速で走行することができる他、それまでは対処困難であった攻撃も難なく回避できるようにもなった。

ガオマジロをサッカーボールに見立て、ドリブルの後左足で勢いよく蹴り飛ばす「強蹴一閃ライノシュート」が必殺技。

シルバー追加後のオープニング映像にも最終回まで登場した。


設定のみ編集

上記の他にも複数の百獣武装形態が考案されており、その一部は放送終了後に刊行されたムック本『スーパー戦隊アートコレクション 戦隊ロボ編』(メディアワークス)にて掲載されたことがある。

以下、それらの設定のみの武装形態について触れていくものとする。


  • ガオキングソードマスター

ガオピーコックを背面に武装した形態で、「剣豪」の異名を取る。

ピーコックの翼が、光背を思わせる形に配されているのが特徴で、これらの翼は分離することで長短2種の剣の他、鎌や三節棍としても活用される。


  • ガオキングヴァーリトゥーダー

ガオキングソードマスターの両腕をガオベアーとガオポーラーに、下半身をガオライノスに換装した形態。

上記ソードマスターとはピーコックの翼の配置が逆転している他、右足首にはガオコブラが収まっており、その二つ名も「格闘王」とされている。


  • ガオキングアクアダイバー

ガオマンタを背面に武装した形態。

右腕にはエレファントソードと同様のスタイルで、マンタの尾部が細身の剣として装着されている。


  • ガオキングブーメランアーム(仮)
  • ガオキングドリルアーム(仮)
  • ガオキングアイスソードアーム(仮)

いずれもガオキングの右腕を換装した形態で、上からそれぞれガオスワロー・ガオモール・ガオペンギンが腕へと変形する。この3体のアニマルは武装形態だけでなく、中型の戦士「ガオマーキュリー」への3体合体ギミックも併せて考案されていたことが確認されている。


備考編集

「5体のアニマルが合体する」という基本的な骨子は当初から一貫しているものの、逆に言えばそれ以外の部分については様々な紆余曲折を経ているのがガオキングであり、当初のデザイン案では後のキュウレンオー(『宇宙戦隊キュウレンジャー』)にも通ずる、腕にも足にも変形可能なアニマルが四肢を構成するというものであった他、「野獣王」と仮称が付された案では胴体がホーク、両足がライオンとパンサー、両腕がシャークという、決定稿とは大きく異なる構成も模索されていた。

そうしたデザイン案の中には、構成するパーツをアニマルに限定せず、アニマルを輸送するトレーラーを含むという、決定稿からすると思い切ったものも存在し、このトレーラーがやがてバイソンのモチーフを含む形とされ、そしてより有機的なラインも取り入れる形で決定稿に至る格好となった。その過程で最終的にトレーラー形態は事実上オミットされたものの、ガオバイソンの変形過程の一形態である「タンクモード」にその名残が見られる。


スーパー戦隊レジェンドウォーズ』では、ガオレッドのレジェンドカードとビクトリーカードのスーパースキルで登場。レジェンドは天地轟鳴アニマルハート、ビクトリーはガオレンジャー6人による破邪百獣剣→ガオキングのシャークショット→タイガーアタック→天地轟鳴アニマルハート→天地轟鳴スーパーアニマルハートを放つ。


関連タグ編集

百獣戦隊ガオレンジャー

戦隊ロボ 精霊王(ガオレンジャー) パワーアニマル


199ヒーロー大決戦』:2011年公開の映画作品。クライマックスの歴代戦隊ロボの揃い踏みにて、チェンジロボオーレンジャーロボとの連携を披露している。


機界戦隊ゼンカイジャー:スーパー戦隊シリーズの第45作目。同作の戦隊メンバーの一人として、ガオキングをモチーフとしたゼンカイガオーンが登場する他、ガオキング自体もステイシーザーが召喚する形で作中に登場している。


百獣鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。公式な言及こそなされていないものの、デザインモチーフとしてガオキングが採用されていると指摘する向きもある。


歴代1号ロボ

タイムロボガオキング旋風神

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