「こりゃあヤバイバ!」
声:坂口候一
スーツアクター:中川素州
概要
ひょうきんな性格でピエロのような姿のデュークオルグ。劣勢に立つと「これ(こいつ)はヤバイバ!」という口癖が出る。
長剣にもなる2本のナイフを武器とする二刀流の使い手で、剣術に長けたガオイエロー(鷲尾岳)を(一方的に)ライバル視しているものの、岳からは全く相手にされていない(寧ろ、ガオレンジャー全員から「弱い」と低く見られている)。それでもイエローの力は認めており、「オルグになれ」と言ったことも。
ツエツエ同様に変装する事も出来るが、大抵、人間に変身するというよりもヤバイバ自身が人間の服装をまとうといった趣である。一応、バス運転手に変装した際には人間の姿に変身できている(目元にピエロを思わせるペイントが残っているが)。
また、人間の世を乱す存在ではあるが、どこか人間界を楽しんでいる節があり、好きな本は純文学らしい。その割に知能が低いと思わしき面があり、『飛んで火に入る夏の虫』の『夏の虫』がなかなか出てこず、アブラムシ、カブトムシ、サナダムシ、水虫等と言い間違えている。(余談だが某動画サイトでそのシーンがある。Quest.27が配信された際には他作品のキャラ二人のやりとりを彷彿とさせるコメントがされていた)
後述する様に墓を踏みにじったりと悪役らしさを見せることもある一方、組織がほぼ壊滅した終盤ではだいぶしおらしくなっており、とある事情で釣竿を入手する際には泥棒をするわけでもなく、きちんと相応の対価(消費税込み)を支払って購入するなど筋は通していた(しかも怪人態のままで購入している)。
なお、ムーンウォークも得意という意外な一面を持つ。
quest27で千年邪気を取り込んだ事で装甲ヤバイバにパワーアップ。シルバーに折られたツエツエの杖を呑み込んだ事でオルグシードを吐き出せるようになるも、ウラが倒されたことで元に戻ってしまった。壊れた杖は修復した状態でどこからともなく取り出しているが、一体どこから出したのかは不明(どうも臭っていたようだが……)。
ハイネスデュークに対しての忠誠心は薄いが、相棒であるツエツエとは(一度出し抜こうとしたことこそあれど)、同じ苦労を味わっていることから想いが深く大事にしている。
現にQuest42でツエツエがラセツに使い潰された時には、ラセツに対して激しい憤りを見せ、彼女が復活するまで、一人マトリックスで寂しがるシーンが見られる。
最終回でツエツエと共に崩壊するマトリックスに巻き込まれたが、奇跡的に生きており、Vシネマ『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』で生き残りとして登場。最終的にガオレンジャーと地球忍者に敗れ揃って2人揃って爆死する際も「ツエツエ!あの世でも一緒になろうなぁあああっ!!」とツエツエへの思いは相変わらずだった。
Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、月形剣史(ドクター・ケンプ)の墓を踏みつけた為、墓参りに来ていた天宮勇介が「貴様ぁ…その足をどけろぉ!!」 と激昂。レッドファルコンに変身して撃退される。番場壮吉には、変身前にもかかわらずツエツエと2人がかりでも相手にならないほどあしらわれていた。
フォローしておくとこの時のヤバイバは角が金色に輝き、ガオレンジャーを追い詰めるほどに強くなっている。
余談
名前の由来は『刃』+『ヤバイ』+『茨木童子』だと思われる。
伝承の鬼が名前の由来となっているのは他のハイネスデュークと同様だが、実はデュークオルグの中では唯一。彼がウラ撃破後に度々次期ハイネスの座を狙う様子(いずれも叶わなかったが)を見せたことに加え、終盤オルグ陣営にて重要な役割を果たしたことを踏まえると、本作の幹部では唯一彼が全話皆勤で登場したのは奇縁を感じる。
声を担当した坂口氏は本作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。また、2年後の『爆竜戦隊アバレンジャー』ではアヤメガネズミの声を担当した。ちなみに最終話ではスーツアクターを勤めた中川氏と一緒にモブとして顔出しもしている。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) デュークオルグ ピエロ
EVA初号機:パワーアップしている状態の頭部の外見がそっくり。