「ネーズチュー!」
概要
ミケラが菖蒲、眼鏡、ネズミの3つのモチーフを融合させて作り出したトリノイド第11号。眼鏡を掛けた鼠の頭部を持つが、目の部分を良く見ると菖蒲の花に乗っかった鼠の尻に当たる箇所に付いている。頭頂部には更に菖蒲の雄しべと雌しべに当たるパーツが有る他、
首周りには菖蒲の花弁があり、その内の左胸のそれに自身の製造ナンバーである「11」の刻印が見られる。
また、胴体も菖蒲の幹を思わせる鎧で覆われ、胸部にも眼鏡の胸当てがある。そして両腕にもフレームの赤い眼鏡が付いており、戦闘ではこれを武器として使う。
因みにネズミらしく「ツュ」(「梅雨」ともかかっている)、「~チュ」が口癖。
巨大な眼鏡から放つ「メガネビーム」で人々の頭上に菖蒲を咲かせてその力を利用し、太平洋の梅雨前線を日本列島上空に集める事が出来る。
劇中ではこうして無数の梅雨雲を固い梅雨前線山脈へと変化させ、激しい噴火を起こす事で人々を大混乱に陥れようと目論んだ。
戦闘では両腕に装備した眼鏡のフレームにエネルギーを溜め、一気に放出する「グラサンビーム」を放つ他、鋭く尖ったの歯による噛み付き攻撃も高い攻撃力を持ち、素早い動きで相手を翻弄する等、ネズミらしい戦法を得意とする。
活躍
第17話「戦場のアバレかっぽれ」
某所にある神社で偶然居合わせたスケさんの頭部にメガネビームで菖蒲を咲かせると、其処へ駆け付けたブラック以外のアバレンジャー3人と交戦する。
両腕に装備されたフレームを武器に3人を圧倒する中、そこへアスカも遅れて参戦するが、スケさんのカッポレを見た所為でエヴォリアンに襲われた子供の頃を思い出し、戦う意味を忘れてブラックへの変身能力を失ってしまう。アスカがその事に惑っている内にアヤメガネズミは姿を消すのだった。
撤退後に街へ繰り出すと、大勢の人々の頭上に菖蒲を咲かせていき、その影響によって上空に呼び寄せた梅雨前線を山脈に変える。
其処へ駆け付けたアバレンジャーを梅雨前線山脈の大噴火で攻撃し、街を混乱に陥れるが、「スケさんのカッポレは戦時中の兄弟を慰める為に踊ったもの」だと知って奮起したアスカはブラックへの変身能力を取り戻す。
一方、アヤメガネズミは作戦の総仕上げとして梅雨前線山脈を逆さに落とす「梅雨前線山脈逆さ落とし」より、アナザーアースを崩壊させようとする。
だが、其処へ再起したブラックが参上。同時にアバレンジャーにバーミア兵を一掃された挙句、両腕のフレームで攻撃するもブラックの攻撃に怯み、4つのダイノウェポンを合体させたスーパーダイノボンバーのスーパーダイノダイナマイトを受け倒される。そしてアヤメガネズミの爆散と共に、人々の頭上の菖蒲と梅雨前線山脈も消え去るのだった。
直後に降り注いだ、ジャメーバ菌を含む雨を爆散した破片が浴びた事で上記の台詞と共に再生巨大化を果たす。
巨大戦ではアバレンオーを両腕のフレームとグラサンビームで攻撃するも、アバレンオーはステゴスライドンを爆竜コンバインした事により、アバレンオースライドンへと変形。スプラッシュインフェルノでブラックが津波を巻き起こし、それに乗って繰り出される爆竜必殺スライダーアタックを喰らい、アヤメガネズミは爆散した。
第30話「最凶!アバレヴォリアン結成」
シャークルマーガレットやテンサイキックと共に復活し、邪命戦隊エヴォレンジャーを結成。アヤメガブルーを名乗るのだが、エヴォリアンを乗っ取ったアバレキラーが乱入し、バトルロイヤルの末に瞬殺される。
余談
モチーフは上記の通り菖蒲と眼鏡とネズミであり、劇中でミケラが使用したカラーはそれぞれ菖蒲がアヤメ科前線エキス入りムラサキ梅雨色、眼鏡がUVエキス入り丸メガネ色、そしてネズミが齧歯目ネズミ科ネズッチュエキス入りネズミチーズ色。
声を演じた坂口氏は『百獣戦隊ガオレンジャー』のヤバイバの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』での同役の出演を含めて3年連続となった。また、翌年の『特捜戦隊デカレンジャー』ではパウチ星人ボラペーノの声を担当した。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー 邪命体エヴォリアン ミケラ トリノイド
トリノイド製造番号
10号.シャークルマーガレット→11号.アヤメガネズミ→12号.ヤツデンワニ
ズ・ダーゴ・ギ:『仮面ライダークウガ』において、同じく11号のナンバーを冠するライダー怪人。
恋煩い忍者チューピッド:昨年に登場した、ネズミ繋がりの戦隊怪人。ちなみに中の人は、ミケラの人と同じである。