「天才は、忘れた頃にやって来るのだ!」(第11話)
概要
ミケラが甜菜、犀、超能力の3つのモチーフを融合させて作り出したトリノイド第3号。学者の帽子を被り、目にゴーグルを着けた犀の姿を持ち、胴体もメタリックな鎧で覆われた外見である。植物モチーフたる甜菜の意匠も両肩に実、手首に葉という形でそれぞれ見られる。
初登場こそ第11話だが第1号のドラゴンドラン、第2号のヒルリンドウに次いで初期に生み出された個体であり、要塞生命体アノマロガリスと共に密かにアナザーアースに送り込まれていたため、ナンバーも若い。
サイキック砂糖大根なる野菜を生み出す能力を持ち、この砂糖大根を口にした人間は何と透視や念動力等の力を持った超能力者となる。人間を超能力者に変えるだけかと思いきや、そこは悪の怪人。サイキック砂糖大根で超能力者となった人間は、テンサイキックの意のままに操られる人形と化してしまう。
このような手口で人間を超能力者に変えて操るだけが能では無く、戦闘ではゴーグルから発射するサイキック光線「サイキックビーム」で宙に舞い上げた相手をあちこちに叩き付ける。更に犀らしく角に相手を引っ掛けて投げ飛ばす「おツノこサイサイ」も高い攻撃力を誇る為、トリノイド第3号の名は伊達ではない。
活躍
第11話「アバレサイキック。ブヒッ。」
入学金無料・授業料100円の学習塾「大天才予備校」を開講し、集めた人々に砂糖大根を食べさせることで彼等を超能力者に変え、意のままに操る。
そうして自ら生み出し、操る塾生達に超能力でアナザーアースに恐怖を巻き起こさせ、アナザーアース侵略のために必要な悲しみの涙を日本全国で流させようと目論む。
ちなみに学習塾は全国に108も展開する程になり、総勢45万人の塾生が集まる結果となったのだから、作戦が成功すればアナザーアース側に壊滅的な被害が及ぶのは火を見るよりも明らかである。
しかし、今中笑里と学校のテストで最下位を争う彼女の友人の小松若菜が急に頭が良くなり、落ちた消しゴムを念力で拾う姿を彼女に目撃されて怪しまれたところから計画に綻びが生じ始める。
笑里の話を受けて塾生に変装した凌駕達3人が彼女と共に学習塾に潜入して来ると、自ら正体を現して変装を解き、塾生達を操って笑里に砂糖大根を食べさせてしまう。
ブラック以外のアバレンジャーとの交戦で角を叩き折られるも、次々と戦う場所を変え、呼び寄せた塾生を攻撃できない3人を翻弄する。
やがて場所を廃墟に変えると共に、アバレンジャーを塾生の幻影で攻撃するが、笑里にアバレイザーでゴーグルを切り付けられる。
確かに笑里は砂糖大根を口にしたが、「飲み込みが遅かった」ために効果が無く、操れていなかったのだ。そうとは知らぬまま彼女に一芝居を打たれた挙句、塾生達の洗脳を解かれてたに形勢は逆転。そのままアバレンジャーの反撃と笑里のアバレイザーの射撃に怯み、ダイノダイナマイトを受けて倒される。
直後に降り注いだ、ジャメーバ菌を含む雨を破片が浴びた事で再生巨大化する。
巨大戦では両手の間に作り出して飛ばすエネルギー弾でアバレンオーを攻撃するが、自慢げに喋った上記の台詞がアバレンジャーの戦闘意欲を逆に向上させる結果になってしまい、最期は爆竜電撃ドリルスピンを受けて爆散した。
敗北後、笑里も超能力が使えるようになり、その勢いでアバレピンクに変身しようとするが、発音を間違えたために豚(アバレピッグ)に変貌(※見事なタイトル回収となった)。凌駕達からは「もっと勉強しろ!」と言われてしまい、そのまま笑里はしばらくブタの姿で過ごすことになる。
第30話「最凶!アバレヴォリアン結成」
シャークルマーガレットやアヤメガネズミと共に復活し、邪命戦隊エヴォレンジャーのテンサイエローとなるが、エヴォリアンを乗っ取ったアバレキラーによって瞬殺される。
余談
モチーフは上記の通り甜菜と犀と超能力だが、他にも学者や教育者も含まれる。
尚、ミケラが制作の為に使用したカラーはそれぞれ甜菜がアカザ科楽々エキス入り砂糖大根色、犀がサイ科ゴーグルエキス入りライノス色、そして超能力が超感覚エキス入りエスパー色。
笑里の妄想の産物であるアバレピンクの登場は第38話までお預けとなる。
演じた森尾氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー 邪命体エヴォリアン ミケラ トリノイド
トリノイド製造番号
2号.ヒルリンドウ←3号.テンサイキック→4号.バクダンデライオン
バラタランチュラ:『超力戦隊オーレンジャー』に登場する、同じく塾の子供達を狙った作戦を展開した怪人繋がり。こちらは物理的に子供達を操ろうとした。
洗脳忍者ジュクキノコ:『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場する怪人で、こちらも同じく塾を開講して集まった人間を洗脳していた。