「栄えあるトリノイド第1号の力、今こそ見るが良い」
CV/演:谷口賢志
概要
ミケラがドラゴン、ゴンドラ、蘭の3つのモチーフのイメージを融合させて作り出したトリノイド第1号。赤い竜人を思わせる外見をしているが、両肩と両足には黒塗りのゴンドラ、首周りや両肩、股間の辺りに蘭の花の意匠が備わっている。
邪命神デズモゾーリャ復活の為に巨大な身体を湖の中に造っており、それと並行して出雲蘭と言うビジュアル系の占い師に化け、「必ず願い事を叶える」と銘打ったカードを流行らせた上で、アナザーアースの人々をカードの呪いで操り、そのまま100万人もの人間をデズモゾーリャの生け贄にしよう目論む。
戦闘力もこれまでのトリノイドとはケタ違いに高く、アバレモードのレッド・ブルー・イエロー・ブラックの怒涛の連続攻撃を喰らっても平然としており、キラーとも互角以上に渡り合った。
両目から半径40m以内の物質を跡形も無く破壊する程の威力の光線「ドラゴンアイビーム」を放ち、両手からも火炎状の光線「ドラゴンファイヤーフラッシュ」を発射して辺り一面を紅蓮の火炎地獄にしてしまう。
彼の後に生み出されたこれまでのトリノイド達は、どいつもこいつもふざけくさった性格と態度の連中ばかりだったのに対し、こちらは至って冷徹な性格でシリアス一辺倒のキャラ付けがなされている。
活躍
邪命体エヴォリアンがアナザーアースへ侵攻を開始してから1年の間、カリスマ占い師・出雲蘭の姿でデズモゾーリャ復活の為に暗躍していた。
物語が終盤に差し迫ると同時にアバレンジャーの前で正体を現すと、冒頭の台詞と共に「トリノイド第1号」の名に恥じない驚異的な戦闘力で4人を苦戦させ、アバレキラーとも互角に戦う。
そこへデズモゾーリャに意識と肉体を支配されたリジュエルが乱入し、キラーがリジュエルと交戦している隙に湖へ向かう。
湖に到着後もアバレンジャーを再び圧倒するが、デズモゾーリャの支配を一時的に逃れたリジュエルに逃げるよう促されたキラーが参戦。
アバレキラーが至近距離から放った電撃に怯んだ所へ、5つのダイノウェポンを合体させたスーペリアダイノボンバーによるスーペリアダイノダイナマイトを受け、粉砕される。
彼の敗北と同時に、湖のデズモゾーリャの身体も消滅し、生贄にされた人々も助かった。
その直後、ジャメーバ菌入りの雨を破片が浴びた事で再生・巨大化し、遂に並び立ったアバレンオー、マックスリュウオー、キラーオーの3体と対峙。
最期は全員のダイノガッツを束ねた極大ビーム「爆竜大進撃アタック」を喰らい爆散した。
余談
モチーフは上述の通りドラゴン、ゴンドラ、蘭。他に占い師も含まれる。
尚、劇中で生み出した際の使用カラーはそれぞれドラゴンが西洋秘儀エキス入り炎のドラゴン色、ゴンドラが水の都エキス入り夢見心地色、そして蘭がラン科耽美エキス入りゴシックロリータ色。
製作系列上、ミケラが製作したトリノイドでは封印されてお蔵入りした第0号のサウナギンナンを除けば彼が初号機なのだが、皮肉にも本編に登場したトリノイドの中では最後の登場となった。
上記の通り彼以降に作られたトリノイド達は数字に比例してギャグキャラの印象が強いが、それは単にアナザーアースとの戦いの中でミケラの思考が緩和された為、トリノイド達にもその精神の変化が反映されたからだと考えられる。それが証拠にドラゴンドランの次のヒルリンドウ、テンサイキックもギャグ要素の無いシリアスキャラであり(※テンサイキックは邪命戦隊エヴォレンジャーというギャグ要員に使われたが)、此処から本来のミケラはもっと冷徹な性格と思考の持ち主である事が窺える。
同時にトリノイドも、本来は冷徹でギャグ要素皆無の怪人である事をこのドラゴンドランは差し示していると言える。
声及び人間態を演じた谷口氏は4年前の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』でゴーブルー/巽ナガレを演じていた。
ちなみに創造主であるミケラの中の人は、ゴーゴーファイブにてこいつの声を演じていた。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー 邪命体エヴォリアン ミケラ トリノイド
占い師
ドラゴンマイナソー:恐竜スーパー戦隊第4作目『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場するドラゴン繋がりの後輩怪人。こちらは第1話目に出た1番目の戦隊怪人である。
ヨゴシマクリタイン:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場する周囲にギャグキャラが多い中、数少ないシリアス一辺倒の怪人繋がりで、こちらはラスボスである。
メディア魔術師、コインシャドー:それぞれ10年前と11年後に登場する怪人で、『かつて戦隊ヒーローを演じた役者が、後年の戦隊シリーズで怪人及びその人間態を演じている』繋がり。
ズ・グムン・バ:『仮面ライダークウガ』において第1号のナンバーを冠するライダー怪人。
本編最後の一般怪人
呪扇獣マドーギ←ドラゴンドラン→クラーン星人ジェリフィス