「誰が子供だって!?うぜーんだよ!!」(第37話)
概要
第37話で仲代壬琴に恋愛感情を抱いた黎明の使徒リジェが大人化した姿。口癖は「快感」。
大人化を契機に壬琴を「ミコ様」ではなく「壬琴」と名前呼びし始め、本気で彼と結ばれることを目指すようになる。
スタイル抜群の美人になったが、エヴォリアンの王妃を名乗り他の使徒に対し横暴に振る舞うようになった他、母親にあたるジャンヌをオバハン呼ばわりするなど傲慢な性格になり、敵でありながら可愛らしい少女だったリジェの面影はどこにもない。これまではボスを名乗る壬琴に他の使徒が渋々従っているような状態だったが、以後のエヴォリアンは名実共に壬琴とリジュエルの独裁体制になってしまう。
自分でも理由は分からないものの、地球人の親子愛を疎ましく思っており、悲劇的で親子の絆を裂くなど残酷な作戦を立てている(出生経緯を考えると親子愛を疎ましく思うのは必然であったと言える)。
ワガママな態度は壬琴に対しても同様だが、同時に壬琴の目的を甲斐甲斐しく支える一途な面もあり、次第にエヴォリアンの使命よりも壬琴を何よりも優先するようになっていく。
戦闘もこなせるようになり、3人のアバレンジャーを圧倒することもあった。巨大な杖を落下させる「リジュエルフラッシュイリュージョン」とタロットカードに口づけをして敵に飛ばす「リジュエルボンバーキス」が必殺技。
「不滅」によるデズモゾーリャ復活作戦で壬琴を失うことに堪えられず、作戦を妨害して壬琴を救ったが、「不滅」の影響でリジュエル体内のデズモゾーリャが本格覚醒してしまう。リジュエルの心身を完全に乗っ取ろうとするデズモゾーリャに必死で抵抗していたが、最終的にはデズモゾーリャに完全支配されデズモリジュエルと化してしまう。
リジュエル強化体デズモリジュエル
「我の復活を執拗に邪魔する貴様等を、これ以上のさばらしておく訳にはいかぬ…!」
身長:243cm
体重:240kg
第47話で、ダイノアース側のデズモゾーリャが憑依していたリジュエルの体を心身共に完全支配し、彼女の肉体を戦闘モードへと完全変態させた姿。
リジュエルの全身を白い甲冑で覆い尽くしたような見た目が特徴。
リジュエル以上の攻撃力を持ち、額の赤い装飾からの光弾や胸部から放出する電撃を武器とする。
肉弾戦でもアバレンジャーを圧倒する強靱な肉体を有し、アバレンジャーの武器や技も物ともしない。
ジャンヌ(マホロ)がスパイであることを見破り拘束し、攻防共に優れた力によってアバレンジャーを圧倒し続けたが、アバレキラーが加勢しアバレモードとなった5人の猛攻を受けて形成が逆転。
最後はアバレンジャー5人のダイノガッツを浴びせられ、さらに謎の少女がリジュエルと融合したことで、デズモゾーリャはリジュエルの体から追い出され霊体に戻った。
結末
デズモゾーリャを取り除かれ謎の少女と融合したリジュエルは、マホロの腕の中で本来の姿である赤ん坊になった。
最終決戦が終わった後、本来の両親であるアスカとマホロにより「ミコト」(仲代壬琴が由来)と名付けられ、家族揃ってダイノアースに帰還した。
赤ちゃんになってからも次元の扉を開く能力は健在らしく、『デカレンジャーVSアバレンジャー』ではアスカをアナザーアースへ飛ばした(アスカ曰く「本能的にアナザーアースの危機を感じたため」)。
エンディングではジャンヌことマホロと共に再度アナザーアースを訪れ、宇宙警察地球署で行われたパーティーに参加する。
アバレンジャー本編から20年後を描いた許されざるアバレでは未登場だが、1年前に結婚していることがアスカの口から語られた。
ちなみにこの赤ちゃん(演:中澤共歩)、実際には中澤祥次郎監督の実子である。
謎の少女(カスミ)
実体を持たない謎の少女。容姿はリジェと瓜二つだが、竜人族特有の頬の爪は無い。
名前は特に無いが、便宜上演者の鈴木かすみにちなんで「カスミ」と紹介されることもある。
活発的なリジェとは対照的な大人しい性格。口癖は「本当に良いの?」
アスカとジャンヌの前に時折姿を現し、過去の記憶を断片的ながら思い出させていた。
その正体は、リジェの中に生まれた竜人としての精神体であり、もう一人のリジェとでも呼ぶべき存在(第28話での「あなたは私だけど私じゃない。私はあなただけどあなたじゃない」という発言はまさしくこの伏線だったわけである)。
リジェがリジュエルになった時に逃げるようにリジェから分離した。一時期は存在を保つために伯亜舞に憑依しており、その姿は舞にしか見えなかった。
後に、舞に負担をかけないために実体化したが、そのせいで疲れやすくなっている。以後恐竜やで暮らすようになり、舞からは「お姉ちゃん」と呼ばれ慕われている。
ナナクサルンバによって今中笑里と共にルンバを踊らされた末に羽子板にされてしまったこともある。
マホロがアバレンジャーに送ったデズモゾーリャを倒す方法に記されていた「奇跡の光」は彼女のことを指しており、最後はアバレンジャーのダイノガッツを浴びたリジュエルの体に戻り、デズモゾーリャを追い出して彼女を赤ん坊へと戻した。
備考
劇中で急成長した敵幹部はトラン→トランザ、ブルドント→カイザーブルドント、童鬼ドロップ→龍皇子サラマンデス、マンマルバに続いて歴代5人目だが、女性なのは彼女が史上初かつ唯一の例である。