「俺を倒しても、復活したデズモゾーリャ様が、必ずお前達を倒す…おめでとうございま~す!」
CV:梅津秀行
データ
身長:293cm
体重:279kg
使用カラー:薬膳エキス入り色とりどり春の七草色
サル科ウッキーエキス入りファンキーモンキー色
民族舞踊エキス入り陽気なキューバルンバ色
概要
ミケラが春の七草と猿とルンバの3つのモチーフを融合させて作り出したトリノイド第22号で、本編に登場したトリノイドの中では最後に製作された。
頭部に赤いメガネザルの顔があり、胸部にも同じく鼻輪をした厳つい歌舞伎顔の狒々の顔が付いた外見をしており、首周りや両肩、両腕、両足にも春の七草の葉と花と実の意匠が見受けられる。また、頭部にも猿の両腕と尻尾が生えている他、左腰からも太鼓をぶら下げている。太鼓の面には自身の製造ナンバーである「22」の刻印がある。
ルンバを踊らせた後、被弾した相手を鏡餅、羽子板、年賀状、凧と言ったお正月に関する縁起物に変える「ルンバビーム」で相手を翻弄し、この光線が命中した者は当然ながら手も足も出なくなってしまう。
そしてセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ―――つまり春の七草を使った「春の七草フラッシュ」なる連続攻撃で相手を追い詰め、「日光凶悪猿攻撃」で怒濤の引っ掻き攻撃を繰り出し、極め付けの「お年玉爆弾」で爆発を引き起こす(ただし、爆弾はアバレンジャーが投げ返したため自分で食らった)等、お正月らしい凶悪な攻撃を繰り出して来る。
尚、縁起物に変えられた犠牲者は何故か幸人の整体で元の姿に戻るが、施術される側は相当痛い模様。紙(年賀状)にされた舞に至ってはくしゃくしゃに握り潰されていた。
一度縁起物に変えられた者は、自身が変えられた物に関する技術が上達(凧を上げる勘が戻る、羽根突きの勝敗が決まらなくなる、年賀状の筆が上手くなる等)している。
また、正月のトリノイド故の性質か、自身も門松や鏡餅と言った正月の縁起物に惹かれる性質がある模様。
活躍
邪命神デズモゾーリャの復活記念にミケラから作られたが、デズモゾーリャの不興を買ってしまった為に無理矢理アナザーアースに送り込まれる。
行き先の神社で偶然居合わせたブルー以外のアバレンジャーと遭遇、交戦となるも相手をルンバビームで鏡餅に変えてしまう。遅れて駆け付けたブルーも同様に縁起物に変えようとするが、アバレイザーの射撃に怯んだ為、放屁と共にその場は撤退する。
撤退後は街へ繰り出し、人々をルンバビームで次々と縁起物に変えていく。舞は年賀状、笑里と謎の少女は羽子板、スケさんは凧、横田さんは独楽にされた。他にも、朱塗りの屠蘇器にされた若い女性をはじめとして、大量の人々が縁起物に変えられて道路に散らばっていた。
然し、縁起物に惹かれる自身の性質を利用された為に巨大な門松と鏡餅に誘き出されてしまい、その中に隠れていたアバレンジャーと再戦となり、猿回しで踊らされた挙句に反省させられ、そのままスーパーダイノダイナマイトを受け敗北。彼の爆散と共に、同時に縁起物に変えられた人々も元に戻った。
その直後、ジャメーバ菌を含む雨が降り注ぎ、その雫を爆散した破片が浴びた事で再生巨大化する。
巨大戦ではルンバの大地震で爆竜の召喚を妨害するも、アバレンジャーの雅楽の演奏(しかも、正装して演奏した)で治められてしまう。負けじとアバレンオーを春の七草フラッシュで合体解除に追い込む(この時、アバレンオーは律義に七草フラッシュを全部食らうまで耐えており、しかもご丁寧に七草のテロップ付きであった)が、イエローの(どこで用意したのか、爆竜サイズの巨大土鍋に入った)七草粥によって爆竜は回復し(その際の調理場面とBGMが、他局の某長寿料理番組風だった)、ティラノサウルスの獅子舞攻撃に怯んだ所へ爆竜電撃ドリルスピンを喰らい、上記の台詞と共に爆散した。
因みに彼に縁起物に変えられた犠牲者達は上記の通り、元の姿に戻ると共にその縁起物に関する技術が向上した為、悪の怪人でありながら皮肉にも敗北後、彼は人々から感謝の念を送られたのだった。
余談
モチーフは上記の通り春の七草と猿とルンバだが、他に太鼓(下記の通りルンバの要素として)も含まれる。因みに彼が登場した2004年も申年である。
モチーフの1つである七草は厳密には植物の種類ではなく、春と秋の縁起物として利用される7つの草を一括りに纏めた総称であり、或る意味6つのモチーフで構成されるヘキサノイドより上の9種類のモチーフ(春秋両方を考えると16種類)で構成された事になる。
6を意味するヘキサ(hexa)に対してこちらはノナノイドとでも言うべきか(ノナ(nona)は9の意味。因みに8はオクタ(octa)で7はヘプタ(hepta)である)?
しかしあくまで七草で一つに纏められているためヘキサノイドとは異なり巨大化に支障は出なかった。
デザインを担当したさとうけいいち氏は『百化繚乱[下之巻]』にて、「『サルの逆立ち』(腹部に顔、尻が頭部)として描き、全身に七草を取り入れた事に関しては凄く苦労し、『ルンバ』については知らなかった為に太鼓(打楽器)を要素にした」とコメントしている。
声を演じた梅津氏は前々作の『百獣戦隊ガオレンジャー』でカラオケオルグを演じていた。次々回作の『魔法戦隊マジレンジャー』では冥府神スレイプニルを演じている。
彼の活躍(?)自体もそうだが、上記のようにアバレンジャー側も対抗するために色々とツッコミどころ満載なことをしており、正月早々腹筋崩壊レベルのカオス回となった。
‥‥ただし、その翌週からは最終章ともいうべきシリアス展開に突入したため、これがアバレンジャー最後のギャグ回となった。
関連タグ
爆竜戦隊アバレンジャー 邪命体エヴォリアン ミケラ トリノイド
トリノイド製造番号
21号.レインディアサンタ→22号.ナナクサルンバ→23号.アロハイビスカスカンク
トート星人ブンター、ラリー:同じく申年に登場した猿(ゴリラ)モチーフの戦隊怪人だが、こちらは両者共に味方怪人。
デーボ・タナバンタ:『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場する年間行事繋がりの怪人の後輩。地球を微妙にピンチに陥れた末、結果的に人間の役に立った点も共通。
バラハングリー:同じく最期に昇天する姿が描かれた怪人繋がり。