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ハコベ

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はこべ

ハコベはナデシコ科ハコベ属の総称。通常ハコベと呼べばコハコベのことを指す。

概要

ナデシコ科ハコベ属(Stellaria)の草本植物の総称で、越年性の一年草。別名としてハコベラなど。ミドリハコベやコハコベ、ウシハコベなどの種があるが、一般には区別が意識されていない。深山に生える山野草であり、食用になる春の七草のひとつでもあるが、道端などどこにでも生えるので雑草としても扱われる。暖地では冬でも青々としていることから、青物が少なくなる冬における重要な食用植物であった。また、薬草としても重宝され、生薬としての名は繁縷(はんろう)という。

花は花弁が10枚あるように見えるが、実際には5枚の花弁があたかもウサギの耳のように深く裂けているのでそう見えるわけである。

草丈はコハコベが20cm程度だが、ミドリハコベやウシハコベなどは50cmほどに成長する。3月から5月にかけて白い小さな花を咲かせる。比較的肥沃な土地に生え、ひとつの株から多く枝分かれさせて密集した群落を形成する。ハコベ属でもノミノフスマは細い茎に細い葉をつけるなど草姿が大きく違うので、ハコベとは別物と認識されることが多い。

食用として

コハコベは七草粥などにされて食用にされる。コハコベ以外のハコベ類も食用とされ、おひたしなどで食用にされる。

文鳥などの小鳥の好物としても知られている。インコなどもハコベを好んで食べる。

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