概要
学名「Tarsius」。
体長12~16cm。尾長18~24cm、体重100~130g。
東南アジアの島々の森林に生息する。見た目が似ているが、島ごとに種が違う事が判明しており、3属20種近くに分類されると見做されている。
特徴&生態
名前の由来となった眼鏡のような大きな目はあまり動かないが、その分、首は後ろまで回る。夜行性の小型の原猿である。前述の通り、目がとても大きく、脳より少し重いぐらいだが、餌の昆虫を探す時には音を頼りにする。
また、サルの仲間だが多くの種は群れは作らず、単独生活をしている(種によって小さな家族群を構成することもある)。現生人類を含め、ほとんどのサル類が雑食、もしくはほとんど植物食なのに対し、メガネザルはもっぱら昆虫などの小動物を食べるほぼ完全な肉食であり、その点でも特異なサルである。
サルとしては原始的な特徴が多かったため、所謂、原猿類に含まれてきたが、近年の遺伝子等の研究も相まって、真猿類により近い(真猿類の初期祖先から枝分かれして独自の進化をとげた生き残り)という事が判明してきており、学者によっては独自のメガネザル類という独自グループとされていることも。とはいえ、原始的な特徴が多いのは確かであり、そのため真正の原猿類と一緒に「原猿」と便宜的に括られる事も。
主な種類
- フィリピンメガネザル
- ボルネオメガネザル(ニシメガネザル)
- スラウェシメガネザル