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仲代壬琴

なかだいみこと

『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場するキャラクター。
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「ザコを倒して喜ぶのも、終わりだぜ…そろそろ最強プレイヤーの出番だな」
「退屈な世の中で、こんな凄い力持ったら、人生面白くしたいと思うのが…人の心ってもんだ」
「俺というたった一人の存在の為に、星一つが無くなるんだ。64億の人間が、俺の掌の上で怯えるんだ。最高じゃねえか!」
「人間なんてそんなもんだ。結局は他人同士、理解なんか出来ないんだよ。だから好き勝手楽しむ。それが一番だろ!」

演:田中幸太朗(子供時代:岡田尚太郎)

解説

第18話から登場した、アバレキラーの変身者。
苗字の由来は「中生代」。

医大を飛び級して卒業しアメリカの医師免許(日本のものよりも取得が難しいとされる)を弱冠14歳で取った天才外科医で、あらゆる分野に秀でた天才でありすぎたために周囲から異端視され、幼少期より友や仲間と呼べるものがいない孤独な生活を送っていた(親ですら彼を恐れるあまり養子に出す形で実質捨ててしまっている)。
ゆえに「努力する楽しみ」と「達成する喜び」を知らず、それに代わって自らの虚無感や孤独感を埋める為のときめきを求め続けていた。
第1話の時系列で、犬を助けようとして暗黒爆竜に襲われ重傷を負った伯亜凌駕を執刀して救った本人でもある。そのため、後に事情を知った凌駕からは「仲代先生」と呼ばれるようになる。

実は彼もダイノガッツに惹かれていた一人で、本編序盤のガイルトン襲来の一部始終も間近で目撃していたが、爆竜3体が先にパートナーを見つけてしまったため結果的にあぶれる。
しかしその後、アバレンジャーによって破壊された要塞アノマロガリスから落下したダイノマインダーと爆竜トップゲイラー(の爆竜カプセル)を入手。医師を辞め、ダイノマインダーを使いこなせるようになった頃を見計らい「ゲーム」と称してアバレンジャー達に挑戦するようになり、トップゲイラーを孵化させステゴスライドンを味方に引き込んでからは、本格的に彼らと対峙することになる。
なお、変身後の姿である「アバレキラー」や巨大戦力「キラーオー」の名は、「アバレンジャーを殺す者」という意味合いで名付けたもの。

性格は冷酷無比の一言に尽き、ゲームの為ならばどんな非道な手段も辞さない危険な男。頭のキレもよく、狡猾に立ち回る。
アバレスーツの力についても「せっかく手に入れた以上自分が好きに愉しむために使う」と公言して憚らず、自身が愉しむためならば自他の命すら顧みない残虐さをも併せ持つ。
そうした性格ゆえか、アバレンジャーの非常にカッコいい名乗りを「ダサい」と一蹴するばかりか、名乗りを上げている最中に攻撃を叩き込むというヒーローもののお約束をぶち破る外道行為を行ったことがある。また、自身に匹敵する潜在能力を持ち、唯一膝を突かせた相手である凌駕に対しては多少目を掛けている節があり、「秘められた力を思う存分振るいたいと心のどこかで思っている」「お前は俺に似てる」と口にし、自身と同じ道を歩ませようと唆したこともある。

アバレンジャーをおびき出すためにキラーオーを使って街を破壊したり、一般人を平気で手にかけようとするなど、その行動は悪の怪人と大差無い。
当初は自身の愉しみを目的に動く所謂第三勢力的な存在であったが、退屈しのぎでアナザーアースにやって来たリジェとの出会いをきっかけに彼の運命は大きく動き出すこととなる。
リジェが自由にダイノアースとアナザーアースを行き来できる事を知った壬琴は彼女を気に入り、リジェもまた強く賢く悪逆非道を地で往く壬琴に惚れ込んで彼を侵略の園に招待し、壬琴はデズモゾーリャが休眠中なのをいいことにそのままエヴォリアンのボスの座に就いた。
以降はエヴォリアンの戦力も利用して、成長したリジェ改めリジュエルと共に一般人も平然と巻き込む悪辣なゲームを次々と展開するようになる。

そして34話にて、ギガノイド・ジュピターを利用してこれまでにない規模のデスゲームを行った際に、「自分の命なんか惜しくはない。他人の命なら尚更な」等といけしゃあしゃあと宣い、遂に凌駕ですらも堪忍袋の緒が切れて「貴方は人間じゃない!!」「自分のためだけに、好き勝手に生きているヤツがどうなるか…この俺が…この俺が見せてやる‼︎」とまで言い放つ。そしてアバレマックスの力による殺害をも辞さない勢いの猛攻で完膚なきまでに叩きのめされる事となった(凌駕本人も自覚している甘さのおかげで致命傷は免れた)。


エヴォリアンとの決別とその結末(本編終盤のネタバレ注意!)
























実は彼の体には、デズモゾーリャの片割れが潜んでいたのだ。彼の残虐さや異常なまでの才能もその影響によるものであるばかりか、デズモゾーリャの持つ邪命因子の影響で不死身の力も得ており、さらにはこれが原因でダイノマインダーの暴走も制御されていた(そもそもアバレキラーの力は強大ゆえに人が制御できるものではなく、本来なら東京一帯が消滅するほどの大爆発をいつ起こしてもおかしくないという極めて危険なものである)。

41話でエヴォリアン幹部達は真実を知り、ギガノイド第11番「不滅」を用いて壬琴をデズモゾーリャの復活に利用せんとする。まんまと計略に乗せられデズモゾーリャに人格を乗っ取られかける壬琴だったが、アバレンジャーに救出され、自分の人生が歪められていた事実を知ることとなる。
「自らが「ゲームの駒」として弄ばれていたに過ぎなかった」という驚愕の真実を突き付けられた壬琴は、「不滅」を撃破しエヴォリアンと決別。以降は自らのこれまでの行動を「自分の意思でやったこと」と受け止めつつ、次なる「ゲーム」の相手をデズモゾーリャに定め、やがて5人目のアバレンジャーとして凌駕たちと共に戦うようになる。
以降は恐竜やの面々との交流を重ねるうちに徐々に人間臭い一面も見せるようになり、過去の自らの諸行を内心悔いるという以前の彼なら考えられない様子すら見せた(もっとも、上述の生い立ちや知ってしまった真実を踏まえれば、むしろ当然とも言える心境の変化ではある)。

「人の中には大なり小なり化け物がいるのかもな…だが人はそれと戦い続ける。いつかは勝利することができる。少なくとも…アイツらはそう信じている…!!だから俺も信じる!アイツらの事を!オレの中のデズモゾーリャと戦い続ける!!」

そして48話にて、自らのダイノガッツと、仲間から貰ったダイノガッツで体内のデズモゾーリャを消し去り、更にはミケラとヴォッファが融合したデズモゾーリャ(デズモヴォーラ)を倒す事に成功する。彼が人生で初めて心の底から「ときめいた」瞬間であった。しかし、それはデズモゾーリャの力を失うこと、すなわち彼の最期の時が訪れたことを意味していた

デズモゾーリャの不死身の力が消え去ったことで、これまでの戦いで負った傷が開いた壬琴は全身から大量に血を流して倒れてしまう。
そして限界を迎えダイノマインダーの暴走が始まり、爆発のタイムリミットが近づく中、凌駕は壬琴を救う方法が無いか必死で尋ねるが、死期を悟った壬琴の口から出たのは、かつての彼なら決して言わなかったであろう、仲間の身を案じる言葉だった。

「来るな…!お前には、娘との明日の約束が、あるんだろうが…!」

そんな彼を、トップゲイラーが宇宙へと連れて行った。
壬琴は自分を放り出して帰るよう言ったが、トップゲイラーはパートナーとして運命を共にすることを選んだ。楽しむためなら命を惜しまないはずの自分が最期に生きたいと願ったことを自嘲しつつもそれも悪くないと感じながらゆっくりと、静かに息を引き取る壬琴に、トップゲイラーは労うような言葉を贈った。

「お前は俺たちを十分にときめかせたゲラ。お前はもう、『ときめき』を探す必要はない…」

「━━━さらばだ……″壬琴″……」

その夜、なまじ力があるが故に、周りから疎まれ、孤独に生き続けた一人の人間と一体の爆竜は、最後に得た確かな『ときめき』と共に、一つの煌めく星となった。

「仲代先生…貴方は、前に言いましたよね? 『お前と、俺は似てる』って…その言葉、絶対に忘れません!」

眩く輝き、儚く消えた空の光を見つめながら、凌駕はそう誓ったのだった。

その後最終回のエンディングでは、壬琴にそっくりな男がリジュエルそっくりな女性と共に恐竜やに訪れている。

その後の活躍

特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』ではトリノイド・サウナギンナンの力でトップゲイラー共々生き返った。本来はデズモゾーリャを蘇らせようとしたが、「一番強いの」を呼んだため彼らが生き返った(本人も「だから来たのさ」と豪語している)。
サウナギンナンが倒されると消滅するというお決まりな運命だが、ときめきを求める彼らしく特に愁いを見せることなしに仲間たちと共に倒し、アスカに「お前の娘によろしくな」と言い残して再びあの世に戻った。

海賊戦隊ゴーカイジャーにもゲスト出演。
ドラゴンレンジャータイムファイヤーと共に伊狩鎧の夢の中に現れる。
彼にゴーカイセルラーとゴーカイシルバーキー、さらにはジュウレンジャー、タイムレンジャー、アバレンジャー3戦隊の大いなる力を託した。

自分を省みずに少女を助けた鎧に共に戦った仲間の姿を重ね合わせたようで、「久々にときめいたぜ」と発言している。

余談

本編終盤まで長い間アバレンジャーの敵として対立していたのはテレビ朝日の中嶋豪プロデューサーの強い意向によるものであり、さらに脚本家の荒川稔久の構想では改心することなく悪役のまま死亡するという展開も想定されていた。

しかし、アバレキラー関連のキャラグッズ展開を推進したいメインスポンサーのバンダイなどのスポンサー各企業からは快く思われず、実際にグッズの売上にもこの路線の弊害が響いた事や、BPOに対して苦情が上がるなどして、事を憂慮したテレビ朝日上層部から直接ダメ出しが入ってしまい、最終的にアバレンジャーと和解・共闘する方針でいくことで、中嶋プロデューサーや荒川氏らが折れる事になってしまった。

演者の田中氏も中嶋プロデューサーの意向に理解を示し、最終的に壬琴がアバレンジャーの仲間になった事は不本意だったと明かしている。

またこの年のニチアサでは、終盤近くまで主人公を貶める等、子供向け作品の登場人物らしからぬダーティ仮面ライダーシリーズの2号ライダー現在のプリキュア枠にあたる作品とあるレギュラーもいたので、制作側が味方側のキャラをどこまで歪めたらOKかを試していたとも考えられる。

壬琴が死の運命を迎えるのは当初の予定通りだったと思われるが、最終回前に戦死したのは田中氏のスケジュールが合わなかっためらしい。
しかし、最終回では上記のように「壬琴そっくりさん」として出演している。

しかしながら、自分の悪行をデズモゾーリャの介入によるものだとなあなあにするのではなく、あくまでも自分の意志でやってきたものだという自覚を持ち、その責任を果たす為にデズモゾーリャに最後まで抗い続けたその生き様はアバレキラーのダークヒーロー像により深みを与えた事に違いはない。
アバレキラーは確かに強かった。しかし、仲代壬琴の心の中には我々と同じ弱さも存在していた。彼もまた、赤い血の流れている一人の人間だった事に変わりないのだ。
強大な力を手にしたアバレキラーとしてではなく、を得た一人の人間として散れたのはダークヒーローの中でも幸福な最期だったと言えるだろう。


ちなみに作中で一番での迷言は「そいつらは女子高生といって、何も怖いものがない。謂わば地上最強の生物だ」である。キラーですらもこう言わしめているのだから最強で間違い無いのだろう。この後、本人はミケラ図鑑にすぐさましまわれてしまうという醜態を晒してしまうのだが。


関連イラスト

トキメキの白眉。
白く透き通った悪意


仲代壬琴
しろしろ



関連タグ

爆竜戦隊アバレンジャー アバレキラー
トップゲイラー ステゴスライドン キラーオー 
伯亜凌駕 黎明の使徒リジェ
ダークヒーロー アンチヒーロー

関連・類似項目

  • 草加雅人/仮面ライダーカイザローズマリー:どちらもアバレンジャーと同じ時期のニチアサに登場したダークヒーローダークヒロイン。壬琴同様にその強烈なキャラクター性や外道な振る舞いから多くの話題を呼んだ。
  • 滝沢直人/タイムファイヤー:同じく演者が主人公と和解・共闘する事を良しとしなかった戦隊の第三勢力ヒーロー。こちらは制作サイドに「主人公と仲良くなるくらいなら死なせてほしい」と願い出て、実際に要望通り(厳密には死に際に和解している)の展開になった(ただし壬琴とは違い、どちらかというと善人寄りの人物で、主人公達とも利害の一致で共闘する方が多かった。また、戦隊メンバーの一人からは完全に仲間として認識されている)。
  • 理央主人公と度々戦ったダークヒーローである事、敵組織の首領の座に就いた事、自分の人生が黒幕に操られていた事、それに気付いて終盤和解するも直後死亡した事、後日談で一時的に復活するなど、共通点がかなり多い。
  • 神代剣/仮面ライダーサソード主人公のライバル繋がり。「服装は白を基調としている」「主人公とはある意味似た者同士である」「実は本人も知らない秘密を有しており、物語終盤でそれを知る」「ヒーローでありながら敵組織の首領の座に就く」「最後は安らかな表情で死を遂げる」という点が共通。ただし、彼はどちらかというと善人寄りの人物で、主人公と完全に敵対しているわけでもなく、共闘することも多く、敵組織の首領の座に就いたのもその敵組織を殲滅するためである。
  • 駆紋戒斗/仮面ライダーバロン:こちらも力に固執する主人公のライバルキャラ繋がり。ただし、こちらは完全に敵対しているわけでもなく、主人公と度々共闘することも多かった。最終的にラスボスとして立ちはだかり、激闘の末に死亡したが、後日談の能力によって一時的に復活し、すぐ主人公側に味方した点が共通している。
  • パラド/仮面ライダーパラドクス:同じく、悪役として登場しながら終盤に主人公と和解・共闘したものの、演者自身はそれを不服に思っていたダークヒーロー。ただし、こちらは本編終了後も最後まで生存している。
  • 天津垓/仮面ライダーサウザー:こちらも本編で長らく敵として登場していたが、紆余曲折の末に終盤になってようやく主人公の味方になったキャラクター繋がり。こちらも服装は白を基調としている。また、敵対していた時期に様々な手段を用いて主人公を心身共に苦しめており、登場作品の評価を二分にしたキャラクターと言っても過言ではない点も共通している。ただし、こちらも本編終了後も最後まで生存している。
  • 涼村暁/シャンゼリオン:「ある日突然ヒーローになってしまった男」繋がりの特撮ヒーロー。こちらは普段は能天気でダメダメな面が目立つが正義感は強い。ちなみに中の人は後に別作品ダークヒーローを演じていた。
  • 天生星:こちらも天才であったために周囲から疎外されて心が歪んだ悪役繋がり。
  • 柳沢誇太郎:ある意味同類ともいえる悪役繋がり。こちらは一貫して悪側だった。
  • ゼツメイツ10年後の恐竜系戦隊悪の戦隊もとい名乗り妨害繋がり(しかも、自分達は名乗っておきながら、「聞かないね!!」と一蹴しており、主人公からは「なんて身勝手な奴らだ!!」と言われた)。


歴代追加戦士
霞一甲/霞一鍬/シュリケンジャー←仲代壬琴→姶良鉄幹

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アバレンジャー あばれんじゃー

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