「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ…」
「俺は…生きる…生きて…戦う…!!」
演:村上幸平
概要
TV版において
特撮作品『仮面ライダー555』の登場人物。第13話「敵か味方か」から登場する。年齢21歳。仮面ライダーカイザに変身する。
慶泉学院大学2年生。水難事故で両親を亡くしており、流星塾の一員となった。流星塾時代は身体が弱く苛められておりいつも園田真理に助けられていた(ちなみに真理より彼の方が5歳年上である)。
当初はスマートブレインやオルフェノクに関わる事を避けていたが、第13話にて自分を探しに大学に訪れた真理を助ける為、仮面ライダーカイザに変身。
カイザギアに適合し、そのままオルフェノクと戦うことを決意。目的の一致やアイロン掛けの技術を菊池啓太郎に買われて、真理や乾巧、啓太郎とともに「西洋洗濯舗 菊池」にて共同生活を営み始める。
テニス部・フェンシング部・乗馬部の部長を兼任するというスポーツ万能ぶりで、器用かつ多才。
一見すると好青年だが裏表の激しい性格で、本質は自己中心的かつ攻撃的な人間であり、自分の気に入らない相手に対しては態度が豹変し、どんな策を弄してでも徹底的に排除しようとする一面や、冷淡な態度でネチネチと嫌味を言ったり、流言飛語を広げて自らのコミュニティからの排除を試みる等、質の悪いいじめっ子気質な卑劣漢。
テレビマガジンの記事でさえ「嫌いな奴を徹底的に攻撃してくるイヤなヤツだ」などと書かれたり、演じた村上幸平も「ライダー史上最も性格のネジくれ曲がったヒーロー」と評する程。中でも、記事冒頭一段目の台詞は彼の本性をよく表した名言であろう。
後にとある動画で、村上氏と共演し、問題の台詞を「決め台詞」として紹介された世界の破壊者である後輩ライダーを演じた井上正大も「どんな(決め)台詞だよ!?」、「(それ言ったら)世の中の人、大抵邪魔じゃないですか」と呆れていた。
特にオルフェノクに対しては徹底して冷徹な態度を貫き、木場勇治や海堂直也といった人間に協力的な善意あるオルフェノク達に対してもそれは変わらない。他に啓太郎など興味のない人間に対しては流石に厭味こそついたりしないものの、基本的には無関心で歯牙にかけない傾向が強い。
外面は無愛想でも心の中に優しさと正義感を持っている巧とは対照的な、優しさの仮面を被った身勝手な俗物といえば分かりやすい。
当初から性格的に相性が悪く、いち早く自分の本性に気がつき追及してきた巧に対しては厭味や陰湿な嫌がらせを事欠かさず行い、彼が流星塾の仲間達の仇(と思われていた)ウルフオルフェノクである事を知って以降は明確に敵意を露わにする様になった。(ただし巧も巧で、初対面から理不尽な言いがかりで突っかかったり、本性を見せる前、友好的に接してきた草加に暴言を吐いたりと、人として問題のある態度で接しているため嫌われても当然、一方的ないじめというよりはお互い様な側面が強い。)
また、かつての流星塾時代の同級生の一人であった澤田亜希に対しては、スパイダーオルフェノクとして大勢の旧友達を手に掛けた事に加え、後述の理由から激しい敵意を向けており、「お前は俺が倒す!」と宣言する程に憎んでいる(最終的にその言葉通りに自らの手で引導を渡している)。
また、それぞれ特に目障りな存在である巧と木場が協力し合うことを快く思わず、自ら仮面ライダーファイズに変身し、巧のふりをして木場を襲い、巧は信用できない人間であるという嘘を木場に吹聴するなど、二人の間に亀裂を生じさせた。
結局、その後の紆余曲折を経て2人は誤解を解いて和解した為、結果的に草加の目論見は失敗に終わったものの、その後も何かにつけて共闘戦線を組もうとする巧や木場を妨害しようとする事がしばしばあった。
一方で、流星塾時代にいじめから守ってくれた真理に対しては好意を超えたヤンデレ的な執着心を抱くだけでなく「真理は俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ」と母性を求めており、真理が他の男(特に木場や巧)に惹かれることを阻止しようとしており、特に木場に対しては直接、「良くないなぁ…君はオルフェノクだろう?」と嫌味を吐くなどして牽制する事も多々あった。
また、澤田に対する敵意や憎悪の理由のひとつには、「彼が流星塾時代に真理をいじめていた」事も挙がっている。
対して真理からは自分に対する好意には内心憎からず思われてはいたものの、必要以上に巧に対して冷たく当たる事を叱責されたり、真実を知りながらも真理の為を思って語ろうとしなかった為に反発されるなど、微妙なところですれ違い、結局自身の想いに応えてもらえる事はなかった。
そのような人間性を持ちながら、オルフェノクとの戦闘においては巧が変身するファイズとのコンビネーションは非常に息が合っていたり、流星塾の仲間だった三原修二に対しては損得勘定を抜きに戦う意味を説いて奮起を促している(ただし三原が少しでも巧や木場の味方についた場合は容赦なく殴ったりしていたが)等、意外な一面を見せることもある。
オルフェノクの記号の影響が大きく、前述の通りカイザギアを使用して灰化しない数少ない人物でもあった。更にはデルタギアを入手した際にも一度だけ仮面ライダーデルタにも変身している。作中で唯一、ファイズ、カイザ、デルタの3つのベルト全てを手に入れ、3種類全てのライダーに変身したことがある人物である。
しかし、終盤ではオルフェノクの記号が消耗しており、カイザギアに順応できなくなっていく。
また、日常生活においても、正体がオルフェノクと知って尚も巧を仲間として受け入れた真理、啓太郎、三原達、そして様々な対立、共闘の末に巧との絆を確固たるものとしていく木場や海堂らと違い、頑なにオルフェノクを敵として拒絶し続ける姿勢を崩さなかったために、次第に周囲との間に溝が生じていく事になる。そして皮肉にも、スマートブレインと戦う仲間達の中では(何度も仲間の輪から追い払おうとしていた巧ではなく)自分自身が一人孤立していく形となった。
こうした状況に追い詰められていきながらも、最後までオルフェノクと戦う意思だけは失う事はなく、戦いから身を退く様に促した花形の忠言にも記事冒頭二段目にある言葉で拒否し、戦いから逃げる事はしなかった。
同窓会時には出席していないことになっていたが、当日塾生が書いた寄せ書きには草加の名前があり、周辺の人物から「ベルトや花形に関する重要な秘密を握っている」と目されていた。
本人は関与を否定し、また追及されることを激しく拒んでいたが、これらの真実は本編後半で明るみに出た。
同窓会の日、自分を含んだ真理達流星塾生はドラゴンオルフェノクに殺害されていた。そしてスマートブレインの人体実験により、オルフェノクの記号を埋められて蘇生している。
しかし、草加は記憶を改変される前に脱走したことで、塾生の中で唯一真実の記憶を保っていた。塾生から欠席と認識されていたのは、彼に関する記憶を改竄されていたためである。
ウェットティッシュで手を拭く癖があるが、それはこの事件で殺害された真理を抱き上げた時、両手が血だらけになったことがトラウマになっているため。
色々とあったようだが流星塾の仲間達への仲間意識は強く、TV本編でも(澤田を除く)元流星塾生達には特別な情を持っている面が度々描写され、ジオウにおいても流星塾の仲間の思いを汲んで、敢えてその仲間を殺害するという汚れ役を引き受けていた。
己の信念だけに生き、愛する者の為に戦った男の末路…
終盤、オルフェノクの王の覚醒なくしてはオルフェノクという種族そのものに滅びの運命が待っていることを知り、これを覚醒前に倒そうとその宿主のもとに向かおうとする。だがその時にオルフェノクとして生きていく事を決意した木場から真理を人質に取ったという脅迫が入る。
愛する真理か、オルフェノクの殲滅か…彼が宿願としてきたこの二つのうちで、選んだのは前者だった。
真理の救出に向かった海岸で待ち受けたラッキークローバーに単身立ち向かうも、善戦虚しくかねてからのオルフェノクの記号消耗の影響もあって彼の身体は限界を迎えており、返り討ちにされる。吹き飛ばされて変身が解除され、這々の体になりながらも生き延びる為に必死に逃げようとする。
その背後では投げ出されたカイザギアをそっと拾い上げる一人の男の姿があった。
「死んで…たまるか……」
生き延びる為に懸命に足掻く彼の耳に、聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。
それは、草加を助けようと囚われの身から抜け出してきた真理だった。
必死に自分を探し求める姿を目の前にしながらも、その存在に気づかれずに通り過ぎていく真理に必死に追いすがろうとする草加だったが、既に声すらまともに発せられない程にその体力は消耗しきっていた。
「真……理………」
それでも目の前で自分を探し続けている愛する人に、気づいてもらおうと声にもならない叫びをあげようとする草加。
だが、そんな草加をあざ笑うかのように突然差し伸ばされたカイザの手が彼の首を掴み上げ、容赦なくへし折った。
(ちなみにこのシーンで字幕をonにすると(首が折れる音)とだけ表示される)
力なく波打ち際に倒れる自身の前で、変身を解除したカイザ……木場から嘲りと蔑みの念の籠もった嘲笑を浴びせられながら、孤独と絶望に打ちひしがれる中で草加は遂に事切れ、死体はまもなく灰化。
結局、最愛の人に気づかれぬまま、遺灰は風で殆ど消し飛ばされて消滅するという悲惨な末路を迎えた…
その屈折した人物像や本編中で行ってきた数々の卑劣で外道な言動や振る舞いから考えると、「自分が幾度と無く陥れ翻弄してきた人物から陥れ返されたばかりか、自分が直前まで変身していたカイザの姿でトドメを刺され、目の前まで来ていたにもかかわらず、最愛の人に看取られる事もなく命を散らす」という何一つ報われなかったその死に様は、因果応報、当然の結果であるのは否めない。だが、それでもその悲惨過ぎる最期は仮面ライダーの歴史の中でも特にインパクトのあったライダーの戦死シーンのひとつとして、今も多くのファンの間で語り草となっている。
他媒体・作品において
『555』はメディアミックスが盛んで、パラレルワールドとしての物語が多く作られた平成ライダー作品であったが、どの作品でも基本その外道や偏屈ぶりは変わっていない。
なお、『仮面ライダーディケイド』以降の映像作品への客演においては、カイザの姿で戦ったり変身が解除されたりなどのシーンはあるものの、草加がカイザに変身するシーンはまだ一度も描写されていない。
小説『仮面ライダー555 正伝 ―異形の花々―』
鬱屈・屈折ぶりが本編以上に強調されており、数ある『555』関連作品の中でも一番の外道と化している。
具体的には、真理に固執するあまり強姦同然の形で処女を奪い、以降も性行為を強要し続ける、啓太郎との子供を授かりオルフェノクと人間の共存の道を掴みかけた長田結花を惨殺する、など最早子供向け作品に存在してはならないレベル(この小説がそもそも子供向けではないのだが)。
最期は本編同様に人間として生きる事を放棄した木場から結花の仇討ちに遭い、四肢や下顎をもぎ取られ、真理が助けてくれる幻影を見ながら惨敗。
その後は実質生き殺しに近い状態のまま、本編以上のヤンデレと化した沙耶(小説版ドラゴンオルフェノク)に、死ぬまで飼われ続けるという、こちらもTVシリーズに劣らぬ因果応報な末路を辿る。
上記小説に加筆した『小説 仮面ライダーファイズ』では、沙耶の灰化後に、飲まず食わずで糞尿に塗れながらも更に1ヶ月生き延び、そして死んだ後にオルフェノクとして覚醒し復活する姿が追加された。だがその姿は、TV版で草加が最も嫌っていたスパイダーオルフェノクのそれであった。
啓太郎と結花の息子で、人間とオルフェノクのハーフである勇介に、自身の存在についての指針をわずかながら示すなど、単純な悪役とは言い切れないところも見せたものの、終盤では真理をオルフェノクの巣へと拉致する暴挙に打って出る。しかし、彼女を助けに現れた巧(ファイズ)のクリムゾンスマッシュを喰らい、真理の手を握る幻影を見ながら灰化して消滅するという最期を迎えた。
「きっと、まりちゃんがたすけてくれる」
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』
人間解放軍の用心棒的存在として登場。本編同様仮面ライダーカイザに変身する。
人間解放軍のメンバーの殆どが形振り構っておらずボロボロの格好の中、彼一人だけは深緑色の身綺麗なロングコートというある種異質な服装となっている。
本編のように表面上好青年を装うことはないが、裏を返せば性格は本編以上に荒れている。愛する真理のためだけに戦うことを包み隠さず、解放軍のメンバーに対して傲慢かつ粗暴な言動を見せる為、周囲との衝突が絶えない。また、本作のみ真理からは「草加くん」ではなく「雅人」と呼び捨てにされている。
冒頭では帝王のベルト奪還に失敗した水原達の救援に駆けつける。カイザに変身し、市街地でオルフェノクを次々と撃破していった(ちなみにここのシーンでは、怪人ではなく仮面ライダーが登場した瞬間に民衆が悲鳴を上げて逃げ回るという、本作の世界観を象徴するような演出がなされている)。
その後、仮面ライダーサイガによる解放軍基地への強襲を受け、余裕を見せるように真理の肩を触りつつ変身。サイガに立ち向かうも惨敗しレオに命を奪われる。要は体のいい噛ませ犬であった。
「スープのおかわり、貰えるかな」
「俺は君たちの何人分も働いてるんだ。食事くらいいいだろ?」
「救世主は、この俺だ」
逆に桜庭一樹によるこの劇場版のノベライズ版『555』では、人間的な側面がより強調される形で描かれた。一見すれば捻くれた態度をとりながらも、内心では真理や仲間達の事を強く想っていた。最後の最後で解放軍のメンバーを救うために敵と戦い、相打ちとなる形で真理に看取られながらその命を散らす。関連作品の中で一番まともな性格で、その最期も最も報われた形となっている。
『仮面ライダーディケイド』
第4~5話の「キバの世界」編で登場。
変身者について明言されていないものの、草加とよく似た言動を取る仮面ライダーカイザが登場しており声も村上幸平が演じている。また、後に発売された玩具「CSMカイザギア」ではいずれも草加のセリフとして扱われている。
劇中ではキバーラのオーロラカーテンでどこかのスタジアムに連れて来られた門矢士の前に現れ、士が持っているディケイドライバーを奪うべく彼を襲撃する。
しかしディケイドが発動したイリュージョンの分身攻撃によって劣勢となり、分が悪いと判断しその場はオーロラカーテンで姿を消した。
「邪魔なんだよ!俺の思い通りにならないものは全て!!」
「君の力はこの程度、ということでいいのかなぁ?」
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
主に巧の回想シーンに登場。ホースオルフェノクのビームを受けて灰化する直前に巧に「何故だ…守るべき物の無い、空っぽの貴様が生き残り…何故俺が死ななきゃいけない…!!」という怨みと無念の言葉を残し、それが戦いが終わった後も長きに渡って巧の心を苦しめていた。
このように、今作での彼は既に死亡している為、回想シーンのみの登場かと思われていたが……。
終盤でのバダンとの決戦中、バダンが起動したメガ・リバースマシンによってなんと亡霊として再び登場。後述の台詞と共に、自分を生き返らせるために死ぬように巧に迫ったが、神敬介と操真晴人の説得で迷いを振り切った巧に拒否され、巧が変身したファイズ・ブラスターフォームが発した光を受け消滅したのだった。
この作品の巧と草加は、草加の死の描写の矛盾などからテレビ本編とはパラレルな存在ともとれるが、監督の柴崎貴行によると「あれは、草加雅人ではなく悪霊で、悪霊が草加雅人を演じてたんだよ。巧の頭の中に悪霊が入り込んで記憶を書き換えた」」という裏設定が存在していたとのこと。
要は草加は既に今作でも成仏しており、劇中の草加は彼を死なせた事に対する巧の罪悪感が幻覚となって現れていたという事なのだろう。
「君が生きているのはこの俺のおかげ。だったら君が死んで俺が生きるのは、当然のことだよなぁ……?」
「空っぽの君には、生きる価値などない!早く死んでくれないかなぁ……!」
『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の後日談。
『GP』ともども本人は登場しないが、巧が彼と木場について僅かに言及している。
『仮面ライダーエグゼイド スペシャルショー』
ひらかたパークのアトラクションで公開されたもので、公式の映像作品ではない。
元幻夢コーポレーションのプログラマーが覚醒したオルフェノクの所持したガシャットによって、カイザギアと共に生みだされた残留思念として登場。このショーは555本編の後日談という内容になっており、自身を殺害した木場に復讐するべく行動する。
その際に宝生永夢と、同じくガシャットによってファイズギアと共に残留思念として生み出された巧と遭遇し、木場の居場所を聞くべく巧に襲い掛かった(さらにこの時、永夢に巧の正体をバラした)が、駆けつけた鏡飛彩により真実(巧や木場がすでに死んでいること)を聞かされると、荒れ果てながらその場を立ち去った。
その後、せめて真理の幸せだけでも守るべく単身で前述のオルフェノクに立ち向かったが、自身はガシャットに生じたバグに過ぎないため、自身の創造主であるオルフェノクにかなうはずもなく敗北。そのまま止めをさされてしまい、カイザギアを残して消滅してしまった。
因みに、そのオルフェノクは最終的に巧ファイズと救援に駆け付けた三原デルタ、そしてカイザギアの新たな残留思念としてよみがえった木場カイザの3人によって倒されている。
「そもそも人間である俺が死んで、オルフェノクのお前や木場が生きていること自体、不自然なんだよ!!」
「俺は既に死人だ……!俺に残ってるのは真理の……彼女の幸せだけ……!それを汚す貴様は……この世から消す!!!」
『仮面ライダージオウ』
フォーゼ&ファイズ編となるEP05・EP06にて乾巧と共に登場。アナザーファイズが誕生した事で発生した歴史改変によりカイザではなくなっている。
- EP05『スイッチオン!2011』
その後、彼女を守ろうとするツクヨミに向けて「邪魔しないでもらえるかなぁ?」と告げるが、彼を止める為に現れた巧に妨害される。
- EP06『555・913・2003』
山吹カリンとアナザーフォーゼ(アナザーファイズ)として暗躍していた佐久間龍一は彼と同じ流星塾の出身である事、佐久間の暴走を止める為に行動していた事、カリンを襲ったのは無理やり生かされ続ける事を拒んだ彼女から頼まれてやった事だと判明した。
そして、カリンを襲ったとして逆上したアナザーフォーゼによって首根っこを絞められるが、間一髪で巧に救われる。その際、巧に「お前は俺の仲間」なのだと苦々しい顔ではあったが、初めて言葉でその奇妙な「友情(?)」を告白され、驚きを隠せなかった。
最終的に全てが終わった後は、自身を呼び止めようとする巧を手で制し、その場を無言で立ち去っていくのだった。
『ジオウ』における余談
- アナザーライダーが誕生して変化したこの歴史では、草加の(逆)ヒーロー部分がより強調された形となっており、巧との仲こそ本編に近いが、前述にもあるとおり、草加自身が本編のような自分勝手さや卑劣な一面を見せなかった事もあって、「お互い素直になれない者同士」という印象が強く(『ジオウ』の作中で例えると放送当時の常磐ソウゴと明光院ゲイツ程の距離感に近い)、本編の2人の関係を見てきた者からすれば大分軟化しているように見え、協力も普通に行っている。その為、後述する『ゲイツ、マジェスティ』出演時と併せて「映像作品の中では一番綺麗(まとも)な草加」と評されている。
- この時の草加の人物設定に関して『555』のファンからは「本編でもこのくらいの性格であれば、普通に好きになれた」という意見もあれば「これではただの典型的な2号ライダー。草加はもっとクズでないと草加ではない」という意見も上がっている。また、最終的にはこれまでの作品の中で初めて生存することに成功している。
- このEP05・06ではアナザーフォーゼが登場するが、上述した草加の要素からネット上では「アナザーフォーゼは草加が変身したアナザーライダーでは?」とネタにされたりしていた。実際にそう思われてもおかしくない演出がなされていたが、幸い変身者は別人であった。
- EP06での草加がアナザーフォーゼに首を掴まれるシーンは、言うまでもなく『555』本編で木場カイザに首を折られるシーンのオマージュであり、演じた村上幸平による提案で撮影されたらしい。あの時とは違い、巧に助けられたことで彼は生存することができた。
『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』
「よくないなあ…こういうのは…」
「じゃ、死んでもらおうかな…!」
仮面ライダーディエンドの海東大樹、仮面ライダーアクセルの照井竜、仮面ライダーバースの伊達明と共に登場を果たした。
劇中では海東からとある目的の依頼を受けて、カッシーンに襲われていたゲイツを救出した。
ジオウ本編での出来事を微かに覚えており、ゲイツの事を「彼も仮面ライダーじゃないのか?」と海東に問いかけている。
パンフレットによると、同作の監督を務めた諸田敏は村上幸平との仕事は初だったらしく、草加の癖(ウェットティッシュで手を拭く)については思いつかなかったと語っており、カイザに変身している際の台詞は全て村上によるアドリブで、台本には書かれていなかった。
また、村上は前述のようにテレビ本編の『ジオウ』第5・6話にゲスト出演を果たしている為、「普通はあり得ないと思うんですけど、武部プロデューサーからカイザは人気があるから」とオファーの依頼が来た事に驚いたと同時に、後述の漫画版『仮面ライダー913』の単行本の発売日が偶然にも本作の先行上映日と近かったためタイミングが良かったと語っている。
草加が素顔でゲスト出演を果たしたのはこれで3回目となったものの、やはり今回も変身シーンは無かった。
漫画『仮面ライダー913』
本人が主人公となる漫画作品。流星塾出身という設定はそのままだが、背景設定が一新されており、辰巳家という一家に引き取られ、何不自由ない生活を送っていたが、どこか物足りなさを感じて家を出る。
辰巳家の人間の中でも特に才能豊かな人物であった事から、義弟からはコンプレックスを持たれていた。
本編同様にフェンシングの才覚に溢れており、華道においても一流というハイスペックぶりを披露。バイオリンにも長けている様子。
原作同様に真理に思いを寄せており、自らもガールフレンドに薫が、思いを寄せる少女にまゆがいたりとヒロインには恵まれている方である。
趣味はボトルシップで部屋には無数のボトルシップが飾られているが、これはガラス瓶に囚われた船を哀れなものと見なしている為で、これを「死体が一つならかわいそうだが、無数の死体ならただの景色だ」という死生観に喩えている(似た言葉にアドルフ・アイヒマンの「1人の死は悲劇だが、集団の死は統計上の数字に過ぎない」がある)。
手を拭く癖も原作同様だが、理由は異なり、幼少時に母と共に水難事故に遭った際、母が草加を救いかけながらも本能的に手を放し、結果的に母が死んで草加が助かり、「俺の手が汚れているからお母さんは手を離したんだ」とのトラウマによる。また、真理は幼少時にビル火災で両親とはぐれ、正体のわからない誰かが真理の手を引いて救い、両親とは死別したことから、自分と真理の経験と重ねて、「自分のような思いを真理にはさせない」「次に真理に何かあれば、俺が手を握る」という強い信念につながっている。
過去に自分をいじめていた塾生に「男の生き方は顔に出る」と皮肉ったり、自分の態度をよく思わない黒澤にワインを掛けられた際には彼の彼女であるアンナにワインを掛けて気持ちが揺らいでいる事を指摘するなど皮肉屋な面も本編よりパワーアップしており、黒澤が自分に土下座をしてきた姿を撮影しようとした際には逆に見下ろされた気分になったり、アンナが自分に言い寄ってきた際には死体の山と死神の幻影を見るなど人を惹きつける独特なカリスマと人を寄せ付けない超然的な矛盾した側面を持っており、こちらの草加も相当壮絶な人生を歩んだものと思われる。
原作とは異なり、カイザのモチーフであるχから連想した「貴様らの存在は罪…そのもの!罪には罰を…!」という決め台詞が付け加えられた。
コミカルさも存在し、メタ発言も飛び出すように…。
「よせ!ページがない…」
「急がないと料理ができる前に終わってしまうぞ!」
『パラダイス・リゲインド』
本編から20年後を描く正当続編である本作にも登場予定。
本編では既に灰化して死亡しているはずだが、なぜか復活しており…。
評価
簡潔に言うとファンからの彼の評判は、文字通り賛否両論である。「草加がいたから『555』は面白かった」という声も多いが、極端なものだと「いなければもっと『555』を好きになっていた」という声もある。
詳しくは後述するが、彼を好む草加ファンの間でも「何だかんだで人間臭い正義のヒーロー」と見るか「生粋のクズであるがゆえに魅力的」と見るかで意見が割れる傾向がある。
立場の上では「味方ライダー」であるにもかかわらず、劇中ではその陰険かつ姑息で、二面性の激しい器の小さい性格や、殆ど悪役のような言動が目立つからか、一部のファンはおろか公式からでさえ正義側の仮面ライダーとして認められず、前作『仮面ライダー龍騎』に出て来るような悪の仮面ライダーとして見做されがちな風潮が強い。
特に草加を嫌うアンチ勢からは「ストーカー(演じた村上幸平もしばしばそう例えている)」「自己中」「人間のクズ」呼ばわりされたり、さらに過剰なものだと「仮面ライダーの面汚し」「ヒーロー失格」と辛辣な評価を下されている。
確かに、端的に言えばヒーローらしからぬ「もの凄く嫌な奴」であり、非道な行為で巧や木場をはじめとする多くの登場人物に危機や亀裂を齎した事は事実である。
ただ、巧に関しては
- 前述の通り、第一印象が悪く、最初こそ巧の方が一方的に嫌っていた上に、状況的に言えるはずも無い流星塾の件について散々詰め寄ってきた。
- クレインオルフェノク戦では理由を説明せずに、いきなり後ろから切りかかってきた。
等、彼ににも原因があり、草加の行いが100%理不尽であるとは言い切れない部分もあった。
また、澤田に関しても…
- 流星塾時代に自分や(好意の裏返しといえど)真理の事をいじめてきた。
- オルフェノクになってからは流星塾の同級生だけでなく、その他の一般人も手にかけ、凶行を繰り返した。
等、草加から執拗な敵意や殺意を向けられても申し開きの余地のない悪行に手を染めていた事も事実である。
また、彼の言動を表面的に見れば、悪人扱いされても致し方無い部分はあるものの、本質的には善悪はともかく行動自体には筋が通っている。それは彼が「人類の敵であるオルフェノクを撲滅し、大切な人の幸せを守りたい」という確かな信念のもとで進み続けた証拠でもあり、見方を変えてみれば「幼少期に多くの傷・トラウマを負いながらも必死に抗い続け、自分の信念に対して、少しも迷う事なく、妥協も挫折もせず貫き通した、真っ直ぐな人間」として捉えることもできる。
他にも、「オルフェノク=敵」と綺麗さっぱりに割り切ってこれを撲滅する事を信念とする思想は(一部の善良なオルフェノクの立場からすれば過剰かつ偏重なものであるにしても)主人公を含め己の信念が揺れ動き、苦悩する登場人物が殆どである555の作中において、稀に見る白黒のはっきりついた人物であり、『555』の複雑な人間ドラマを構築するのになくてはならない要素であった。
加えて、「乾巧って奴の仕業なんだ」のように、何かと名言(迷言)とされる言葉はいずれもキツイ表現で言い表せている為にわかりにくく、またネットなどではネタにされやすい傾向にあるものの、基本的には何れも的を突いた正論を言っている。
彼のそういう偏屈で「極めて自分勝手」ながらも、ある意味で人間の本質を最も鮮明に体現しているともいえる言動や、「人の心を守り続ける異形の存在」を描き出した本作においては見事な対比といえる人物像に魅力を感じ、好意的に受け入れてファンになる者も多く存在する事も事実である。
そして、「自分の正義で他人の正義を処断する」という「正義の味方」という概念が本質的に孕んでいる矛盾や傲慢さを逆説的に描き出したともいえるそのキャラクター性ゆえ、草加自身には好意的でなくても、彼あってこそ「正義」の在り方を問う『555』の物語が盛り上がったとして評価する声も多い。
巧からの評価
劇中で(露悪的な一面も含めた)草加の人となりを誰よりも理解した上で、誰よりも認め、受け入れようとしてくれていたのは、草加にとっては一番大事な人である真理でも、育ての親であった花形でも、三原をはじめとする流星塾の仲間達でもなく、皮肉にも、彼が最後の最後まで“邪魔”な存在として、認めようとしなかった巧であった。
最初こそ草加を「自分勝手で嫌な奴」という悪印象しか抱けないでいた巧だったが、第23話で草加の過去や苦しみを知ってからは一転して彼に対する評価を改め、自分なりに草加に歩み寄ろうとする姿勢を見せた他、彼が前述した悲惨な結末を迎えた際には、僅かに残されていた彼の遺灰を三原と共に発見し、その死を悟ると同時に、彼の死を一番惜しんでいた。
パラレルワールドではあるが仮面ライダー大戦においては、巧は草加の事を「いけ好かない奴だったが、自分よりも生きる意味を見出していた」と評し、彼を救えなかった事を深く後悔している事を打ち明け、後に亡霊となって現れた彼が自分を身代わりに復活しようと目論んだ際にも、抵抗する事無くその願望(野望?)を叶えてやろうとしていた。
そして、『ジオウ』客演時には「俺はお前が嫌いだ。草加…だがな、お前は俺の“仲間”なんだよ!」と直接その内に秘めたる「友情(?)」を直接言葉にして伝えながら、窮地を救うなど、本編以上に「草加雅人の一番の理解者」であろうとしている描写が強調されている。
当時の視聴者からの評価
放映当時、主な視聴者である小さな子供達やその保護者からは巧、木場に対する陰湿な嫌がらせ行為が露骨過ぎた為か、嫌われる事が多かったらしく、演じた村上幸平は、巧や木場のファンの子からよく「たっくん(巧)や木場さんをイジメないで!」と抗議されたり、ヒーロー役であるにもかかわらず、街で出会った子供達に怖がられたり、睨まれたりしたといい、(味方であるとは言え)怪人役だった木場役の泉政行や海堂役の唐橋充の方が子供達からの人気が高かったという。
また、BPOに「仲間内で嫌がらせや騙し討ちをする子供番組のヒーローなんてありえない」と草加(または前番組のときめく医者?)の事を示したクレームが寄せられる事もあったという。純粋な悪役でもない、ましてや(曲がりなりにも)主人公サイドのライダーを演じた俳優が、このケースに該当するのは極めて稀といえる。
一方で草加雅人が主な変身人物であった仮面ライダーカイザのなりきり変身グッズの売上は好調で、DXカイザドライバーやDXデルタドライバー、そしてトイザらス限定販売の帝王のベルトなどの合算では約50万台のセールスを記録したことが当時の超全集に記載されている(主人公のDXファイズドライバーと合わせると100万台売れたことになる)。こうした点からも草加雅人、ひいてはカイザがヒーローとして子供から少なからず支持を得ていた点は無視できない。
俳優からの評価
演じた村上幸平自身も最初は草加のヒーローらしからぬ人物像に戸惑いや疑念を隠しきれず、前述のとおりヒーロー役であるにもかかわらず、子供達からオルフェノク役の共演者達よりも人気がない事を併せて、脚本担当だった井上敏樹に懐疑心のようなものを抱いていた時期もあったが、井上との対話や撮影を重ねていく内に、次第に「草加雅人」というキャラクターがどういうものかを理解する様になってからは、一転して強い愛着を抱く様になった。ちなみに、今では村上は『555』のファンから「草加が好きだった」と言われるよりは「嫌いだった」と言われる方が嬉しいという。
あるインタビューで村上は草加について「彼はヒーローだけども、普通のヒーローが言ったりやったりしてはいけない事が出来る『逆ヒーロー』」と評しており、実際に『555』放送当時は子供だった視聴者達からも「当時は大嫌いな奴だったけど、今はむしろ大好き」「決していいヤツではないけれど、大事な人を一途に守ろうとする姿は紛れもなくヒーローだった」という意見も少なからず見受けられ、結果的にそんな草加の在り方や評価が、ジオウの物語では生存に成功した一因にもなっている。
テーマ曲
「堕ちた天才」
劇伴。草加が陰湿な言動をとるシーンで多用された。
「Red rock」
イメージソング。劇中未使用。
イベントなどで村上幸平が歌唱することも多く、2019年9月13日にカバー版がリリースされた。
言わずもがな、ジャケットのインパクト絶大な「草加スマイル」も村上のチョイスとの事。
余談
- 草加が初登場した第13話でのキャスト名は「草加雅人」ではなく「キャプテン」。これは前半部分に登場した「草加一郎」(フェンシング部の雅人の後輩)が彼であるというミスリードを狙ったものだと思われる。
- また、同話では乗馬していた草加に向けて、巧から「せいぜいに馬に蹴られてくたばらないようにな」という皮肉を吐かれていたシーンがあり、後に悪い意味で的中してしまった。
- 村上幸平は草加というキャラクターだけでなく作品そのものにも想い入れが強く、『555』終了後も井上敏樹や共演者と、何かと親密に交流したり、555に対する想いを自身のブログやSNSなどで語っている。無論、劇中では(戦闘時以外)相性最悪で最後まで打ち解ける事がなかった巧役の半田健人ともプライベートでは文字通りの親友同士であり、度々ネット番組やコラム、そして『555』関連のイベントなどで『555』の思い出に関する談義で盛り上がったり、半田と一緒に『555』のセルフパロディ動画を作成するなど放送終了後も度々、本編とは真逆ともいえる仲の良さを見せてきた。
- 上記のイベントには、今では様々なドラマや映画で引っ張りだこになっている澤田亜希役の綾野剛も動画メッセージを送っており、劇中では文字通りの”宿敵”同士で解り合える事のなかった草加と澤田だが、半田健人同様に共演者の中ではとりわけ仲が良く、よく話をしていたと綾野も話している。
- 草加を最終回前に退場させる事は当初から想定されていたが、最終的に引導を渡す役目を木場に選んだのは井上敏樹の一存だったという。そのやり方も実に井上らしいもので、プロットを考えるにあたり井上は村上を呼び出して「もし自分が草加だったら、(555のキャラの中で)誰に殺されるのが一番嫌?」と尋ね、村上が「木場」と答えたところ、上記の退場劇のシナリオが制作された。これについて村上は、井上が自分の気持ちを汲んで木場以外の人物に引導を渡させると思い、正直に答え、後日(草加退場回の)台本を読んで全てを知った時には、「素直に答えなきゃよかった」と相当後悔したという。ちなみに村上自身はもしその場で井上の意図を理解していたら巧と答えて誤魔化そうとしたそうだが、本心では「仇である北崎もしくは花形と相討ちになる」最期を切望していたとのこと。
- 『555』以降も主人公と敵対する2号ライダーは数多く登場しているが、その殆どは後に和解したり、ラスボスとして対峙すれども、今際の際で主人公を認めた為、本当の意味で最期の最後まで主人公と打ち解け合ったり、認める事のなかった2号ライダーは、2022年時点では草加雅人しかいない(2号ライダー以外のサブライダーであれば、何人か該当者はいるものの、いずれも物語における黒幕的存在か、敵サイドのライダーである)。ちなみに一時的とはいえ、草加や前年の2号ライダーでも成し遂げなかった、主役ライダーを倒す(命を奪う)事に成功した2号ライダーは存在する。
- 井上敏樹が脚本を手がけていた『ギャラクシーエンジェル』アニメ第四期17話に、村上幸平が声を演じたパロディキャラクター「カイザ・ムラカミ」が登場している。
- プレミアムバンダイより2017年9月13日に予約開始した「CSMカイザギア」を村上幸平が紹介する動画で、カイザギアを手にする前に持参したウェットティッシュで手を拭いたり(劇中の草加のウェットティッシュで手を拭く癖を再現したと思われる)、動画の最後で「これも全て乾巧って奴の仕業なんだ」とファンサービスを披露していた。ちなみにこのCSMカイザギア、本来は本編の台詞ではない「これも全て乾巧って奴の仕業なんだ」だけでなく、首が折れる音まで収録されている(首が折れる音は村上の希望によるものらしい)。
- 埼玉県にある草加市(読みは「くさか」ではなく「そうか」)の公式HP内の出産育児一時金の記載例において、生まれた子供の名前が「草加雅人」になっている。偶然か意図的なのかは不明。母親の名前は草加花子、父親の名前は草加太郎。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダー555 仮面ライダーカイザ カイザ 913 カイザの日
西洋洗濯舗菊池 流星塾
乾巧 木場勇治 園田真理 三原修二
乾巧って奴の仕業なんだ 草加雅人なら大丈夫 草加スマイル (首が折れる音)
仮面ライダー大戦 ダークヒーロー アンチヒーロー 井上キャラ 因果応報
仮面ライダー913:草加雅人を主役とするスピンオフ漫画。
モンスターより人間の方が、生々しくて怖い…:草加の信念を否定するセリフ。脚本家は同じ。
関連・類似キャラクター
- 駆紋戒斗:黄色い2号ライダーの後輩。大企業によって人生を狂わされた過去を持つ、なんだかんだで仲間意識が強い、信念や考えを一切曲げる事なく自分なりの正義や最後まで臆せず戦う意思を突き通した、最終的には戦いに敗れ死亡してしまう等、他にも多くの共通点がある。
- 天津垓:視聴者からの賛否両論が激しいサブライダーの後輩。俳優が草加雅人を参考にして演技しているとインタビュー等で公言されたキャラでもある。
- 勇魚洋、バド、ソノヤ:後年の特撮作品に登場するそっくりさん。
- 仲代壬琴、ローズマリー:ニチアサ同期のダークヒーローとダークヒロイン。草加同様にその子供向け作品らしからぬダーティーなキャラクターで話題を呼んだ。別名ギスギスキッズ番組三連星。
- 雉野つよし:後年の井上脚本特撮番組に登場した人物。いわゆる井上キャラの1人。性格上激しい面裏を持ち、愛する者に危害を加える者には容赦しない、目的を遂行すると邪悪な笑みを浮かべるなどの共通点が多く指摘されていた。そればかりかドンブラザーズ公式サイトでも「令和の草加◯人」なんて書かれたことも…。ちなみに演者は後に前述のソノヤ役で共演した。さらにはTwitterで笑顔のコラボも披露した。
外部リンク
草加雅人 | 仮面ライダー図鑑 | 東映
8年前の雅人 | 仮面ライダー図鑑 | 東映
仮面ライダーファイズ[草加雅人Ver.] | 仮面ライダー図鑑 | 東映
仮面ライダーデルタ[草加雅人Ver.] | 仮面ライダー図鑑 | 東映
草加雅人(鎧武・平成VS昭和) | 仮面ライダー図鑑 | 東映
草加雅人(ZI-O) | 仮面ライダー図鑑 | 東映
草加雅人(ZI-O・ゲイツ、マジェスティ) | 仮面ライダー図鑑 | 東映