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草加雅人

くさかまさと

草加雅人は、『仮面ライダー555』の登場人物である。仮面ライダーカイザに変身する。
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「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ…」

「俺は…生きる…生きて…戦う…!!」

演:村上幸平

概要

TV版において

特撮作品『仮面ライダー555』の登場人物。年齢21歳。仮面ライダーカイザに変身する

慶泉学院大学2年生。流星塾の一員で、かつてはいじめられており園田真理に庇ってもらっていた。
当初はスマートブレインオルフェノクに関わる事を避けていたが、第13話にて自分を探しに大学に訪れた真理を助ける為、仮面ライダーカイザに変身。
カイザギアに適合、そのままオルフェノクと戦うことを選択し、目的の一致やアイロン掛けの技術を菊池啓太郎に買われて、真理や乾巧、啓太郎とともに『西洋洗濯舗 菊池』にて共同生活を営み始める。

テニス部・フェンシング部・乗馬部の部長を兼任するというスポーツ万能ぶりで、器用かつ多才。
一見すると好青年だが裏表の激しい性格で、本質は自己中心的かつ攻撃的な人間であり、自分の気に入らない相手に対しては態度が豹変し、どんな策を弄してでも徹底的に排除しようとする一面や、冷淡な態度でネチネチと嫌味を言ったり、流言飛語を広げて自らのコミュニティからの排除を試みる等、質の悪いいじめっ子気質な卑劣漢。テレビマガジンの記事では「嫌いな奴を徹底的に攻撃してくるイヤなヤツだ」などと書かれたり、演者である村上幸平氏も「一応人類の為に戦ってはいるけど、性格がだいぶ捻じくれ曲がってる」と評する程。中でも、記事冒頭一段目の台詞は彼の本性をよく表した名言であろう(後にとある動画で、村上氏と共演し、直接問題の台詞を聞かされた世界の破壊者である後輩ライダー役の方「どんな台詞だよ!?」、「(それ言ったら)世の中の人、大抵邪魔じゃないですか」と呆れていた)。

特にオルフェノクに対しては徹底して冷徹な態度を貫き、木場勇治海堂直也といった人間に協力的な善意あるオルフェノク達に対してもそれは変わらない。他に啓太郎など興味のない人間に対しては基本的に歯牙にもかけない傾向が強い。

当初から性格的に相性が悪く、いち早く自分の本性に気がつき追及してきた巧に対しては厭味や陰湿な嫌がらせを事欠かさず行い、彼が流星塾の仲間達の仇(と思われていた)ウルフオルフェノクである事を知って以降は明確に敵意を露わにする様になった。
また、かつての流星塾時代の同級生の一人であった澤田亜希に対しては、オルフェノクとして大勢の旧友達を手に掛けた事に加え、後述の理由から激しい敵意を向けており、「お前は俺が倒す!」と宣言する程に憎んでいる(最終的にその言葉通りに自らの手で引導を渡している)。

また、それぞれ特に目障りな存在である巧と木場が協力し合うことを快く思わず、自らファイズに変身し、巧のふりをして木場を襲い、巧は信用できない人間であるという嘘を木場に吹聴するなど、二人の間に亀裂を生じさせた。
結局、その後の紆余曲折を経て2人は誤解を解いて和解した為、結果的に草加の目論見は失敗に終わったものの、その後も何かにつけて共闘戦線を組もうとする巧や木場を妨害しようとする事がしばしばあった。

一方で、流星塾時代にいじめから守ってくれた真理に対しては好意を超えたヤンデレ的な執着心を抱くだけでなく「真理は俺の母親になってくれるかもしれない女なんだ」母性を求めており、真理が他の男(特に木場や巧)に惹かれることを阻止しようとしており、特に木場に対しては直接、「良くないなぁ…君はオルフェノクだろう?」と嫌味を吐くなどして牽制する事も多々あった。
また、澤田に対する敵意や憎悪の理由のひとつには、「彼が流星塾時代に真理をいじめていた」事も挙がっている。

対して真理からは自分に対する好意には内心憎からず思われてはいたものの、必要以上に巧に対して冷たく当たる事を叱責されたり、真実を知りながらも真理の為を思って語ろうとしなかった為に反発されるなど、微妙なところですれ違い、結局自身の想いに応えてもらえる事はなかった。

そのような人間性ながら、オルフェノクとの戦闘においては巧が変身するファイズとのコンビネーションは非常に息が合っていたり、流星塾の仲間だった三原修二に対しては損得勘定を抜きに戦う意味を説いて奮起を促している(ただし三原が少しでも巧や木場の味方についた場合は容赦なく殴ったりしていたが)等、意外な一面を見せることもある。

オルフェノクの記号の影響が大きく、初めてカイザに変身した後も灰化しなかった。カイザギアを使用して灰化しない数少ない人物でもあった。ファイズにも変身できており、デルタギアを入手した際に一度だけ仮面ライダーデルタにも変身している。作中で唯一、ファイズ、カイザ、デルタの3つのベルト全てを手に入れ、3種類全てのライダーに変身したことがある人物である。

しかし、終盤ではオルフェノクの記号が消耗しており、カイザギアに順応できなくなっていく。
また、日常生活においても、正体がオルフェノクと知って尚も巧を仲間として受け入れた真理、啓太郎、三原達、そして様々な対立、共闘の末に巧との絆を確固たるものとしていく木場や海堂らと違い、頑なにオルフェノクを敵として拒絶し続ける姿勢を崩さなかった事から、次第に周囲との間に溝が生じていく事になり、皮肉にも、スマートブレインと戦う仲間達の中では(何度も仲間の輪から追い払おうとしていた巧ではなく)自分自身が一人孤立していく形となった。

こうした状況に追い詰められていきながらも、最後までオルフェノクと戦う意思だけは失う事はなく、戦いから身を退く様に促した花形の忠言にも記事冒頭二段目にある言葉で拒否し、戦いから逃げる事はしなかった。

己の信念だけに生き、愛する者の為に戦った男の末路…

終盤、オルフェノクの王の覚醒なくしてはオルフェノクという種族そのものに滅びの運命が待っていることを知り、これを覚醒前に倒そうとその宿主のもとに向かおうとする。だがその時にオルフェノクとして生きていく事を決意した木場から真理を人質に取ったという脅迫が入る。愛する真理か、オルフェノクの殲滅か。彼が宿願としてきたこの二つのうちで、選んだのは前者だった。

真理の救出に向かった海岸で待ち受けたラッキークローバーに単身立ち向かうも、善戦虚しくかねてからのオルフェノクの記号消耗の影響もあって彼の身体は限界を迎えており、返り討ちにされる。吹き飛ばされて変身が解除され、這々の体になりながらも生き延びる為に必死に逃げようとする草加。
その背後では投げ出されたカイザギアをそっと拾い上げる一人の男の姿があった。

「死んで…たまるか……」

生き延びる為に必死に足掻く草加の耳に、聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。

それは、草加を助けようと囚われの身から抜け出してきた真理だった。
必死に自分を探し求める姿を目の前にしながらも、その存在に気づかれずに通り過ぎていく真理に必死に追いすがろうとする草加だったが、既に声すらまともに発せられない程にその体力は消耗しきっていた。

「真……理………」

それでも目の前で自分を探し続けている愛する人に、気づいてもらおうと声にもならない叫びをあげようとする草加。
だが、そんな草加をあざ笑うかのように突然差し伸ばされた手が彼の首を掴み上げる。
それは自らがさっきまで変身していた筈のカイザだった。
草加は驚愕の表情を浮かべながら、自分を掴み上げるカイザの正体に気づく。

「……木……場…!?」

カイザは返答せずに、草加の首を容赦なくへし折った。
まるで彼の今際の際に縋ろうとした最後の一握の希望をも容赦なく潰す様に…
(ちなみにこのシーンで字幕をonにすると(首が折れる音)とだけ表示される)

力なく波打ち際に倒れる自身の前で、変身を解除したカイザ……木場から嘲りと蔑みの念の籠もった嘲笑を浴びせられながら、孤独と絶望に打ちひしがれる中で草加は遂に事切れ、死体はまもなく灰化。

結局、最愛の人に気づかれぬまま、遺灰は風で殆ど消し飛ばされて消滅するという悲惨な末路を迎えた。

その後、現場に僅かに残されていた遺灰を三原と共に発見し、草加の死を誰よりも先に知り、そしてその死を誰よりも惜しんだのは、皮肉にも草加にとって最も「邪魔」な存在だった巧であった

その屈折した人物像や本編中で行ってきた数々の卑劣で外道な言動や振る舞いから考えてみると、「自分が幾度と無く陥れ翻弄してきた人物に陥れ返されるばかりか、自分が直前まで変身していたカイザの姿でトドメを刺され目の前まで来ていたにも関わらず、最愛の人に看取られる事もなく命を散らす」という何一つ報われなかったその死に様は、因果応報当然の結果であるとも否めないが、それでもその悲惨過ぎる最期は仮面ライダーの歴史の中でも特にインパクトのあったライダーの戦死シーンのひとつとして、今も多くのファンの間で語り草となっている。

他媒体・作品において

『555』はメディアミックスが盛んで、パラレルワールドとしての物語が多く作られた平成ライダー作品であったが、どの作品でも基本その外道や偏屈ぶりは変わっていない。
なお、『ディケイド』以降の映像作品への客演においては、カイザの姿で戦ったり変身が解除されたりなどのシーンはあるものの、草加がカイザに変身するシーンはまだ一度も描写されていない。

小説『異形の花々

鬱屈・屈折ぶりが本編以上に強調されており、数ある『555』関連作品の中でも一番の外道と化している。具体的には、真理に固執するあまり強姦同然の形で処女を奪い、以降も性行為を強要し続ける、啓太郎との子供を授かりオルフェノクと人間の共存の道を掴みかけた長田結花を惨殺する、など最早子供向け作品に存在してはならないレベル(この小説がそもそも子供向けではないのだが)。
最期は本編同様に人間として生きる事を放棄した木場から結花の仇討ちに遭い、四肢や下顎をもぎ取られ、真理が助けてくれる幻影を見ながら惨敗。その後は実質生き殺しに近い状態のまま、本編以上のヤンデレと化した沙耶(小説版ドラゴンオルフェノク)に、死ぬまで飼われ続けるという、こちらもTVシリーズに劣らぬ因果応報な末路を辿る。

カイザの最期 小説版仮面ライダーファイズを描く!


上記小説に加筆した『小説仮面ライダーファイズ』では、沙耶の灰化後に、飲まず食わずで糞尿に塗れながらも更に1ヶ月生き延び、そして死んだ後にオルフェノクとして覚醒し復活する姿が追加された。だがその姿は、TV版で草加が最も嫌っていたスパイダーオルフェノクのそれであった。啓太郎と結花の息子で、人間とオルフェノクのハーフである勇介に、自身の存在についての指針をわずかながら示すなど、単純な悪役とは言い切れないところも見せたものの、終盤では真理をオルフェノクの巣へと拉致する暴挙に打って出る。しかし、彼女を助けに現れた巧(ファイズ)のクリムゾンスマッシュを喰らい、灰化して消滅するという最期を迎えた。

「きっと、まりちゃんがたすけてくれる」

劇場版『パラダイス・ロスト

人間達の用心棒的存在として登場。性格は本編以上に荒れており、周囲の人間はおろか真理や啓太郎に対しても傲慢かつ粗暴な言動を見せる為、周囲との衝突が絶えないものの、一方で真理や啓太郎に対してはそれなりに思いやりの心も持っていた。が、序盤、スラムを強襲した仮面ライダーサイガに惨敗し早々と退場する。要は体のいい噛ませ犬であった。

逆に桜庭一樹によるこの劇場版のノベライズ版『555』では、人間的な側面がより強調される形で描かれ、一見すれば捻くれた態度をとりながらも、内心では真理や仲間達の事を強く想い、最後の最後で解放軍のメンバーを救うために敵と戦い、真理に看取られながらその命を散らす。関連作品の中で一番まともな人間で、その最期も最も報われた形となっている。

「救世主は、この俺だ」

仮面ライダーディケイド

第4~5話のキバの世界編で登場。
変身者について明言されていないものの、草加とよく似た言動を取る仮面ライダーカイザが登場しており声も村上氏が演じている。
劇中ではキバーラオーロラカーテンでどこかのスタジアムに連れて来られた門矢士の前に現れ、士が持っているディケイドライバーを奪うべく彼を襲撃する。
しかしディケイドが発動したイリュージョンの分身攻撃によって劣勢となり、分が悪いと判断しその場はオーロラカーテンで姿を消した。

「邪魔なんだよ!俺の思い通りにならないものは全て!!」
「君の力はこの程度、ということでいいのかなぁ?」

仮面ライダー大戦

主に巧の回想シーンに登場(この作品の巧と草加は、草加の死の描写の矛盾などからテレビ本編とはパラレルな存在ともとれる)。ホースオルフェノクビームを受けて灰化する直前に巧に「何故だ…守るべき物の無い、空っぽの貴様が生き残り…何故俺が死ななきゃいけない…!!」という怨みと無念の言葉を残し、それが戦いが終わった後も長きに渡って巧の心を苦しめていた。
このように、今作での彼は既に死亡している為、回想シーンのみの登場かと思われていたが……。

913(カイザ)の日、草加雅人 仮面ライダー大戦verで描く!


終盤でのバダンとの決戦中、バダンが起動したメガ・リバースマシンによってなんと亡霊として再び登場。後述の台詞と共に、自分を生き返らせるために死ぬように巧に迫ったが、神敬介操真晴人の説得で迷いを振り切った巧に拒否され、巧が変身したファイズ・ブラスターフォームが発した光を受け消滅したのだった。

「君が生きているのはこの俺のおかげ。だったら君が死んで俺が生きるのは、当然のことだよなぁ……?」
「空っぽの君には、生きる価値などない!早く死んでくれないかなぁ……!」

スーパーヒーロー大戦GP』『仮面ライダー4号

どちらも本人は登場しないが、『4号』では巧が彼と木場について僅かに言及している。

仮面ライダーエグゼイド スペシャルショー』

元幻夢コーポレーションのプログラマーが覚醒したオルフェノクの所持したガシャットによって、カイザギアと共に生みだされた残留思念として登場。このショーは555本編の後日談という内容になっており、自身を殺害した木場に復讐するべく行動する。その際に宝生永夢と、同じくガシャットによってファイズギアと共に残留思念として生み出された巧と遭遇し、木場の居場所を聞くべく巧に襲い掛かった(さらにこの時、永夢に巧の正体をバラした)が、駆けつけた鏡飛彩により真実(巧や木場がすでに死んでいること)を聞かされると、荒れ果てながらその場を立ち去った。
その後、せめて真理の幸せだけでも守るべく単身で前述のオルフェノクに立ち向かったが、自身はガシャットに生じたバグに過ぎないため、自身の創造主であるオルフェノクにかなうはずもなく敗北。そのまま止めをさされてしまい、カイザギアを残して消滅してしまった。

因みに、そのオルフェノクは最終的に巧ファイズと救援に駆け付けた三原デルタ、そしてカイザギアの新たな残留思念としてよみがえった木場カイザの3人によって倒されている。

「そもそも人間である俺が死んで、オルフェノクのお前や木場が生きていること自体、不自然なんだよ!!」
「俺は既に死人だ……!俺に残ってるのは真理の……彼女の幸せだけ……!それを汚す貴様は……この世から消す!!!」

仮面ライダージオウ

フォーゼ&ファイズ編となるEP05・EP06にて乾巧と共に登場。アナザーファイズが誕生した事で発生した歴史改変により生存している。

  • EP05『スイッチオン!2011』
天ノ川学園高校の生徒である山吹カリンという少女を狙っており、学校の屋上にいた彼女を襲う一面が見られた。
その後、彼女を守ろうとするツクヨミに向けて「邪魔しないでもらえるかなぁ?」と告げるが、彼を止める為に現れた巧に妨害される。

  • EP06『555・913・2003』
「乾!これはお前には関係のない話だ!」

山吹カリンとアナザーフォーゼ(アナザーファイズ)として暗躍していた佐久間龍一は彼と同じ流星塾の出身である事、佐久間の暴走を止める為に行動していた事、カリンを襲ったのは無理やり生かされ続ける事を拒んだ彼女から頼まれてやった事だと判明した。
そして、カリンを襲ったとして逆上したアナザーフォーゼによって首根っこを絞められるが、間一髪で巧に救われる。その際、巧に「お前は俺の仲間」なのだと苦々しい顔ではあったが白状され、驚きを隠せなかった。
最終的に全てが終わった後は、自身を呼び止めようとする巧を手で制し、その場を無言で立ち去っていくのだった。

ジオウにおける余談

  • アナザーライダーが誕生して変化したこの歴史では、草加の(逆)ヒーロー部分がより強調された形となっており、巧との仲こそ本編に近いが、それでも本編に比べれば大分軟化したもの(ジオウの作中で例えると放送当時のソウゴゲイツ程の距離感に近い)となっており、協力も普通に行っている。最終的にはこれまでの作品の中で初めて生存することに成功している。
  • このEP05・06ではアナザーフォーゼが登場するが、上述した草加の要素からネット上では「アナザーフォーゼは草加が変身したアナザーライダーでは?」とネタにされたりしていた。実際にそう思われてもおかしくない演出がなされていたが、幸い変身者は別人であった。
  • EP06ではアナザーフォーゼに首を掴まれるシーンは、言うまでもなく555本編で木場カイザに首を折られるシーンのオマージュであり、演者の村上氏による提案で撮影されたらしい。あの時とは違い、巧に助けられたことで彼は生存することができた。


漫画版『仮面ライダー913

2019年9月13日にて、草加ことカイザが主人公となるスピンオフ作品が漫画として連載される事が発表された。
今作では井上敏樹氏が脚本を、かのえゆうし氏が作画を担当し、さらには草加役の村上氏も全面協力として制作に参加するとの事。
2019年9月27日発売の「電撃マオウ」11月号より連載開始。

流星塾関連

上述の通り、彼は園田真理と同じ流星塾生である。流星塾時代は身体が弱く苛められていたが、いつも真理に助けられていた(ちなみに真理より彼の方が5歳年上である)。
同窓会時に真理達と共にドラゴンオルフェノクに殺害されるが、スマートブレインの人体実験により、オルフェノクの記号を埋められて蘇生した。
しかし、記憶を改変される前に脱走したことで、塾生の中で唯一真実の記憶を保っていた。
そのため、他の塾生の記憶では欠席したことになっていたが、寄せ書きに彼の名前があったことが不自然だと思われていた。

ウェットティッシュで手を拭く癖があるが、それはこの事件で殺害された真理を抱き上げた時、両手が血だらけになったことがトラウマになっているためである。

色々とあったようだが流星塾の仲間達への仲間意識は非常に強く、TV本編でも(澤田を除く)元流星塾生達には特別な情を持っている面が度々描写され、ジオウにおいても流星塾の仲間の思いを汲んで、敢えてその仲間を殺害するという汚れ役を引き受けていた。

評価

簡潔に言うとファンからの彼の評判は、文字通り賛否両論である。
味方ライダーであるにも関わらず、劇中ではその陰険かつ姑息で、二面性の激しい器の小さい性格や、殆ど悪役のような言動が目立つからか、一部のファンからは正義側の仮面ライダーとして認められず、前作『仮面ライダー龍騎』に出て来るような悪の仮面ライダーとして見做され、嫌悪・拒絶され、特に草加を嫌うアンチからは「ストーカー」(それについては演者の村上氏も公認している)「仮面ライダーの面汚し」「ヒーロー失格」「精神年齢小学生以下」「自己中」「人間のクズ」と散々に批判されている。

確かに、端的に言えばヒーローらしからぬ「もの凄く嫌な奴」であり、非道な行為で巧や木場をはじめとする多くの登場人物に危機や亀裂を齎した事は事実であり、悪人扱いされても致し方無い部分はあるものの、善悪はともかくそれらの行動には筋が通っており、そして全て彼が「総てのオルフェノクを撲滅し、大切な人の幸せを守りたい」という確かな信念のもとで進み続けた証拠でもあり、見方を変えてみれば「幼少期に多くの傷・トラウマを負いながらも必死に抗い続け、自分の信念に対して、少しも迷う事なく、妥協する事も挫折する事もせずに貫き通した真っ直ぐな人間」として捉えることもできる。
また、「オルフェノク=敵」と綺麗さっぱりに割り切ってこれを撲滅する事を信念とする思想は(オルフェノクの立場からすれば過剰かつ偏重なものであるにしても)主人公を含め一筋縄ではいかない難雑な思想や信念を抱いたり、度々自分の信念が揺れ動くなどして苦悩する登場人物が多かった555の作中において、稀に見る白黒のはっきりついた人物であり、『555』の複雑な人間ドラマを構築するのになくてはならない要素であった。

加えて、「乾巧って奴の仕業なんだ」のように、何かと名言(迷言)とされる言葉はいずれもキツイ表現で言い表せている為にわかりにくく、またネットなどではネタにされやすい傾向にあるものの、基本的には何れも的を突いた正論を言っている
彼のそういう偏屈ながらも、ある意味で人間の本質を最も鮮明に体現しているともいえる言動に魅力を感じ、好意的に受け入れてファンになる者も、また多く存在する事も事実である。
そして、「自分の正義で他人の正義を処断する」という「正義の味方」という概念が本質的に孕んでいる矛盾傲慢を逆説的に描き出したともいえるそのキャラクター性ゆえ、草加自身には好意的でなくても、彼あってこそ「正義」の在り方を問う『555』の物語が盛り上がったとして評価する声も多い。

本編中、草加から一方的に散々な仕打ちを受け、終始分かり合える事のなかった巧も、当初こそ警戒心や嫌悪感を隠さず、露骨に敵意を露わにしていたものの、後に草加の過去を知ってからは一転して彼に対する評価を改め、どんなに疎まれようとも自分なりに草加に歩み寄ろうという姿勢を見せた他、彼が前述した悲惨な結末を迎えた際には誰よりもその死を惜しんでいた。

パラレルワールドではあるが仮面ライダー大戦においては、巧は草加の事を「いけ好かない奴だったが、自分よりも生きる意味を見出していた」と評し、彼を救えなかった事を深く後悔し、後に亡霊となって現れた彼が自分を身代わりに復活しようと目論んだ際にも、抵抗する事無くその願望(野望?)を叶えてやろうとしていたり、ジオウでも最終的に「俺はお前が嫌いだ。草加…だがな、お前は俺の“仲間”なんだよ!」と宣言しながら窮地を救うなど、本編以上に草加の本質を理解しながらも、誰よりも認めている描写が強調されている。

余談

  • 草加が初登場した回では乗馬するシーンがある。巧からは「せいぜいに馬に蹴られてくたばらないようにな」という皮肉を吐かれていたが、後に悪い意味で的中してしまう。
  • その善人とも悪人とも区別し難い複雑なキャラクター性故に、前述したとおり今尚もその評価は賛否両論であるが、放映当時、主な視聴者である小さな子供達やその保護者からは巧、木場に対する陰湿な嫌がらせ行為が原因でかなり嫌われ、演じた村上氏は、巧や木場のファンの子からよく「たっくん(巧)や木場さんをイジメないで!」と抗議されたり、ヒーロー役であるにも関わらず、街で出会った子供達に怖がられたり、睨まれたりしたといい、(味方であるとは言え)怪人役だった木場役の泉政行氏や海堂役の唐橋充氏の方が子供達からの人気が高かったという。また、BPOに「仲間内で嫌がらせや騙し討ちをする子供番組のヒーローなんてありえない」と草加(または前番組ときめく医者?)の事を示したクレームが寄せられる事もあったという。純粋な悪役でもない、ましてや(曲がりなりにも)主人公サイドのライダーを演じた俳優が、このケースに該当するのは極めて稀といえる
  • 村上氏自身も最初は草加のヒーローらしからぬ人物像に戸惑いや疑念を隠しきれず、前述のとおりヒーロー役であるにも関わらず、子供達からオルフェノク役の共演者達よりも人気がない事を併せて、脚本担当だった井上敏樹氏に懐疑心のようなものを抱いていた時期もあったが、井上氏との対話や撮影を重ねていく内に、次第に『草加雅人』というキャラクターがどういうものかを理解する様になってからは、一転して強い愛着を抱く様になった。ちなみにあるインタビューで村上氏は草加について「彼はヒーローだけども、普通のヒーローが言ったりやったりしてはいけない事が出来る『逆ヒーロー」と評しており、実際に『555』放送当時は子供だった視聴者達からも「当時は大嫌いな奴だったけど、今はむしろ大好き」「決していいヤツではないけれど、大事な人を一途に守ろうとする姿は紛れもなくヒーローだった」という意見も少なからず見受けられ、結果的にそんな草加の在り方や評価が、ジオウの物語では生存に成功した一因にもなっている。
  • また、作品そのものにも想い入れが強く、555終了後も井上氏や共演者と、何かと親密に交流したり、555に対する想いを自身のブログやSNSなどで語っている。無論、劇中では(戦闘時以外)相性最悪で最後まで打ち解ける事がなかった巧役の半田健人氏ともプライベートでは文字通りの親友同士であり、度々ネット番組やコラム、そして555関連のイベントなどで555の思い出に関する談義で盛り上がったり、半田氏と一緒に555のセルフパロディ動画を作成するなど放送終了後も度々、本編とは真逆ともいえる仲の良さを見せてきた。
  • 上記のイベントには、今では様々なドラマや映画で引っ張りだこになっている澤田亜希役の綾野剛氏も動画メッセージを送っており、劇中では文字通りの”宿敵”同士で解り合える事のなかった草加と澤田だが、半田氏同様に共演者の中ではとりわけ仲が良く、よく話をしていたと綾野氏も話している。
  • 草加を最終回前に退場させる事は当初から想定されていたが、最終的に引導を渡す役目を木場に選んだのは井上氏の一存だったという。そのやり方も実に井上氏らしいもので、プロットを考えるにあたり井上氏は村上氏を呼び出して「もし自分が草加だったら、(555のキャラの中で)誰に殺されるのが一番嫌?」と尋ね、村上氏が「木場」と答えたところ、上記の退場劇のシナリオが制作された。これについて村上氏は、井上氏が自分の気持ちを汲んで木場以外の人物に引導を渡させると思い、正直に答え、後日(草加退場回の)台本を読んで全てを知った時には、「素直に答えなきゃよかった」と相当後悔したという。
  • 555以降も主人公と敵対する2号ライダーは数多く出演しているが、その殆どは後に和解したり、ラスボスとして対峙すれども、今際の際で主人公を認めた為、本当の意味で最後の最後まで主人公と打ち解け合う事のなかった2号ライダーは、2018年時点では草加雅人しかいない(3号ライダー以降のライダーであれば、何人当者はいるものの、いずれも物語における黒幕的存在か、敵サイドの人間であった)。ちなみに一時的とはいえ、草加や前年の2号ライダーでも成し遂げなかった、1号ライダーを倒す事に成功した2号ライダーは存在する。
  • 井上氏が脚本を手がけていた『ギャラクシーエンジェル』アニメ第四期17話に、村上氏自身が声を演じたパロディキャラクター「カイザ・ムラカミ」が登場している。
  • プレミアムバンダイより2017年9月13日に予約開始したCSMカイザギアを村上幸平氏が紹介する動画で、カイザギアを手にする前に持参したウェットティッシュで手を拭いたり(劇中の草加のウェットティッシュで手を拭く癖を再現したと思われる)、動画の最後で「これも全て乾巧って奴の仕業なんだ」とファンサービスを披露していた。ちなみにこのCSMカイザギア、本来は本編の台詞ではない「これも全て乾巧って奴の仕業なんだ」だけでなく、首が折れる音まで収録されている首が折れる音は村上氏の希望によるものらしい)。
  • 埼玉県にある草加市(読みは「くさか」ではなく「そうか」)の公式HP内の出産育児一時金の記載例において、生まれた子供の名前が「草加雅人」になっている。偶然か意図的なのかは不明。母親の名前は草加花子、父親の名前は草加太郎。


関連イラスト

そして死ぬほど憎まれて眠れない巧
カイザ


ブルーレイが発売するとのことで
草加さんまじカイザ



関連タグ

仮面ライダー555 仮面ライダーカイザ カイザ 913 カイザの日
乾巧 木場勇治 園田真理 乾巧って奴の仕業なんだ
仮面ライダー大戦 アンチヒーロー 井上キャラ
仮面ライダー913:草加雅人を主役とするスピンオフ漫画。

勇魚洋:本作より3年後のウルトラマンに登場するキャラクターで役者繋がり。彼は草加とは対照的に表裏のない爽やかな好人物である。

バド:本作より13年後のスーパー戦隊に登場するキャラクターで同じく役者繋がり。過去の経験から少し影のある人物ではあるが、草加の様な陰湿な性格ではなく、公式HPでも「草加よりは柔らかい」と述べられている。

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