概要
2003年に角川書店から発売された『劇場版仮面ライダー555パラダイス・ロスト』のノベライズ。
青春小説を得意とする桜庭氏らしく、青春ドラマとしての側面が強調されており、映画本編では出番の少なかったミナやただの小悪党だった水原のキャラの掘り下げが行われ、読者に共感できるつくりとなっている。
また、草加雅人の性格が多少ひねくれている程度になっていたり、水原が巧に協力的な好人物だったりと、一部の登場人物の性格が劇場版から変更されている。
他にも、劇中で「仮面ライダー」というワードが使われたり、花形の存在や真理と草加の過去・流星塾の存在など、劇場版ではカットされたテレビシリーズの設定も取り入れられている。
一方で、仮面ライダーサイガとライオトルーパーが出てこないなど、アクション描写は簡素化されている。