概要
当時のスマートブレイン社の社長・花形(ゴートオルフェノク)が、「九死に一生を得た子供達の中から覚醒する」と言われるオルフェノクの王を捜し出すために創設した小学校兼養護施設。
集められたのは皆事故等で両親を失い、唯一助かった子供達ばかりである。555の中でもかなりのトラウマエピソードの一つであり、同窓会の日はほぼ全員がオルフェノクによって一度命を奪われ、再会結束の時ではラッキークローバーに襲われる、仲間に裏切られる、カイザに適応出来ずに灰化、デルタのベルトを巡って同士撃ちなどでほとんど死亡している。最終回の時点で生き残ったのはわずか3人(劇場版と小説版においては、真理1人のみ)。
現在、校舎は何故かスマートブレイン社付近の地下35mの位置に埋まっており、花形はそこに身を隠しながら人類とオルフェノクの最終決戦の日のためにライオトルーパーのライダーズギアの開発を進めていた。序盤に地下鉄丸ノ台線トンネルの修復・補修工事中の落盤事故で作業員の板垣と水野がこの場所に迷い込み、花形によってベルトの実験台にされてしまった。
第27話にて校舎とスマートブレイン社が隠しエレベーターで繋がっていたことが判明。しかし、エレベーターの存在はラッキークローバーにも知らされておらず、琢磨逸郎は村上峡児を咎める言葉を発していた。
最終決戦後、密かにオルフェノクの王の遺体を流星塾の地下研究室へと運び込んだロブスターオルフェノクが、人知れず王を蘇らせようと画策している場面がある。
『仮面ライダージオウ』では第6話で名前のみ登場。同話のキーパーソンである山吹カリンと佐久間龍一の2人が流星塾出身であることが、同じく流星塾出身者の草加雅人より言及されている。
また、ウォズはこの事件において「物語は流れ星から始まった」とヒントを出し、ソウゴらが『仮面ライダーフォーゼ』に登場する朔田流星(本来の歴史なら仮面ライダーメテオ)が絡んでいるのではないかとミスリードされていた。
漫画『仮面ライダー913』でも存在しており、こちらでは全国区に同様の施設が存在、オルフェノクの素質がある子供を探していたという設定になっている。入塾資格はやはり「九死に一生を得た子供」となっている。
塾生たちは原作同様にキャンピングカーに乗り込んでオルフェノクからカイザギアを守りながら逃亡生活を送っていた。
流星塾出身者
主要人物達の詳細はそれぞれの記事を参照。
主要人物
- 園田真理
- 草加雅人 (仮面ライダーカイザの正式装着者)
- 三原修二 (仮面ライダーデルタの正式装着者)
- 阿部里奈 (仮面ライダーデルタ)
- 木村沙耶 (仮面ライダーデルタ)
- 澤田亜希 / スパイダーオルフェノク ※
※彼がオルフェノクに覚醒したタイミングや流星塾の仲間と同行していたらしい時期を踏まえると、彼もデルタに変身していた可能性があるが、劇中では描写されなかった。少なくとも公式では変身者としてカウントされていない。
その他
- 増田
流星塾の先生を務めていた人物。同窓会の日に起こった出来事を覚えており、同窓会の日の真実を生徒達に伝えようとしたが、クロコダイルオルフェノクに襲われて死亡してしまう。
- 高宮航太 (仮面ライダーカイザ)
花形がカイザギアを送った人物。巧の戦いをカイザの姿で遠くから眺めていたが、その後ベルトの力に適合できず死亡したことが明らかになった。少なくとも視聴者側からだと、ただ変身して立ってただけで死亡したという悲劇の人物。駆け付ける前に別のオルフェノクと交戦していたかもしれない可能性もあるにはあるが、あくまで可能性の話である。
また、カイザの変身後の姿でしか登場していないため演じた俳優も存在しない。
- 西田清高 (仮面ライダーカイザ)
カイザに変身して見事クロコダイルオルフェノクを倒すも、ベルトの力に適合できず死亡した。少ない出番ながらラッキークローバーの一人を撃破するという活躍を見せた。
- 犬飼彰司
カイザギアについて話すために真理と会う約束をするが、待ち合わせの場所でクロコダイルオルフェノクに襲われて死亡する。
- 神道貴久 (仮面ライダーカイザ)
流星塾生の絆を大事にしているが、それ故によそ者である巧のことを疑っていた。クロコダイルオルフェノクから仲間を守るためにカイザに変身するが敗北。ベルトに適合できず死亡した。
- 上条晴子
他の流星塾生達と共にカイザギアに適合できる人間を探していたが、クロコダイルオルフェノクに襲われて死亡する。
- 徳本恭輔 (仮面ライダーデルタ)
他の流星塾生達と共にカイザギアに適合できる人間を探していた。苦戦する巧に加勢するために一度は自分もカイザに変身しようとしたが、恐怖から変身できなかった。その後は里奈達と行動していたが、デルタに変身した影響で好戦的な性格に変貌し、澤田に殺害された。序盤から登場していたため地味に出番が多い。
- 新井賢 (仮面ライダーデルタ)
徳本と同様にデルタの力に溺れた。徳本と共に真理を拉致して澤田をおびき出すが、二人まとめて澤田に殺害された。
- 河内勇樹 (仮面ライダーデルタ)
徳本や新井と同様にデルタの力に溺れた。新井と麻美を襲ってデルタギアを奪ったが、ギアを沙耶に奪い返された後、フロッグオルフェノクに殺害された。
- 伊藤麻美
デルタの力に溺れた河内に殺害される。オルフェノクではなく人間である河内に殺害されたため遺体は灰化せずにそのまま残っていた。遺体としての登場のみ。
- 太田信吾
流星塾生達が結束することを強く望み、オルフェノクに覚醒した澤田を説得しようとするが、逆に澤田に殺害されてしまった。
演者の川久保拓司は後に『ウルトラマンネクサス』で主演を務めた。
- 青沼 / スロースオルフェノク
下の名は不明。同窓会の日以前にオルフェノクとして覚醒しており、北崎=ドラゴンオルフェノクと共にかつての仲間達の命を躊躇なく奪ったが、たまたま近くを通りかかった巧=ウルフオルフェノクの攻撃を受けて灰化した。
他媒体で登場
仮面ライダージオウ
- 山吹カリン
仮面ライダージオウの第5、6話に登場。
女子高生連続失踪事件を追っていた常磐ソウゴたちにマークされる。第5話ではアナザーフォーゼの出現、さらには草加雅人に襲われたこともあり完全にターゲットであるものだと思われていたが、第6話では実は2003年に事故死していること、先の事件は実は彼女のためであること、さらには草加の襲撃も無理やり生かされるのを拒んだ彼女自身の意思であることが明らかになり、最終的には自分のためだけに15年もの歳月を費やしたアナザーフォーゼ(アナザーファイズ)こと佐久間龍一に「佐久間くん、今までありがとう。あなたは、自分の人生を生きて」と言い残して消滅した……。
- 佐久間龍一
カリンと同じく仮面ライダージオウの5、6話に登場。2003年、カリンが交通事故で他界した際、彼女の眠る霊安室で自分を責め嘆いていたところをタイムジャッカーのオーラに目をつけられ彼女と契約、アナザーファイズとなる。それ以降はアナザーライダーの力を駆使して自身の同級生を含めた女子高生達を長年に渡って襲撃し、カリンを無理やり生かし続けた。
しかしその力も年月の経過とともに衰えが見え始め、2011年にさらなる力を求めていたところを今度はタイムジャッカーのスウォルツに目をつけられ、アナザーフォーゼの力を手にし、2つのライダーの力を持つアナザーライダーとして再びカリンのために暗躍を続けた。最終的には2003年と2018年の2つの時代においてジオウとゲイツに倒され、カリンに今まで自分がしてきたことを謝罪した後、彼女の消滅を見届けた。
仮面ライダー913
- 東野 (仮面ライダーカイザ)
第1話に名前のみ登場。カイザに変身し、2回までの変身は無事だったが、3回目の変身で灰化した。
- 西島 (仮面ライダーカイザ)
第1話に登場。カイザに変身し、3回までの変身は無事だったが、4回目の変身で灰化した。
- まゆ (仮面ライダーカイザ)
第1話に登場。草加に好意を寄せていた。カイザの変身で適性があるのではないかと気付く。オルフェノクの襲撃で変身するものの、まともに攻撃も出来ず変身が解除され、適性がなかったため、灰化。しかし、灰化の直前に草加と再会し、微笑みながら崩れていった……。
- 佐伯
ドレッドヘアの男性。
キャンピングカーの運転手を務め、まゆが灰化した際には絶望のあまり崩れ落ちていた。
梅本に殺害されてスネイルオルフェノクに覚醒、オルフェノクの力に溺れてしまう。
- 遠藤
癖っ毛が特徴的であり、カイザギアを守りながら逃亡生活を続ける現状に絶望している。
スティングフィッシュオルフェノクの襲撃に遭い、死亡する。
- 平岡
中性的な外見の知的な男性。
ネット上からオルフェノクの情報を探っており、流星塾とカイザギア、そしてオルフェノクには重大な関係があるのではないかと睨んでいる。「流星の福音」という謎のサイトからオルフェノクの発生要因を突き止める。
- 石川
大柄な男性。昔はいじめっ子であり、草加にそのことを皮肉られて熱り立つが、平岡に窘められる。
- 梅本
メガネの男性で、佐伯からカイザギアの当番を任されていたが、既にオウルオルフェノクと化しており、佐伯を殺害した。
- 田山、倉石、柏崎
名前のみ登場。
同窓会の真実
本編開始の数ヶ月前(2002年11月16日)に塾生達は東京で同窓会を開いたが、それは人工的にオルフェノクを生み出そうとするスマートブレインの陰謀であり、ドラゴンオルフェノク(北崎)の襲撃と青沼の裏切りによって全員の塾生達が殺害されてしまった。
塾生達は全員スマートブレインの病院にてオルフェノクの記号を埋め込まれることによって蘇生したが、同時に蘇生後に脱走した草加を除く全員の記憶が改変され、事件は隠蔽されていた。
この事件は花形や村上峡児とは異なるスマートブレインの一部のオルフェノクが勝手に行ったことであり、結果的にこの実験でオルフェノクに覚醒したのは澤田のみだった(作中の描写から沙耶も覚醒していた可能性がある)。