スティングフィッシュオルフェノク
すてぃんぐふぃっしゅおるふぇのく
仮面ライダーファイズが最初に戦ったスマートブレイン配下のオルフェノクで、オコゼの能力を持つ。人間態は井沢博司(いざわひろし)という名前の若い青年で、躊躇いも無く人を殺す冷酷非情な性格。
手の指を触手のように長く伸ばして相手に突き刺し、使徒再生を行う。刺された相手がオルフェノク化できなかった場合、一定時間後に身体が灰化して崩れ死亡する。
ツーリング中の青年達に紛れ、九州から上京する園田真理に近づいてファイズギアを奪おうとした。仲間の青年達を殺害した後、何故か変身できない真理からギアを渡された乾巧が変身したファイズと戦う。
遊泳態となり空中から突進するも蹴りで吹っ飛ばされ、武器のトライデントを振り回し3発程打撃を与えるもトライデントを奪われてしまう。その後はファイズにフルボッコされ、最期はファイズのキック(クリムゾンスマッシュではない)を受けて青く炎上し、肉体が灰化して崩れ去り死亡した。
オリジナルの個体だが(後述)、クリムゾンスマッシュでもグランインパクトでもない、ただの蹴り一発で死亡していた事から、オリジナルの中では弱い方だったのかもしれない。
テレ朝版公式サイトや『555超全集』(上巻・下巻とも)では語られていないが、『仮面ライダー図鑑』によればオリジナルのオルフェノクであり、複数の形態に変化できるが戦闘力は高くはなかった。
漫画版仮面ライダー913では
「おやおや故障ですか?大変ですね…こんな所で」
TV版同様、第1話「呪いのベルト」に登場。
人間体はスーツを着た老紳士で、知覚之公園に出現し、腕から放つ幾本もの触手で早速子供を始めとしてその場にいた人間を手当たり次第に使徒再生していた(漫画なら規制が緩かったが故の描写といえる)。
西島の変身したカイザとの戦いでは、カイザショットとの打ち合いに乗じて撤退。健闘虚しく西島は変身後灰化してしまった。
どうやら流星塾のメンバーを追っていたらしく、車がパンクして移動できなくなっていた彼らの前に再び現れて、まゆが変身したカイザを圧倒、変身解除に追い込んでいる。
最後はオルフェノクに対して怒りを燃やす草加雅人が変身したカイザのカイザスラッシュで灰化する因果応報な末路を迎えた。
『555』第1話のようにオリジナルかどうかは不明だが、活躍だけ見ればカイザを2体相手している辺り、TV版より戦闘力が高い事が窺える。また、オルフェノクに変身してからは「ベルトをよこせ」とうわ言のように呻いていた。
過去の特撮作品に共通点を持つ怪人として『仮面ライダーX』に登場した神話怪人・ネプチューン(トライデントを使っている、第1話に登場する半魚人という共通点がある)、『超人バロム・1』に登場したオコゼルゲ(第1話に登場する怪人という点やモチーフが同じという点も類似)が挙げられる。
なお、石ノ森章太郎作品としては『人造人間キカイダー』に登場するアカオニオコゼ以来のオコゼモチーフの怪人となる。
水棲系モチーフとしては先述のネプチューン以来であるが、そちらはあくまでも海神がモチーフであり、実在する魚類が第1話怪人となるのはシリーズ初めての出来事であった。
『仮面ライダーアギト』の登場怪人がジャガーとカメから始まって『仮面ライダーV3』を踏襲したように、前年ミラーモンスターのデザインを担当した篠原保氏が『仮面ライダー龍騎』で『仮面ライダーX』のネプチューンを初ゲスト怪人のモチーフにできなかったため、魚や人魚という形でネプチューンをモチーフとすべく登場した。オルフェノクのデザインの基準が無かった頃のためかなり多めにディティールが描きこまれ、ミラーモンスターとの差別化を意識して甲冑の各パーツが隣接パーツと複雑に絡み合ったような構造になっている(『完全超悪』p.143)。
スーツは第20・21話に登場したスコーピオンオルフェノクに改造された。
オリジナルのオルフェノクであることは『仮面ライダー図鑑』において明記されている。
なお、オコゼは英語では「スティングフィッシュ」とは呼ばれず、「Devil stinger」や「Demon stinger」と呼ばれる。コレをそのまま採用した場合、「デビルスティンガーオルフェノク」や「デーモンスティンガーオルフェノク」という厨二チックな名前になる…流石に長すぎると判断されたのだろうか。
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