登場話:第1話「戦士の覚醒」、第2話「青の嵐」、第20話「或る目覚め」、第21話「暴走する力」
概要
『仮面ライダーアギト』に登場する、豹に似た姿の超越生命体。首に巻いた長いマフラーが特徴。
複数の個体が存在し、体色や武器が異なる。
共通して人間を木に埋め込む超能力が使える「(下イラスト参照)。
この能力を利用し、撃ち込まれた銃弾を弾き飛ばすことも可能。なお、犠牲者が襲われる前日に撮った写真の背景には10年前に埋め立てられた沼が映っており、犠牲者の肩に何者かの手が映っていたが、関連性は不明である。木に埋め込む能力は時空間にも影響を及ぼす程の能力なのであろうか…?(『仮面ライダーアギト超全集 上巻』p67では、「写真は念写によるものだったのだろうか?」とも記されている。)
各個体
パンテラス・ルテウス
CV:山野井仁
第1話に登場。
個体名の意味は“黄金色の豹”。
通常の豹型で赤いマフラーの個体(メイン画像参照)。
武器は使わず、時速300㎞で走る走力を活かした格闘戦が得意。キック力は仮面ライダーG3の胸部装甲に5.95tの衝撃を加えており、片手で軽く押しただけで乗用車を吹き飛ばす怪力を持つ。
佐伯親子をターゲットにし、一人息子の伸彦を殺害後は自宅周辺で佐伯夫妻を監視しながら殺害のチャンスを窺っていた。
G3を追い詰めるも途中で現れた仮面ライダーアギトには敵わず、突進しようとしたところにライダーキックを受けて爆死。
『レッツゴー仮面ライダー』にもショッカーの同盟怪人として登場。
『仮面ライダーウィザード』第52話「仮面ライダーの指輪」最終話「終わらない物語」にも、魔宝石の世界の怪人の1体として登場したが、ライノセラスビートルオルフェノク共々カブトのライダーキックを受けて爆散した。
放送当時の変身スーツのCMでは、グランドフォームと変身スーツを装着した少年を相手に戦った。
デザイン担当の出渕裕いわく、ジャガーがシンボルのテスカトポリカを擁するアステカやトルテカの要素がデザインに含まれているとのこと(『完全超悪』p136-137より)。
パンテラス・トリスティス
CV:山野井仁
第1,2話に登場。個体名の意味は“石炭色の豹”。
黒豹型で黄色いマフラーの個体。
肉弾戦の他、鋼鉄をも貫く威力の「貪欲の槍」という槍を使う。
オーパーツ研究局主任である三雲咲子が解析していたオーパーツに触れて彼らの研究にこっそり力添えし、闇の力の復活を手引きしたが、それ以外に特筆するような活躍は見せていない。
アルビュスとコンビを組んでアギトと戦うも、ストームフォームのハルバードスピンを受け爆死。
出渕は、マサイチックなオレンジのケープを巻き付け、エチオピア帝国やアフリカの戦士のようなイメージを取り入れたとのこと(『完全超悪』p136-137より)。
パンテラス・アルビュス
CV:山野井仁
第1,2話に登場。
個体名の意味は“白い豹”。雪豹型で青いマフラーの個体。
「傲慢の弓」という剣にもなる弓矢を使い、光の矢で的確に敵の急所を貫く。暗闇でも昼間のように見える眼を有し、光の刺さない暗闇でも活動可能。反面、格闘能力はあまり高くない。
主な仕事は他のアンノウン同様に超能力者の抹殺で、女子高生を殺害後は彼女の双子の姉を狙ったほか、前述のようにトリスティスとともに闇の力復活を手引きした。
トリスティスが倒された後、グランドフォームのライダーキックを受けて爆死する。
パンテラス・キュアネウス
CV:宗矢樹頼
第20話に登場。
個体名の意味は“深青の豹”。
青い体色の個体。
パンテラス・マギストラに仕える、衛兵のような役割を持つ。
沈着冷静に敵を見極め、「強欲の剣」という長剣を振るい敵を両断する。性格は氷のごとく冷徹。
フレイムフォームと戦い、セイバースラッシュで倒される。
パンテラス・ルベオー
CV:宗矢樹頼
第20,21話に登場。
個体名の意味は“赤い豹”。キュアネウス同様、パンテラス・マギストラの衛兵的存在。
赤い体色の個体。
持ち手の色(キュアネウスは青、ルベオーは赤)以外キュアネウスのそれと似通った剣を二振り持ち、二刀流で戦う。性質はキュアネウスとは対照的に炎のごとく好戦的で、鋭い爪や牙を用いて残忍に敵を切り裂く。
仮面ライダーギルスと戦い、ギルスヒールクロウで倒される。
パンテラス・マギストラ
CV:西川宏美
第20,21話に登場。
個体名の意味は“女指導者の豹”。
他と違い女性型で、「クイーンジャガーロード」と呼ばれる上位種にしてジャガーロードたちを統率する指揮官。
クレオパトラを彷彿とさせる衣装に身を包んでいる。
また、初めて登場したクイーンロード怪人でもある。
「神託の杖」と呼ばれる錫杖が武器で、これを使って部下を統率している。
超能力者・榊亜紀の殺害に成功する。
アギトのライダーキックを食らっても余裕の表情を見せたが、すぐさま爆散した。
恐らくモチーフはエジプト神話のバステト。
デザイン担当の出渕裕曰く、中央の褐色の部分が実際の身体のようなイメージで、意図的にエロくしたとのこと。また、ヒョウの親玉というアピールのために肩マントにヒョウ柄を用い、色味や装飾でエジプト要素やクレオパトラのイメージを盛り込んでいる(『完全超悪』p138より)。
『小説 仮面ライダーアギト』
本編と同様にG3が最初に交戦したアンノウンとして登場するが、本作ではそれ以前からアンノウンによる不可能犯罪が度々発生していたという設定になっている。
飛び交う無数の銃弾を木に埋めるという離れ業を見せた。G3をボコボコにしていた所、突然現れたアギトのライダーキックを浴びて爆散している。
『バトライド・ウォー創生』
今作よりパンテラス・ルテウスが敵ボスとして登場。原作第1話を再現したステージもある。
格闘攻撃を得意とするが、それゆえに範囲も狭くモーションも読みやすい。火も光線も出さないボスとの戦闘のみという短いステージ構成もあって、レベル上げのために最も倒されるであろうキャラとなっている。
今作ではステージ内のアイテム箱やレベルアップボーナスにより入手できる「ライダーソウル」を消費してレベルアップができるため、前任者よりは少ないかもしれない。
余談
「最初の怪人がジャガー」というのは、『仮面ライダーV3』のオマージュ(『完全超悪』p136より)。
厳密に言うとハサミジャガーが本物のジャガーをベースにした怪人なのに対し、ジャガーロードは豹の仲間全体を統括しているのだが。ジャガーとヒョウは生息地も異なる哺乳類ではあるものの、同じヒョウ属に属する生物のため、ヒョウに似た怪人と紹介されてもなんら間違いではない。もしかしたらジャガーロードは(「パンテラス」の名が示す通り)ヒョウ属を統括する存在なのかもしれない。
トータスロード テストゥード・テレストリスのデザイン画にて、「速度を司るロード」という旨の記述があるのが確認できる(『完全超悪』p16より)。
関連タグ
平成ライダー本編最初の怪人
外部リンク
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト パンテラス・ルテウス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト パンテラス・トリスティス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト パンテラス・アルビュス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト パンテラス・キュアネウス
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト パンテラス・ルベオー
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト パンテラス・マギストラ
ジャガーロード パンテラス・ルテウス | 仮面ライダー図鑑 | 東映
ジャガーロード パンテラス・トリスティス | 仮面ライダー図鑑 | 東映
ジャガーロード パンテラス・アルビュス | 仮面ライダー図鑑 | 東映
ジャガーロード パンテラス・キュアネウス | 仮面ライダー図鑑 | 東映