「人間よ、そんな力に惑わされてはいけない。人はただ、人であればいいのだ!」
「アギト……許されない、人が神に近づくなど…」
データ
概要
『仮面ライダーディケイド』に登場する怪人。バッファローに似た姿の超越生命体。
個体名はタウルス・バリスタ。意味は“弩砲のウシ”。
至高のトリアンナという蹄を模した形状の三又槍をもち、その先端から十字架型のプラズマ弾を発射して人間を跡形もなく焼死させる能力を持つ。
また、額や手足にはギリシャ文字の「Ω」が刻まれているのが特徴。
多数のアントロードを配下として操り、超能力に目覚めた人間を見つけ出しては上述のプラズマ弾で殺害していた。
また、グロンギも粛清の対象となっており、その光景を見たユウスケは彼らの人間の味方と誤認していた。
グロンギがほとんど倒された「アギトの世界」に突如出現し、アギトの力に不完全ながら覚醒した芦河ショウイチを執拗に狙い、葬り去ろうと行動している。
しかし、アギトの世界にやってきた門矢士がショウイチの味方をしたため、クイーンアントロードと共に決戦に挑む。
クイーンアントロードがアギトに覚醒したショウイチに倒されると激昂し、アギトとディケイドをプラズマ弾で倒そうとするが、最後はファイナルフォームライドの力で変形したアギトトルネイダーの機動力に翻弄され、ディケイドトルネードを受け爆死した。
その後の登場
第31話
スーパーアポロガイストのライフエナジーによって、ビートルファンガイア、パラドキサアンデッド、タイガーオルフェノク、アリゲーターイマジン、フィロキセラワームと共に復活。響鬼のキック(つまり、必殺技でも何でもないただの通常攻撃)を受け倒された。
復活怪人の中ではかなり不遇な扱いである。
劇場版『オールライダー対大ショッカー』
別個体らしき存在が大ショッカーの一員として登場。
ショッカー戦闘員や怪人たちに混ざって人間狩りを行っていたが、結城丈二によって倒される。
『スーパーヒーロー大戦』
大ショッカーの怪人として登場。最終決戦ではレッドレーサーと戦っていた。
『仮面ライダーウィザード』
魔宝石の世界の住人として登場。本来は人間とは別系統の生物だが、この世界では人間に化けて生活している。
別種の個体?
ひらかたパークで開催された『仮面ライダービルドスペシャルショー』ではビルドが主人公となるアギトsideのストーリーで牛に似たロード怪人が登場。
人間たちがネビュラガスの力を用いて戦争を始めたことを危険視した闇の力の特使として暗躍、今度はアギトの代わりにビルドやスマッシュに襲いかかった。
ある程度の自我を有しているが、闇の力の言葉を中継する役目も担っている。
長剣が武器であり、戦闘力は10年以上の時を経て強くなったアギト(グランドフォーム)と全くの互角。
戦争の要因となったビルドを介錯しようとしたが、アギトの説得で前向きに生きる決意をしたビルドの反撃に遭い、ビルドのボルテックフィニッシュとアギト(フレイムフォーム)のセイバースラッシュに敗れた。
余談
- 実は『仮面ライダーアギト』のOPの聖画に、彼と思われる頭に角の生えた天使が描かれている。
- エルロード以外で初めて人の言葉を喋った超越生命体でもある(一応『アギト』本編でもハイドロゾアロードが喋っているが、それは闇の力の意志を代弁しただけにすぎず、自分の意志とは言いにくい)。「人は我々が守る」という発言は、原典である『アギト』本編未視聴者からは困惑の声もあった模様。
- 名前の由来は、『仮面ライダーV3』のタイホウバッファロー。
- 能力の元ネタや立ち位置は水のエルが元ネタであると思われる(あちらも紋章型のエネルギーで対象を破壊する能力を持つ)。
- 至高のトリアンナの元ネタはトライデントのギリシャ語表記である「トリアイナ」(τρίαινα)。
- 何方かと言えばインド神話に登場する破壊神シヴァの槍トリシューラが能力的に近い(尤も、シヴァの聖獣は牛であって、水牛は敵対者のモチーフであるのだが)。
関連タグ
仮面ライダーディケイド アギトの世界 アンノウン(仮面ライダーアギト)
牛鬼:同作品に登場した同じ牛モチーフのライダー怪人。なお、放送年は丑年である。
地のエル、闇の力(仮面ライダーアギト):原典におけるラスボス。
9つの世界のラスボス
タイガーオルフェノク → バッファローロード → アリゲーターイマジン