「人でない者は滅ばねばならない」
CV:梁田清之
登場話:第33話「現われた敵」~第43話「動き出す闇」
データ
身長 | 218.0cm |
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体重 | 158.0kg(強化体は165.0kg) |
特色/力 | 怨嵯のドゥ・サンガ、風圧攻撃(強化体は怨念のバルディッシュ、風圧攻撃、魔術攻撃) |
概要
『仮面ライダーアギト』に登場する怪人アンノウンのなかでも、最高位であるエルロードの水・風・地の3体のうちの1体である。クジラに似た超越生命体。
『MASKED RIDER AGITO ART WORKS』によれば、アギトに等しい存在だそうである。
下位のアンノウンよりも進化しているため、背の羽はより大型化している。貴族、様式、美意識のような風格、そして仮面ライダーと共通する複眼を持っている。武器は人間を即死させる吐息と、物体を破壊する念動力、掌から放つ高圧の風、『怨嗟のドゥ・サンガ』。この武器で打ち据えられた者は身動きを失い、至福の感情の中で絶命する。
水のエルは「あかつき号事件」を起こした張本人であり、何度もアギトたちを苦しめた。
モチーフはクジラ。主である闇の力同様、一見女性的な姿をしているが、声や体格は男性的で特に声はかなり渋い。
あかつき号事件の生き残りの一人・関谷真澄の中に潜伏していており、その本来の使命はアンノウンを率いて、この世のアギトを一掃することである。
オープニングで登場したイコン画には、エルロードらしきものが全部で7体描かれている。
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』でも登場。アンノウン代表として国連本部の会議に参加した。
水のエル(強化体)
水のエルが闇の力の力を得てパワーアップを遂げた姿で、闇の力いわくアギトと同等の力を持ったらしい。 ライダーたちを斬り刻み倒し、滅ぼすことにのみ喜びを見出すエルロードの完全体。
以前よりさらに強力になった念動力と、切れ味の増した怨念のバルディッシュと呼ばれる長柄の戦斧を武器としている。
戦闘力が格段に向上しており、4人のライダーが束になっても敵わないほどに強く、仮面ライダーG3-Xの放ったGX弾を念動力で仮面ライダーギルスに、アナザーアギトのアサルトキックにワームホールのようなものを発生させて仮面ライダーアギトにぶつけるなど同士討ちを図るほか、ロードの紋章状のエネルギー体で広範囲攻撃を行うなど、多彩かつ魔術的な攻撃方法を持っており、G3-Xをいともたやすく大破させたほどの実力を持つ。
しかし、最後は完全に記憶を取り戻した津上翔一の変身した仮面ライダーアギト バーニングフォームのバーニングライダーパンチで怯んだところへ、立て続けにエクシードギルスのエクシードヒールクロウとアサルトキック、さらにシャイニングフォームに変身したアギトのシャイニングライダーキックを連続で受け瀕死の重傷を負い、光球となって逃走。
闇の力の元に逃げ帰り再び彼の体内に吸収されパワーアップを計ろうとするが、その前に力尽きてしまい、水となって消滅してしまった。
作中でのセリフ
「アギト、お前は一度死んだはずだ。この私の手で……!」(第33話)
「お前はアギトではない! アギトになるべき人間でもない」(第34話)
「人間もこれほどの力を持ったか……」(第34話)
「お前たちの時間は長くない。お前たちに未来はないのだ!」(第42話)
余談
上位アンノウンのため、品位や知性を感じるデザインとなっており、天使のイメージを内包しているが、宗教的な天使とは距離を取ってデザインされている(『完全超悪』p139より)。
関谷真澄に憑依した理由は不明。
「怨嵯のドゥ・サンガ」の元ネタはムガル帝国時代に使われた二股の槍「ドゥ・サンガ」(英:Do Sanga)。
強化後の武器である「怨念のバルディッシュ」は東ヨーロッパで用いられたハルバードに似た武器「バルディッシュ」(露:Бердыш)が元ネタ。
声を演じた梁田清之氏は後に『仮面ライダー剣』でスパイダーアンデッドを、『仮面ライダー電王』でバットイマジンを演じている。いずれも人間の人格を乗っ取る共通点がある。
また、『宇宙戦隊キュウレンジャー』でも人間に憑依できる怪人を演じているが、こちらは善玉。
アニメ作品である『ウルトラマン超闘士激伝』や『M78劇場』をカウントした場合、梁田氏は本作への出演をもって三大特撮を制覇した声優となった。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーアギト エルロード 関谷真澄 あかつき号事件 アンノウン
外部リンク
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト エルロード(水のエルについて解説)