「見たな…ここは聖地。人間の来るべき所ではない‼」
「ここは聖地…人間が踏みいってはならない」
データ
概要
『仮面ライダーアギト』に登場する怪人アンノウンのうち、最高位である3人のエルロードの1人。鷹によく似た超越生命体。
時速500kmもの猛スピードで空を自由自在に飛び回り、風を思いのままに操る能力を持つとされる。両手からは烈風を放ち、敵を吹き飛ばす。
ロード怪人たちの長であり神でもある闇の力が眠っている「聖地」を護る守護者兼彼のボディーガードの役割を担っており、そこに近づいた不届き者の人間がいれば(一応、警告を発した後)事故、故意に係らず問答無用で「憐憫のカマサ」と呼ばれる弓矢(矢の形はいわゆる鏑矢)で射殺してしまう。
なお、この「憐憫のカマサ」で射抜かれた者は肉体が跡形も無く消滅してしまう恐るべき効力を持っている。
また、肉弾戦においても仮面ライダーエクシードギルスや仮面ライダーアギト バーニングフォームを圧倒するほどの圧倒的な力を持っている。
最終回にて地のエルを追いかけて「聖地」に乗り込んできた仮面ライダーアギトを闇の力の計らいでパワーアップした地のエルと共に襲撃し圧倒し、変身解除までに追い込む。だが、そこへ駆けつけた仮面ライダーG3-Xに妨害され、彼の参戦により予想外の苦戦を強いられるが、闇の力の援護により一端はG3-Xをも退ける。
しかしそこへ、更に復活し駆け付けたエクシードギルスも参戦したため状況は一変。
アギトは地のエルに任せ、自身はエクシードギルスとG3-Xを標的に定め交戦するが、最後はG3-XのGX弾で怯み、隙が出来た所へエクシードギルスの放った「エクシードダブルヒールクロウ」を喰らい爆死した。
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では、ショッカー怪人の1体として登場。
余談
鷹の超越生命体という設定だが、公式アートワークスによるとモチーフはフィリピンワシ。そもそも鷹と鷲は明確な区別が無いので、突っ込んではいけない。ただ、明確な区別がある生物なのに大人の事情でごっちゃになった怪人なら後輩にいるのだが。
美麗かつ高貴なイメージでデザインされた(『完全超悪』p139より)。
「憐憫のカマサ」の元ネタはインドに住むビール族が用いていた竹製の長弓「カマサ」(Kamtha)から(参考)。
カマサ自体は「世界樹の迷宮」などのゲームで登場しているが、元ネタの知名度はかなり低い位置にある。
また、「憐憫」とは「憐れみ」を指す言葉である。尤も、風のエルからはそんな感情は一ミリ足りとも読み取れないのだが。
関連タグ
仮面ライダーアギト アンノウン(仮面ライダーアギト) 水のエル 地のエル 闇の力(仮面ライダーアギト)
大怪人ビシュム:過去の作品に登場した三幹部の一人でこちらも天を司る。
外部リンク
Web archive「仮面ライダーアギト」公式サイト 風のエル