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仮面ライダーアギト

かめんらいだーあぎと

2001年から放送された、『平成仮面ライダーシリーズ』第2作目である。全51話。 英字表記は「AGITO」ではなく「ΑGITΩ」(最初と最後の文字が大文字の「アルファ」と「オメガ」)。
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目覚めよ、その魂



目覚めろ、その魂!

概要

仮面ライダーアギト仮面ライダーG3仮面ライダーギルスの3人のライダーが大きく喧伝され、複数の「仮面ライダー」たちが登場しドラマを展開するという「平成ライダー」の潮流の先駆けとなった作品。
未確認生命体事件」が収束した直後の日本を舞台にしており、新たなる脅威「アンノウン」の暗躍に立ち向かう仮面ライダー達の活躍を描く。
前作『仮面ライダークウガ』のように警察が怪事件を追う形をメインのストーリーにしつつ、ミステリー・群像劇の要素を取り入れた作品となっている。

全51話中50話、加えて劇場版の脚本を井上敏樹が担当。
第28話のみ次作『仮面ライダー龍騎』でメインライターを務める小林靖子が担当している。

総合的な評価

怪人による不可能犯罪や、前作程ではないが大量の殺人シーンがあり前作同様子供には複雑な描写が多く見られるなど色々表現の面での指摘はあるものの、毎週見たくなるようなミステリー・謎解き要素が多く取り入れられており平成ライダー史上最高視聴率をたたき出した。
最終的に4人となった各ライダーの人気に加え、彼らの苦悩や過去を独特のストーリーに仕立てうまくまとめており、今なお人気作となっている。
また『クウガ』に少なからずあった「迫力と臨場感はあるが特撮ヒーローらしいアクションがもっとほしい」という声を受けてか、ライダーそれぞれの個性を出した動きの多い戦闘シーンも描かれている。

難点としては、第47話~第51話(最終回)の展開が希薄かつ冗長気味であることが挙げられ(実際井上氏は第46話を最終回のつもりで描いたと語っている)、ファンの間でも蛇足と感じるという意見が見られる。
また評価は高い作品なのだが、平成ライダー全体で見ると前作『クウガ』にとてもよく似た作風であること、次回作『龍騎』の絶大なインパクトや井上氏の特撮作品としては『仮面ライダー555』が人気も知名度もずば抜けていることから、シリーズでも若干影が薄い存在だったりする。このあたりは後年の客演で回復しつつあるが……。

前作クウガとの関連

一見すると前作『クウガ』の続編のように思えるが、世界観に直接的な繋がりはない。
これに関しては、当初こそ『クウガ』の続編として制作が進んでいたものの、途中から『クウガ』の設定を下敷きにしつつ直接の関連は無い独自の世界観にする、という制作方針に切り替えられた…という少々ややこしい逸話があるため。
これは『クウガ』がきれいに完結したので、直接の続編は蛇足になりかねない、というスタッフ側の意見と、『クウガ』の人気を引き継いで新しい仮面ライダーシリーズを展開していきたい、というスポンサー側の意見を折衷したもの。
結果として、『クウガ』以降の「平成仮面ライダーシリーズ」は毎作独立した世界観となり、他作品とのストーリー的な繋がりはない、という方針の切っ掛けになった(平成シリーズ最終作の『仮面ライダージオウ』を除く)。

「未確認生命体事件」が本編の2年前に起こったという設定があるが、時系列が『クウガ』本編とは異なっており、いわゆるパラレルワールドとなっている(『クウガ』本編の事件は西暦2000年、『アギト』では本編が2001年であり、その2年前は1999年となり一致しない)。

仮面ライダーディケイド』でアギトの世界が描かれた時は、「クウガの世界とよく似ているが、別の世界」と設定された。

なお月刊ヒーローズで連載されている漫画版『クウガ』では井上氏がシナリオを担当しているためか、アギトが存在する世界観となっており、『アギト』放送から実に14年ぶりに繋がりが語られるのではないかと注目されている。

『ジオウ』でアギト編が行われた際は、G3がアナザーアギトに襲われるという記事の横に九郎ヶ岳遺跡での失踪事件について触れられている。なお、このアギト編冒頭でクウガライドウォッチは既に手に入れていることが確認されている。

主な登場人物

仮面ライダー

アギト・G3-X・ギルス


津上翔一(つがみ しょういち) / 仮面ライダーアギト
「既に仮面ライダーである男」主人公。記憶を失って倒れていたところを保護され、美杉家に居候している。人柄は良いが天然ボケ気味。料理が得意。

氷川誠(ひかわ まこと) / 仮面ライダーG3G3-X
「仮面ライダーになろうとする男」。警視庁未確認生命体対策班の警察官。手先・性格共に不器用だが、アンノウン相手にひるまず立ち向かう熱血漢。

葦原涼(あしはらりょう) / 仮面ライダーギルスエクシードギルス
「仮面ライダーになってしまった男」。水泳部所属の大学生。荒っぽいが、根は優しい性格。バイク事故をきっかけに「ギルス」となり、不運の人生を送ることになる。

木野薫(きのかおる) / アナザーアギト
ストーリー後半で登場する第4のライダー。元外科医。自分以外の「アギト」の存在を否定している。

仮面ライダーG4
劇場版PROJECT_G4』に登場。

美杉家

風谷真魚(かざやまな)
本作のヒロインである女子高校生。両親を亡くしており、美杉家に居候させてもらっている。サイコメトリー能力の持ち主。

美杉義彦(みすぎよしひこ)
太一の父親で真魚の叔父。大学で心理学の教授をやっている。

美杉太一(みすぎたいち)
美杉家の長男、10歳。翔一や真魚とはまるで姉弟のように接している。

警視庁

小沢澄子(おざわすみこ)
未確認生命体対策班の一員で氷川の上司にあたる。《G3ユニット》の班長であり設計者。
焼肉ビールが好物。

尾室隆弘
未確認生命体対策班の一員。小沢曰く「究極の凡人」。

北條透
警視庁捜査一課の警部補で、本庁きってのエリート。小沢とは犬猿の仲。
プライドが高く嫌味な性格だが、熱い信念と誇りを内に秘めている。

主題歌

第2話から第31話までと最終回では石原真一の『仮面ライダーAGITO』が使用され、後半ではリミックス版(歌詞は2番を使用)の『仮面ライダーAGITO 24.7 version』(24.7は「百獣戦隊ガオレンジャーVS仮面ライダーアギト」によれば「24時間7日」の意味)が流された。
OP映像では本編に先駆け、アギト・G3・ギルスの3人がバイクで併走するシーンが描かれ、なかなか共闘の輪に加わらないギルスにやきもきしていたちびっ子たちの心を躍らせた。

なお、この曲以降、歌詞に「仮面ライダー」の単語が入るライダー主題歌は、『仮面ライダーセイバー』まで存在しなかった(海外版であればその間に『仮面ライダードラゴンナイト』もある。名前を呼ぶだけであれば平成二期は多くが該当するが、いずれも「仮面ライダー」という歌詞は無い)。

本作以降の平成仮面ライダーシリーズは主題歌がオープニングテーマのみとなり、正式なフォーマットとしてのエンディングテーマは原則存在しない(『仮面ライダー響鬼』の第33話まで、及び各作品の一部の回を除く)。このため各回の戦闘のクライマックスで流される挿入歌が「エンディングテーマ」と称されている。第1話は主題歌が使用されず、次回予告に殆どのスタッフロールを被せるという荒業を行った。

挿入歌/イメージソング

  • BELIEVE YOURSELF

作詞:藤林聖子/作曲・編曲:三宅一徳/歌:風雅なおと
仮面ライダーアギトの戦闘テーマ。前期挿入歌だが、最終回でも使用された。
仮面ライダージオウアナザーアギト戦でも使用された。

  • Stranger in the dark
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:坂井紀雄
仮面ライダーG3の戦闘テーマだが、氷川誠装着時には一回も流れていない。

  • Never Die
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:橋本仁
G3のもう一つのテーマソングで、劇中未使用。

  • Home Sweet Home
作詞:藤林聖子/作曲:三宅一徳/歌:秋山莉奈,広川順子
風谷真魚のテーマソング。劇中未使用。

  • One&Only
作詞:藤林聖子/作曲:三宅一徳/歌:風雅なおと
津上翔一のテーマソング。劇中未使用。

  • searching for myself
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:きただにひろし
仮面ライダーギルステーマソング。劇中未使用。

  • Emergency Guard Chaser
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/橋本仁
ガードチェイサーのテーマソング。劇中未使用。

  • MACHINE TORNADER
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:三宅一徳/歌:石原慎一
マシントルネイダーのテーマソング。

  • DEEP BREATH
作詞:藤林聖子/作曲:野村義男/編曲:RIDER CHIPS/歌:ROLLY (RIDER CHIPS Featuring ROLLY)
後期挿入歌。トリニティフォーム登場以降、使用された。

  • Burnin' your heart
作詞:藤林聖子/作曲:三宅一徳/歌:石原慎一
バーニングフォーム/シャイニングフォームのテーマソング。劇中未使用。

  • もうひとつの仮面の戯曲
日本語作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:白石圭美

  • extremes meet
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:三宅一徳/歌:風雅なおと

  • The usual suspects
作詞:藤林聖子/作曲:大橋恵/歌:坂井紀雄

余談

偶然か否か、アギトの主要ライダー4人はそれぞれ神の反逆者に対応したモチーフないしはポジションになっている。

  • アギト:(後付けではあるものの)モチーフが(ドラゴン)で、中間形態の色が赤い。赤いドラゴンはサタンを表すともされ、力を与えた張本人がサタン(というよりプロメテウス)のような立ち位置だったりする。
  • G3:(ただの)『人間』。AIを備えたスーツで戦闘をするため、『ロボット』のポジションであるとも解釈できる。(派生型のG4は実質装着者が部品のロボットのようなものである)
  • ギルス:他媒体ではネフィリム=ギルスと紹介されており、ネフィリムは大抵巨人の事を指す。また、アギトと根源は同じであるため、神から見た悪魔と解釈する事もできる。
  • アナザーアギト:堕天使。(デザインにはエルロードの意匠がある)

本作は企業とタイアップしていないのに何故か焼肉を食べる描写が多い。
当時は狂牛病(BSEという単語はまだ無かった)問題で焼肉業界が苦境に立たされていた時期であり、番組スタッフが焼肉の業界団体から感謝状を贈られたという逸話もある。

関連動画




関連タグ

仮面ライダー 平成ライダー 平成一期
目覚めろ、その魂! 正義の系譜 駈斗戦士
アンノウン(仮面ライダーアギト)
仮面ライダークウガ(HEROES)
サイボーグ009:同じ石森プロ作品である同作品の「神々との戦い編」が本作品の原案とされている。
仮面ライダーV3:旧世代2番目の仮面ライダー。
仮面ライダーセイバー:次世代2番目の仮面ライダー。

ニチアサ同期
30分前百獣戦隊ガオレンジャー
30分後も~っと!おジャ魔女どれみ

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