「三位一体の戦士」
概要
『仮面ライダーアギト』の主役ライダーである仮面ライダーアギトの強化形態の1つ。グランドフォームをベースにストームフォームのスピードとフレイムフォームのパワーを併せ持つ。
津上翔一が一時的に記憶を取り戻した事によって変身が可能になった。
再び記憶を喪失した後は使用しなくなり、後に記憶を取り戻した時にも既にシャイニングフォームへの変身が可能になっていたので使用されなくなった…が、客演作品では使用される機会が意外とある。
第26話ではフレイムフォーム、第27話ではグランドフォームを経てこの形態に変身した。本編の登場回数は2回だが、そのどちらでも敵怪人を必ず2体撃破しており、この回数での戦果で言えば中々のレベル。
テーマ曲は後期挿入歌『DEEP BREATH』となっている。
外見
胴体がグランドフォーム、左腕がストームフォーム、右腕がフレイムフォームになっている。
要するに「てんこ盛り」で、仮面ライダー電王 クライマックスフォームや 仮面ライダーキバのドガバキフォームなどの先駆けともいえるフォームである。
スペック
身長 | 195cm |
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体重 | 95kg |
パンチ力 | 10t(右)/7t(左) |
キック力 | 15t |
ジャンプ力 | 50m(一跳び) |
走力 | 4.5秒(100m) |
基礎となるボディはグランドフォームの要素を受け継いでおり、「アーマードスキン」のダイヤモンド並みの防御力(強化外骨格の「パワーシェルアーマー」はその5倍)も引き継がれたと思われる…が、実際の防御力はフレイムフォームと同じ硬度8(※)で視力も30km先、聴力も30km四方。
右腕にはフレイムフォームの「クリムゾンジェネレーター」(肩部装甲)、「フレイムアームズ」(二の腕)、「バーニングナックル」(手甲)を有し、7000度の炎を自在に操る能力を引き継いだ。
左腕にはストームフォームの「コバルトジェネレーター」(肩部装甲)、「ストームアームズ」(二の腕)、「サイクロンナックル」(手甲)を有し、空気を取り込み風を自在に操る能力を引き継いでいる。
(参考:「仮面ライダー図鑑」『仮面ライダーアギト トリニティフォーム」より)
敵集団相手でも難なく戦える程に戦闘力は高く、『仮面ライダー大戦』で仮面ライダースーパー1と相打ちになった時以外は無敗。
(※)フレイムフォームまでのアギトの形態はグランドフォーム(硬度6)から1ずつ上がっていく設定であり、最高値を記録したフレイムフォームから引き継いでいる事になる。実はこの硬度はG3(G3-Xにあらず)と互角であり、アナザーアギトやエクシードギルスを上回る数値である(ちなみに彼らの硬度はストームフォームと同じ"7"である)。
武器
ストームフォームの武器。左手に持つ。
ドラグストーム(両端の刃)を展開するのが基本だが、展開させずに敵を殴打する事もあった(EP27より)。
『仮面ライダージオウ』客演時にはストームハルバードを直接持たずに、空中でブーメランのように飛ばして出現させることで多数のアナザーアギトを攻撃している。
なにげにアギトではかなり珍しい飛び道具とも言える。
フレイムフォームの武器。右手に持つ。
必殺技
ファイヤーストームアタック
クロスホーンを展開したフレイムセイバーとドラグストームを展開したストームハルバードで同時に攻撃する(ちなみに、各武器の単体での必殺技「スピンハルバード」と「セイバースラッシュ」の威力は30t。こんなものを同時に食らえば一溜まりもないだろう)。
クイーンクロウロード戦ではクロスホーンを展開したフレイムセイバーで一太刀浴びせてから、二刀流で薙ぎ払う技、コルウス・カルウス戦では飛んできた相手を二刀流で貫く技となっており、エフェクトはフレイムフォームやストームフォームの技と比べると地味め。
『ジオウ』客演時にも使用し、回転斬りで多数のアナザーアギトたちを一網打尽にした。また、風と炎のエフェクトがより大きくなり、ド派手になっている。
ライダーシュート
クロスホーンを展開して放つ両足での跳び蹴り。
破壊力は45tで、ライダーキックよりも威力が高く、威力だけ見ればシャイニングフォームの通常キック値あるいはシャイニングライダーキックと同等の数値である。
『ジオウ』客演時には、ジオウトリニティのトリニティタイムブレークバーストエクスプロージョンとの同時使用でアナザーアギト本体を撃破する戦績を挙げた。
ガンバライジングではトリニティクラッシャー名義の必殺技を使用している。
本編終了後の活躍
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
久しぶりの登場。
グランドフォームから直接変身し、仮面ライダースーパー1と対決し、ファイヤーストームアタックで相打ちとなった。
『仮面ライダージオウ』
ウォズ「これは、祝わねばなるまい!!
祝え!! ジオウトリニティと、アギトトリニティフォーム
三位一体と、三位一体、合わせて六位一体の力が…」
ソウゴ「もう良いから!とにかく、これなら行ける気がする!!」
ゲイツ「行くぞ!!」
アギト編後半にあたる第32話で登場。トリニティフォームがテレビシリーズに登場したのは『アギト』第27話以来およそ17年振りで、今回もグランドフォームからの変身。
劇中では同じ“トリニティ”の名を関する仮面ライダージオウトリニティと共闘し、六位一体、ダブル(4人)ライダーキックを披露した。
ちなみにこの時、戦闘時のBGMとしてアギトの挿入歌である「BELIEVE YOURSELF」が流れるファン感涙ものの演出まで用意された(なお、『ジオウ』主題歌の「Over"Quartzer"」のアギトを意識していると思われる歌詞がサビ前に使用される「BELIEVE YOURSELF」である)。
因みに『アギト』本編でのトリニティフォーム時の挿入歌は「DEEP BREATH」の方だったので、かなりレアでもある(登場タイミングも丁度挿入歌が切り替わる時期だった)。
なお、この時実は「BELIEVE YOURSELF」を流す予定はなく、杉原監督が音入れの際に突然思いつき、音源を用意出来なかったのでTSUTAYAをハシゴして借りてきたらしい(宇宙船 Vol.166)。
映像作品では出番の少ないトリニティフォームだが、ゲーム作品では多く参戦しており、
『ガンバライド』/『ガンバライジング』、『クライマックスヒーローズ』、『ライダージェネレーション』、『バトライド・ウォー』等の多くのオールライダー系のゲーム作品に何らかの形で登場している。
特にクライマックスヒーローズやガンバライジングではシャイニングフォームの参戦が遅く、後者ではその影響からか仮面ライダー斬月・真(アギトアームズ)の武装はトリニティフォーム準拠になっている(玩具のアギトロックシードの断面図でも武装はトリニティフォーム準拠である)。
余談
名前は英語で三位一体を意味する「trinity」より。
放送当時発売されてた「装着変身1 仮面ライダーアギト3フォームセット」ではパーツの交換によってグランド、ストーム、フレイムの3フォームを再現可能だが「それを合わせたらどうなる?」という視聴者の疑問に答えた形とも言える。
『SHODO-X 仮面ライダー6』でもこのギミックは健在で、グランドフォームにオプションパーツを取り替える事でフォームチェンジを再現可能。
勿論、『S.H.Figuarts』シリーズや『S.I.C.極魂』など可変ギミックを搭載していないフィギュアも数多い。
登場回数が少なく、『アギト』本編では第26話と第27話の2回しか使用されていない。
登場回数が少ない一因であると言われるのが、動きづらさである。2つの長物(しかも、そのうちの片方は本来両手持ちするもの)を同時に扱うため、身体(特に肩)にかなりの負担がかかるとのこと。実際、トリニティフォームのスーツを着た高岩成二氏はその動きづらさとキツさ故に「二度と着たくない」と述べたという。
以降の客演時でも、スーツアクターへの負担を考慮してか、ストームハルバードとフレイムセイバーを2つ同時に持っている際にはそこまで激しいアクションは披露していない。
また、第26話での戦いは彩度が低めになっている他、第27話では豪雨の中で戦っており、彩度の高い環境でその姿を拝めるのは『仮面ライダー大戦』からとなる。
関連動画
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ジオウトリニティ:「トリニティ」と付く中間フォーム繋がり。『ジオウ』のアギト編において共闘した折りには、ウォズに盛大に祝われた。