時代を駆け抜けた平成仮面ライダーたち
今 その力が未来へと受け継がれる
祝え!新たなる王の誕生を
過去の意思は嘘では欺けない
感じろ そう Nexus Future
Now, Over "Quartzer" 目映い世界 魅せて
概要
作詞:Shuta Sueyoshi&溝口貴紀
作曲:MiNE・Atsushi Shimada
歌手:Shuta Sueyoshi feat.ISSA
平成仮面ライダー第20作『仮面ライダージオウ』のオープニングテーマ。
『仮面ライダー電王』で「Climax Jump」を歌唱したAAAのメンバーの1人である末吉秀太と『仮面ライダー555』で「Justiφ's」を歌唱したISSA、すなわち平成ライダーの主題歌を担当した経験がある2人によるスペシャルユニット「Shuta Sueyoshi feat.ISSA」が担当している。
歌詞全体にこれまでの平成ライダー作品を連想させるフレーズがいくつも盛り込まれているのが特徴(後述)。この他、後付けの可能性も否めないが、2番の歌詞には本編初出となる未来の仮面ライダーを連想させるフレーズも含まれる。
“Quartzer”とは?
ぶっちゃけ造語である。
公式見解は出ていないものの、ファンの間では「quartz」(=「石英、水晶」、クオーツ時計の中枢を担う鉱石)と「quarter」(=「4分の1、四半期(3ヶ月)」、「quarter century」だと「四半世紀(25年)」になる)を掛け合わせた固有名詞という見方で概ね一致している。
ちなみに、「前四半期や前年同四半期との比較」を表すビジネス用語として「quarter over quarter」なる物がある。関連性は不明。
これほど意味の深い単語であるにもかかわらず、本編では“Quartzer”の「ク」の字も出てこないまま話数だけが重ねられていった。
――しかし、本編も終盤に差し掛かった2019年5月末、忘れかけた頃になって思いがけない展開が訪れた。
去年の夏映画に引き続き主題歌のそれを転用したタイトルの夏映画の制作発表が行われ、そこで“Quartzer”にまつわる伏線が予想の斜め上を行く形で回収されていたのである。
平成ライダーへのオマージュについて
にわかの浅い読みからマニアの深すぎる読みまで諸説あるが、ここではその中でも比較的分かりやすいものを挙げてゆく。
- Are you ready?
- Believe yourself!!
- 『仮面ライダーアギト』の実質的な初代エンディングテーマ「BELIEVE YOURSELF」から取ったと思われるフレーズ。
- 後に本編のある局面で挿入歌として使われ、往年のファンを大いに盛り上げた。
- 経験が問い掛けている Are you "Breaker"?
余談
- 当初はISSAではなく西川貴教が参加する予定であったらしいのだが、何かしらの事情で急遽変更となった模様。
- 根拠として、2018年8月7日の制作発表会見で流れた最初の『仮面ライダージオウ』プロモーションビデオのBGMはISSAパートを西川貴教が歌うバージョンだった事(証言ツイートその1、その2)、改稿が間に合わなかったのかベルト玩具「DXジクウドライバー」発売当初の取扱説明書に「Shuta Sueyoshi feat. Takanori Nishikawa」名義でTVサイズ主題歌をダウンロードするためのQRコードが載っている事(証言ツイートその1、その2、その3)などが挙げられている。
- 本人が8月28日のニコニコ生放送で「8月に大きな仕事が入ってたんだけど丸っと来年になった」と発していた(証言ツイートその1、その2)ため、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
- ――そして、制作発表会見にて「超大物アーティスト」が主題歌を担当する旨が言及されてからちょうど1ヶ月後となる2019年8月17日の続報で、ついにひょっとした。
- ちなみに、末吉秀太と西川貴教は以前1度だけコラボ楽曲を発表した経験がある。
- オープニング映像におけるサビのワンシーンでは、バイクに乗ったジオウとゲイツの通過直後、ライダーキックを放つ体勢のまま静止していたライダー達が一斉に動き出すが、この中でディケイドより前のライダー(いわゆる平成一期)で写っているのはファイズのみ。
- 電王以外で唯一歴史改変に関わったライダーである事が由来か。
- オープニング映像のラストには歴代平成ライダーのタイトルロゴが0.数秒単位で流れるように写し出され、最後に仮面ライダー1号のそれが写るという演出がなされている。
- リズムゲームでは『太鼓の達人』に収録され、プレイするとジオウの着せ替えを獲得する事ができる。カテゴリー的な部分もあって太鼓独占と思われたのだが、2019年3月19日には『jubeat festo』にも収録された。
- 全体的に語りかけるような内容の歌詞であることや終わりがけのフレーズから、ウォズから我が魔王へ向けられた賛美歌なのではないかという考察がある。
(実際には、劇場版への暗喩だと思われる)
関連タグ
仮面ライダージオウ 主題歌
キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア、騎士竜戦隊リュウソウジャー:共に平成最後のニチアサを飾ったOP曲。
Justiφ's:15年前の仮面ライダーの主題歌で、こちらもISSAが担当している。
Be_the_one(仮面ライダービルド)→Over"Quartzer"(仮面ライダージオウ)→REAL×EYEZ(仮面ライダーゼロワン)