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仮面ライダー555

かめんらいだーふぁいず

仮面ライダー555とは、2003年から放送された、『平成仮面ライダーシリーズ』第4作目である。全50話。
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疾走する本能
Open your eyes for the next φ's!

概要

2003年に放送された、『平成仮面ライダーシリーズ』第4作目。全50話。
メインテーマは「異種族(他者)との共存」、そして「」。
怪人(オルフェノク)へと変わってしまった者の苦悩や変身ベルトの争奪戦、草加雅人などハードな描写やとても単純には善悪を論じきれない複雑でアクの強いキャラクター達が本作の特色として挙げられる。

前作『仮面ライダー龍騎』では「ライダーだからといって正義の味方とは限らない」という構図が話題となったが、本作では更にライダー=正義 怪人=悪」の図式を排し善悪二元論的な単純な価値観では割り切れない物語や、「正義とは何か?そもそも人間は守るに値する存在なのか?」「何を信じ、何のために戦う(=”敵”を殺す)のか?そして、その罪と責任にどう向き合うのか?」といった根源的なテーゼを直球で投げつけてきた一作である。
同時に「他人との相互理解の難しさ」「復讐暴力の連鎖」「夢(信念)を貫くことに伴うエゴイズム」「同じ夢を持っているのに立場や解釈の違いで起こる争い」といった、普遍的ながら極めて重たく解決の難しいテーマも盛り込まれている。

従来シリーズの中でも特に登場人物の間で繰り広げられるドラマ性へ重点を置いた内容となっており、裏切り欺瞞、行き違いや気持ちのすれ違いによる誤解、愛憎から発展する殺し合い、不信が不信を呼び泥沼化していく人間模様を多分に交えた人間関係が非常にドロドロとした物語が特徴である。
その作風ゆえにリアルないじめ嫌がらせの場面も多く、登場人物達の凄惨な経緯や末路の描写など、朝の特撮ドラマでありながら昼ドラ並の重々しいストーリーが展開されていき、それらは常に賛否両論の的となっていった。
全50話の脚本を井上敏樹がすべて担当していたこと、彼自らが執筆した小説版ではより陰惨な描写が増えていることも有名。

平成ライダー4作目なのに555という一見紛らわしいネーミングだが、これはメカニカルなライダーの原典である仮面ライダーXが仮面ライダーシリーズ三作目にして五人目のライダー、すなわち「仮面ライダー5号」であることから。
また、物語性を重視し、怪人側の背景も描く構成となったのは、前作『龍騎』がライダー同士の戦いそのものに比重を置きすぎたことや、そのせいで怪人の扱いが弱くなってしまったことへの反省でもあったとのこと。

仮面ライダーシリーズで初めて「この番組はフィクションです」というテロップが流れるようになった。

物語

西暦2003年。
九州で一人旅をしていた青年・乾巧は、旅先で知り合った美容師を目指す少女・園田真理とともに、オルフェノクと呼ばれる異形の怪人に襲われる。
真理は所持していたベルト・ファイズギアを着装して戦おうとするも、ベルトに拒絶され失敗してしまう。そこで今度は巧にベルトを着装させると、彼は仮面ライダーファイズに変身することに成功、オルフェノクを撃退した。
オルフェノクがベルトを狙ってきたらしいことを知った二人はその後、クリーニング屋の菊池啓太郎と出逢い、事情を知った彼の勧めで東京にある彼の家で共同生活を始めることになる。

一方、東京で暮らしていた青年・木場勇治は、2年前に巻き込まれた交通事故によって両親を失い、自らもその後の昏睡状態を経て死亡したかに見えた。しかし、木場は病院で謎の蘇生を遂げる。
だが、昏睡していた2年間に彼を取り巻く状況は一変していた。両親の財産は親戚に奪われ、唯一の拠り所であった恋人すら従兄弟に奪われてしまっており、怒りと絶望から木場はホースオルフェノクとして覚醒し、従兄弟と恋人を殺害してしまう。
すべてを喪った上に自らの変容と罪に絶望し、自暴自棄になる木場。そんな彼の前にスマートレディと名乗る女性が現れ、彼女からオルフェノクの組織・スマートブレイン社への勧誘を受けるが…。

巧と木場。二人の男はやがて、草加雅人三原修二長田結花海堂直也たちとの出会いを通じて、ライダーベルト、ひいては人類の未来を巡り、様々な立場の人間・オルフェノク達の信念と思惑が激突する戦いへと踏み込んでいく。

総合的な評価

暗い、シリアス
平成ライダー初の怪人側の人間ドラマを描いた事で当初から波乱を呼んだ作品であり、怪人でありながら人間の心を持つ者と、人間でありながら悪事を働く者らが登場する等、龍騎同様にこれまでの仮面ライダーの常識を覆す作品としてニチアサ枠を飾った。

前述したように、その陰鬱さはただでさえシリアスで重々しいストーリーが繰り広げられた平成一期前半(クウガから)の中でもずば抜けており、アクの強いストーリーや劇中描写故に苦手な人もいたらしく、当時はBPOテレビ朝日「朝から重すぎる話を見せられて気分が悪い」「もっと子供に安心して観せられる内容を放送してくれ」等のクレームなど少なからず批判を喰らった。

そもそも前三部作や次作が、一応子供向けという体裁で作られているためか、

  • 設定そのものは子供でも比較的わかりやすい。
  • 主人公が極度のお人好しで、人間として完璧。
  • 時折コミカルな場面を挿入。
していたのに対し、555は、
  • 大人でなければ理解できない場面や発言が多い。
  • 主人公の性格や第一印象、口の利き方といった面で様々な問題がある。
  • コメディリリーフがいてコメディシーンも一応あるが、添え物程度であまり目立たない。
というように明らかに子供を眼中に置いていないといっても過言ではなく、また主要キャラクターのほぼすべてが人間的に問題があるのが特徴(主人公にしては第一印象がとてつもなく悪い乾巧、二面性が激しく「正義の味方」という観念に対する強烈なカウンターキャラである草加雅人、勘違いや思い込みで暴走しやすい一面を持つ木場勇治など)。
他にも当時の子供たちにトラウマを与えたシーンも少なくなく、中でも草加雅人の最期はあまりに悲惨で、今も多くのファンの間で語り草となっている。

一方でアクションシーンやライダー達の使うガジェットの演出は非常に評価が高く、玩具の売り上げは2009年の『仮面ライダーW』の登場まで最高の記録を残している。

当時の子ども達の憧れのアイテムであった携帯電話を始めとする日用電子製品をモチーフとしたギミック豊かなライダーや、上述で『人間的に問題』としながらもそれが同時に魅力にもなっている個性豊かな、味のあるレギュラーキャラ達(主人公らしからぬ無頼漢の中に純粋な格好良さを秘めた巧、ヒーローとは言い難い卑劣漢ながらも一概に悪人とも評し難い濃いキャラ性で人気を獲得した草加、影の主人公としてストーリー上で大きな存在感を示してくれた木場、そんな彼らの裏で今作の数少ないコメディリリーフであると同時にシリアスでも良き狂言回しを務めた海堂直也など)の存在や、平成二期に入ってから後のスーパーヒーロー大戦等の映画などの活躍により、改めて注目された事で人気を高め、今では仮面ライダーシリーズの平成一期を代表する大人から子供まで広い範囲で愛される名作となっているといえる。
仮面ライダー4号」という、555そのものの続編と呼んで差し支えない話(ただし語り部は仮面ライダードライブ泊進ノ介)まで作られている。

主な登場人物

ライダー

本作には、本編では4タイプのライダーが、劇場版を含めると6タイプのライダーが登場する。
以下に示しているのは主にそのライダーに変身する人物であり、ファイズ、カイザ、デルタについてはベルトが奪われることで(敵を含め)他の人物が変身する場面もある。
なお、龍騎を除くそれまでの平成ライダーと同様に作中で「仮面ライダー」を定義するシーンはなく「ライダー」という呼称も使われていない。
また、555の登場人物の特徴として、登場人物は主人公を筆頭に、全員が人間的に問題があること(上記の3人以外にも、極度のお人好しであるがゆえに他人に利用されやすい人物人類との共存を望んでいながらも、裏では怪人として殺戮を楽しんでいる女性空気が全く読めず周囲の人間に常に火に油を注ぐような発言ばかりをする人物ヘタレさが仇となって周囲の人間を危険にさらしてしまいがちな青年など)、敵勢力の約半数が完全な悪人とは言い切れない人物であることが挙げられる。また人間側にも(人類のためとはいえ)目的のためなら手段を択ばない非道な人物や、微塵の同情も抱けない被害者も登場する。


スマートブレイン


ラッキークローバー


その他


呼称表

が\に草加三原木場真理啓太郎結花海堂
草加三原木場真理啓太郎長田海堂
草加乾/乾君/乾巧三原木場真理啓太郎君/啓太郎??
三原乾※1/乾さん※3草加木場※1真理???
木場乾君/乾草加君?俺/僕/私(社長就任後に使うことがある)園田さん/真理さん(劇場版)啓太郎君長田さん/結花(劇場版)海堂
真理草加君/雅人(劇場版)三原君木場さん啓太郎長田さん海堂
啓太郎たっくん/巧(初期)草加さん三原さん木場さん真理ちゃん長田さん→結花さん※2海堂君
結花乾さん??木場さん真理さん菊池さん→啓太郎さん※2海堂さん
海堂??木場真理ちゃん/真理啓太郎結花俺/俺様

※1 本編で呼ぶ描写はなく、ひらかたパークで行われた本編の後日談にあたる「仮面ライダーエグゼイド スペシャルショー」で初めて呼んだ。
※2 直接の交流では「名字+さん」だがメル友として交流していた際には互いの正体に気づかぬまま名前で呼び合っていた。それを知ってからは直接でも名前で呼び合うようになる。
※3 ゲームにて。

妄想戯画』に登場したライダーたち

『スマートブレイン社・秋の新作カタログ』一歩先の安全を貴方へ―
『555』でオルフェノクのデザインを担当した篠原保氏が、番組終了後に雑誌『宇宙船』の1コーナー『妄想戯画』で公開したオリジナルの仮面ライダーたち。
オルフェノクに世界が支配された劇場版『パラダイス・ロスト』の世界観を踏まえて、オルフェノク社会の統率者となったスマートブレイン社による民生用ライダーズギアの新モデル紹介という体で描かれている。
篠原氏いわく、これらのライダーはライオトルーパーのバリエーションのようなものとのことで、三本のベルトや帝王のベルトのような携帯電話型デバイスを持たないのが特徴。

富裕層をターゲットに護身用として開発されたスーツで、カタログに掲載されたモデルの中で唯一フォトンブラッド(色は赤)を使用していると明言されている。キャッチコピーは「新たなる進化のカタチ」。
ギリシャ文字のαがモチーフで、右目に取り付けられた三連のターレット式センサーをはじめとする左右非対称のデザインが特徴。銀と黒のアーマーや赤いライン、クラッシャーのモールドなど、ファイズを思わせるような要素も見られる。
商品説明を読む限りではスーツや武器へのフォトンブラッドの供給はカートリッジで賄っているようで、掲載されたスーツの画像にも各部にカートリッジとおぼしきパーツが見られる。武装としては麻酔銃とフォトンダガー(ファイズエッジと同系統の装備と思われる)の2形態に変形する「アルパライザー」のほか、ベルト左側面にファイズショットと似た装備品をセットしているのが確認できる。
最近似た名前のライダーか登場して混乱を招きやすくなったが、こちらは「アルパ」と読む。間違ってもあの親子ではない。さらにややこしくなるが、彼らとは別に仮面ライダーアルファというライダーもヒーローショーで登場していたりもする。

後述するオミクロンの後継機種と思われるモデル。キャッチコピーは「究極のスタンダード、という安心」。
ギリシャ文字のθを模したデザインで、外装の各部に原型のライオトルーパーの名残が見られる。カタログには4種類のカラーバリエーションが掲載されている。
元が元だからか全体的に廉価版という趣が強く、付属する武装もアクセレイガンに似た短剣1本のみだが、その代わりに汎用性と拡張性に優れており、オミクロン用のオプション装備を全て流用可能らしい。

専用バイク「ジャイロツアラー」との連携を重視したアクティブスポーツ用のスーツ。555ライダーにしては珍しくという漢字表記も存在する。キャッチコピーは「アクティブスポーツの魂が結集」。
モチーフはπ……と思わせておいてηを模しており、尖った形状の肩部アーマーをはじめ、ライオトルーパーをベースにカイザの意匠を取り込んだようなデザインになっている。3種のカラーバリエーションが公開されていて、フォトンストリームに似たラインも見られるが、カラーバリエーションごとにラインの色が異なるため、単なる装飾の可能性が高い。
付属する装備品は先述のジャイロツアラーのほか、シーダと同じアクセレイガンのような短剣が確認できる。また、こちらもオミクロンのオプション装備をほとんど流用可能だが、シーダと違って一部の装備は利用に制限が伴うと説明されている。

なお、ジャイロツアラーのエネルギーコアを利用した「アクセルモード」なる機能が存在するようだが詳細は不明。ジャイロツアラーについても、名称やデザインからジャイロアタッカーの民生用モデルと推測できるものの、こちらも特に説明はされていない。

アルパやシーダの商品説明でベース機として触れられるのみで、ビジュアルは公開されていない。
「ギリシャ文字のΟ(オミクロン)がモチーフ」、「スマートブレインのベストセラー商品」、「多種多様なオプション装備が存在する」、「治安維持部隊などで採用されている」など、ライオトルーパーと一致する点が多々見られるが、同一モデルなのかは不明。

音楽

作詞:藤林聖子/作曲:佐藤和豊/編曲:中川幸太郎/歌:ISSA
OPテーマ。劇場用アレンジとして「Justiφ's -Accel Mix-」が存在している。

  • 「Dead or alive」
作詞:藤林聖子/作曲:吉田勝弥/編曲:近藤昭雄/歌:石原慎一
1st挿入歌。

  • 「The people with no name」
作詞:藤林聖子/ラップ詞:m.c.A・T/作曲:渡部チェル/編曲:RIDER CHIPS/歌:RIDER CHIPS Featuring m.c.A・T
2nd挿入歌/アクセルフォームテーマソング。

  • 「EGO 〜eyes glazing over」
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:渡部チェル/歌:ICHIDAI
3rd挿入歌。

  • 「existence〜KAIXA-nized dice」
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐藤和豊/歌:谷本貴義
仮面ライダーカイザのイメージソング。「右脳」という空耳でおなじみ。劇中未使用。

  • 「DELTA STRIP〜White Ring」
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:吉田勝弥/歌:Ikuo
仮面ライダーデルタのイメージソング。劇中未使用。

  • 「Double Standard」
作詞:藤林聖子/作曲:森重卓/編曲:camino/歌:JUN
乾巧キャラクターソング。劇中未使用。

  • 「Hang on」
作詞:藤林聖子/作曲:佐藤和豊/編曲:籠島裕昌/歌:菊池啓太郎
菊池啓太郎キャラクターソング。劇中未使用。

  • 「I wish」
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:小倉健二/歌:園田真理
園田真理キャラクターソング。劇中未使用。

  • 「cross a river」
作詞:藤林聖子/作曲:佐藤和豊/編曲:籠島裕昌/歌:木場勇治
木場勇治キャラクターソング。劇中未使用。

  • 「pray for you」
作詞:藤林聖子/作曲:隆勇人/編曲:辻陽/歌:長田結花
長田結花キャラクターソング。劇中未使用。

  • 「夢のかけら〜Romantico」
作詞:藤林聖子・唐橋充/作曲:幸塚淑夫/編曲:亀山耕一郎/歌:海堂直也
海堂直也キャラクターソング。劇中未使用。

  • 「My name is Smart Lady」
作詞:藤林聖子/作曲:北村英志/編曲:吉田勝弥・北村英志/歌:スマートレディ
スマートレディキャラクターソング。劇中未使用。

  • 「太陽の影 月の夜」
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐藤和豊/歌:園田真理・長田結花

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