「村上くん。君の時代は終わった。オルフェノクは滅ばなければならない。……だが、その勇気が……君にはない」
初登場話:第1話「旅の始まり」
データ
身長 | 207.0cm |
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体重 | 121.0kg |
特色/力 | 側頭部の角、格闘術、高速移動 |
声・演 | 中康次 |
(以上、テレ朝版公式サイト、東映公式『仮面ライダー図鑑』より引用)
概要
スマートブレインの前社長・花形が変身する、ヤギの特質を備えたオルフェノク。
角から共鳴振動波を出して巨大な建築物をも破壊することができる。2本のツノも接近戦において敵を串刺しにできる武器であり、日本刀よりも鋭い。
また、凄まじい疾走速度を誇り、接近戦においてドラゴンオルフェノク龍人態の攻撃を見切る程の戦闘力を見せつける。
(テレ朝版公式サイトや「決定版仮面ライダー555図解超百科」(講談社)によれば具体的な数値は時速310kmで暗闇でも視界を確保できるとのこと)
なお勘違いされがちだが、描写からしてスピード自体はドラゴンオルフェノクの方が上であり、洗練された戦闘センスでいなすような戦い方で勝利している。
戦闘力は上級のオルフェノクを相手に優位に渡り合えるなど非常に高く、恐らく村上峡児の変身するローズオルフェノクと同等か、それ以上の実力と思われる。
劇中ではほぼ無双状態の凶悪な強さを見せていたドラゴンオルフェノクを単独で撃退したのはブラスターフォームのファイズとゴートオルフェノクだけである。555達と直接戦った事はないので、ブラスターフォームと渡り合えるかは不明。琢磨ファイズと冴子カイザであれば、一方的に追い詰められるほどの戦闘力を有しているのは確かのようだ。
かなり上位のオルフェノクであり、琢磨逸郎が変身する仮面ライダーファイズと影山冴子の変身する仮面ライダーカイザを相手に、不意打ちもあったとはいえ常に圧倒し続け、超加速で高速移動するドラゴンオルフェノク龍人態の動きを完全に読みきったうえで反撃を叩き込み、撤退まで追い込んでいる。
劇中第1話では既に社長の座を追われていたらしく、スマートブレインのライダーズギアを開発していた研究所を襲撃(一番最初に登場したオルフェノクでもあるが、この時点ではまだ正体は不明であった)。
ファイズギア、カイザギア、デルタギアの3つのライダーズギアを強奪し、流星塾の子供達に託している。
TCGでは『バトルスピリッツ』に参戦している。
属性は紫であり、死人から蘇るオルフェノクらしく、悪魔に関連付けられるヤギらしくもある属性と言えるだろうが、そもそも本作ではオルフェノクは全て紫属性である(オルフェノクに限らず仮面ライダー作品の怪人は紫属性で統一されているため)。
『仮面ライダー913』にも登場。詳細は花形(仮面ライダー555)にて。
余談
半身半獣のモデルケースとしてギリシャ神話のパーンのようなものを描き、それを源初神パーネスと捉えて花形の立ち位置に割り振った。呪術的なイメージもあれば牧歌的でもあり、弱そうだが角で強そうに見えるという、ヤギの捉えどころのない不思議な感じを強めるため、顔を厚いマスクで覆い、身体はあまり誇張せずシンプルなものにされている(『完全超悪』p.143)。
加えて、『完全超悪』p.143のエレファントオルフェノクの項によれば、『仮面ライダーX』第2話登場怪人・パニックもモチーフのようである。