「俺、何をしたんだろう。教えてよ、何で俺がこんな目に遭うんだ・・・?」
「君は何故人間にこだわる?オルフェノクとして生き、王の力を受け入れれば、死の運命から救われるのに!君は死ぬのが怖くないのか!?」
データ
身長 | 210.0cm(格闘態)/365.0cm(疾走態)/220.0cm(激情態)/不明(激情疾走態) |
---|---|
体重 | 137.0kg(格闘態)/510.0kg(疾走態)/147.0kg(激情態)/不明(激情疾走態) |
特色/力 | 魔剣と盾、疾走態への変異(格闘態)/驚異的なジャンプ力と脚力(疾走態)/魔剣による剣戟(激情態)/魔剣と盾、高速移動(激情疾走態) |
登場話 | 第1話『旅の始まり』~第50話『俺の夢』 |
概要
『仮面ライダー555』に登場する怪人・オルフェノクの1体。交通事故によって死亡しオルフェノクに覚醒した木場勇治が変化する、オリジナルの個体である。
馬の特質を備えており、一角獣や蹄鉄の意匠を備えた西洋の騎士のような姿をしている。後述するようにケンタウロス状の『疾走態』に変化することも可能。
専用武器は魔剣ホースソードと巨大な盾。使徒再生はこの剣で相手の心臓を突き刺すことで行う。
自分の恋人である森下千恵を寝取った従兄弟の木場一彰の前に初めてその姿を表した際にはどういうわけか、一瞬だけ雨の降りが遅くなっている。初変身の際は怪人態の額にあるOシグナルのような物体が発光してから変身するという演出になっている。それ以降はホースオルフェノクの顔が浮き上がって変身するというエフェクトが採用されている。
ちなみに千恵と一彰の殺害方法は首根っこを掴んで魔剣で突き刺すというもので、使徒再生後もしばらく動いていたという妙な共通点がある。なお、第1話で一彰に対して行った使徒再生が、本作で初めて使徒再生シーンが映されたシーンである。
オリジナルであるため戦闘能力はかなり高く、本編ではオウルオルフェノクとスティンクバグオルフェノクを単独撃破している。
戦い慣れた後半からはかつては敵わなかった上級オルフェノクとも互角に渡り合い、仮面ライダーファイズのクリムゾンスマッシュを力づくで弾き返したこともあるほど。
「決定版仮面ライダー555図解超百科」(講談社)によれば5キロ先の微かな音と発信源を探知できる聴力、コンクリートの壁を透視できる視力、二トンのキック力があるとされる。ただし、この図解では脳に当たる「ホースブレイン」の解説が「木場勇治の人間的なやさしい心をもちつづけている。人へのうらみは消えた。」(原文ママ)と書かれているが、確かに木場は優しさを持ってはいるものの、実際はやられた事を根に持つ傾向にあり、終盤に一部の人間のせいでオルフェノク派に舵を切るのは皮肉という他ない。
形態変化
疾走態
移動力がかなり早くなる形態。彼から逃げる自動車にも簡単に追いつき、車の突撃も両足で軽々と止めてしまう。走るスピードは時速360キロ、ジャンプ力は30m(出典:テレ朝版公式サイト、「決定版仮面ライダー555図解超百科」(講談社)より)。
激情態
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』と最終話に登場した姿。より騎士に近いスタイリッシュな外見になった。
TV本編最終話では、ファイズ ブラスターフォームと激突。フォトンバスターをゼロ距離で食らっても死なないタフネスさを見せる。対決の末、魔剣を奪われて敗北しかけるが、止めは刺されなかった。
激情疾走態
激情態から、下半身を四本足に変化させた形態。フライングアタッカーによって飛行する仮面ライダーサイガに追いつくほどの機動力を誇る。戦闘能力もさらに上昇しており、クレインオルフェノク、スネークオルフェノクとの共闘により、帝王のベルトで変身する強力なサイガと互角に渡り合えるなど実力は高い。
東映公式の『仮面ライダー図鑑』によると走行速度は通常の疾走態と同等だが、ジャンプ力は70mにグレードアップしている(出典)。
後年の映画での登場
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
乾巧の回想シーンに登場。海岸でアークオルフェノクと組んでファイズと仮面ライダーカイザを圧倒し、変身解除させられた草加雅人に致命傷を与えた。本編の第48話~最終話での出来事を彷彿させてたものの、この作品の巧や草加が本編とはパラレル上の存在のように描写されているため、このホースオルフェノクが木場本人なのかは不明。因みに原典でも草加は木場に殺されている。
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
ED映像は石ノ森章太郎風のイラストで構成されており、その中の1枚でファイズとポーズオルフェノク 激情態対決する様子が描かれた。
ゲーム作品
PS2『仮面ライダー555』
必殺技として疾走態に変身し、エネルギーを込めた両足蹴りやすれ違いざまに魔剣で斬り上げる技を使用する。
『仮面ライダー バトライド・ウォー』
本編最終盤と同じく人間に敵対している設定で登場。
『仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ』
ミッション『裏切りの代償』にて、味方アシストキャラを経て敵に回るポジションとして登場。
『オール仮面ライダー ライダーレボリューション』
ネヴァン配下のエネミー兼プレイアブルキャラとして登場。必殺技時に仮面ライダーオーガに変身し、オーガストラッシュを放つ。
『レンジャーズストライク』
TCG。格闘態・激情態が登場。
『バトルスピリッツ』
TCG。格闘態・疾走態・激情態が登場。
演じた人物
映像作品
俳優 | 作品 |
---|---|
泉政行 | 『仮面ライダー555』 |
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』 | |
スーツアクター | 作品 |
伊藤慎 | 『仮面ライダー555』 |
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』 | |
泉政行 | 『仮面ライダー555』最終話 |
ゲーム
フィギュア
怪人ではあるものの、ライバル的ポジションとしてレギュラーで登場するため、立体化の機会に非常に恵まれている。
ソフビ
ライダー怪人シリーズ
放送当時発売されたボーイズトイのソフビ。最初の立体化である。
プレイヒーロー
食玩ソフビ。
「プレイヒーロー 仮面ライダーファイズ2」にラインナップ。後に「プレイヒーロー 仮面ライダー対決セット 3」でも仮面ライダーファイズとのセットでラインナップされた。
HG仮面ライダーソフビ道
食玩ソフビ。2004年発売の「HG仮面ライダーソフビ道 -EPISODE:4- TURN UP BLADE編」にて激情態がラインナップされた。
スタチューフィギュア
バンプレスト バトルファイズフィギュア
精巧なプライズフィギュア。
「仮面ライダー555 Part2 ホースオルフェノク」
2007年2月中旬にメガハウスから発売された。形態は激情態であり、デザイナーの篠原保が制作に協力しているのが最大の特徴。
「仮面ライダーガシャポンライダーアドバンス03」
カプセルトイ。2014年07月発売。SD化された疾走態がラインナップされた。
アクションフィギュア
S.I.C.
2012年04月14日には「S.I.C.極魂 ホースオルフェノク」が一般販売、2012年09月には「S.I.C. 極魂 ホースオルフェノク 疾走態」がプレミアムバンダイ限定で販売された。
S.H.Figuarts
2015年5月22日に受注生産品としてプレミアムバンダイから販売された。
2023年11月5日に真骨彫製法が受注生産品としてプレミアムバンダイから販売された。
「THM-33 ホースオルフェノク」
タイムハウスが製作し、メディコム・トイが展開する商品。2019年1月24日に期間限定受注生産として販売された。
食玩「SHODO-O 仮面ライダー2」
2019年11月18日に発売。安価な食玩だが、リアルな造形と着彩で仕上げられているのが特徴である。
余談
『ライドカメンズ』にホースオルフェノクがモチーフと思われる仮面ライダー紫苑が登場する。
第1話での魔剣ホースソードの召喚音は『仮面ライダー龍騎』におけるVバックルの召喚音と同一である。
2014年開催の『僕たちの好きな「仮面ライダー」怪人ランキング』では8位にランクインした。
『555』初期のオルフェノクは『仮面ライダーX』に登場するGOD機関の怪人をオマージュしており、ホースオルフェノクもアポロガイストが裏モチーフとなっている。盾を持っている点などにそれが表れている。また、頭部はシルエットこそ大きく異なるものの、両者とも「コリント式」と呼ばれる西洋兜がデザインの基礎になっているようだ。ボディも、馬面や馬蹄型のパーツを配置しつつ、古代ギリシャのような甲冑様式に倣っている。
また、主役がウマモチーフなのがマヌケと捉えられかねないという配慮から、ユニコーンモチーフという解釈も可能なように、身体の馬面には角が生えている。加えて、格闘態は丸みがあって優しげな雰囲気のため、激情態では大きなカーブをギザギザにして苛立った雰囲気にデザインしている(『完全超悪』p.142)。
関連タグ
仮面ライダー555 木場勇治 オルフェノク ユニコーン 騎士 ライダー怪人 善玉怪人 仮面ライダーオーガ